softtail.log | 自転車でのポタリング日記と自転車話+α

    詰め込んだ週末と、北海道スポーツサイクルフェスティバル(後編)

    前編読み返してみると、都合1時間ちょっとしかいなかったのに随分あれこれ乗ったように見えますね。
    これはふたつの要因があって、ひとつは試乗の手続きが各社ともにかなりサクサクと進めていただけるので、待ち時間みたいなものがあんまり無かったこと。もうひとつは、テストコースが大した距離無いので、そんなに長い時間を走ってないということ。

    まぁテストコースの距離は如何ともしがたいわな。
    各ブースのスタッフも、ほぼ皆さん口をそろえて「何週でも回ってください!」と言ってくださるのだけど・・・

    あぁ、あとついでに会場の雰囲気もここで書いてしまおう。
    そこそこ混雑しているように見受けられたのは、ピナレロ、スペシャライズド、トレックくらいですかね。それ以外のブースはそんなに待ち時間もなく試乗できる感じでした(日曜午後の話です、参考まで)。

    あと意外だったのは、女性が多かった。
    もろローディーでござるな人もいればカジュアル系の人もいるし、弱虫ペダルのレプリカジャージの人もいればアスリート系の人も。
    なんか自転車のブームは下火になってきたのかもしれないけど、趣味としての裾野もひろがってきたのかもなぁ、と。

    しかしさ、女性って総じて男性よりも手足が長めだからロードバイクもミニベロも似合う人が多いよな。
    こればっかりは努力や鍛錬でどうなるものでもないし、不毛な不条理を感じるのだ。

    そんな話はともかく。
    全体的にはそこそこ人も集まってはいたけれども、大混雑で試乗もままならないような感じでもなく、なかなか居心地のよいイベントだったと思います。主催者的にこの状況がどう評価されているのかは判らないですが・・・


    で、試乗の話に戻ります。
    今回一番ぐっと来たのが、パナソニックのブース。

    まず最初、クロモリロード(たぶん、ORC19ってやつ)に試乗。
    カイセイの8360Rを使ったフレーム、らしい。
    感想は、硬い。スチールフレームはしなるとかマイルドとか粘るとかよく言われますけど、正直そういう感じはしない。
    いつも乗っているRaleigh Carlton-R(こいつはレイノルズ631で組まれている)もあんまり「しなる」感じはしないのだけど、パナソニックの方がダイレクト感が強いような気がした。ガンと踏めばすっと進む、そんな感じ。でもCarlton-Rの方が振動はうまくいなしてくれるような気がする。

    コースを何週かしてブースに戻り、そんな話をスタッフの方に話したら、「反応は良いんですけど、そうすると低速からの加速とかでやっぱり素材の重たさが出るんですよね・・・今回のコースだと、あのS字クランクを抜けたあたりなんかだと、重さ感じますよね」なんて話を。

    いや全部のブースで話聞いたり試乗したりしたわけじゃないのだけど、自身で今回のコースを試乗した前提で話をされた人は、この人だけだった。

    でもまぁパナソニックのスチールロード、俗に言うパナモリってまぁこんな感じですか、なかなか良いですけど個人的には今乗っているCarlton-Rの方が好みだなーなんて心の中で思いながら、ふらふらと他のブースを巡り、前編で書いたように他の車両にも試乗してたのです。
    そして、Raleighのステンレスモデル、CRSを試乗してこれはいいなぁなんて思った一方、いやちょっとまてよパナソニックといえばチタンだよな。ステンレスに乗ったならチタンも試してみないと・・・なんて思いがむくむくと湧いてきて、もう一度パナソニックのブースに行ったんですよ。

    するとスタッフの方、「あっちの自転車、どうでした?」
    あのさ、いろんなブース回って、どのブースのスタッフも感じよかったんだけどさ(来場者よりバナナを優先した某社(前編参照のこと)を除く)、他社の自転車のことも気にしてたのはパナの人だけだった。

    いやー、そうだよ。そうだよね。
    自分の自転車を試乗してくれた人が他社の自転車に乗ってどんな感想持ったか、真面目に仕事してる人なら知りたいよね。
    むむむ、この男・・・できる!(何様だ)

    いやしかし、問題はこのチタンモデル、いわゆるパナチタンってやつがどんな自転車なのか、なんですよ。
    ということで、とりあえずRaleighのステンレスモデルがけっこう良かったなんて話をしながら、チタンのバイクも乗ってみたいんですって話をして、まずはFRT09というチタンモデルの剛性低めモデル(剛性高いのと低いのの両方がラインナップされている)に試乗させていただきました。

    いやこれ、いいぞ。
    振動吸収性がすごくて、しなやか。
    さっき試乗したビアンキのInfinito CXみたいな感じ。
    なんじゃこりゃー、これで金属フレームなのかーって軽くショックを受けながら コースを何週か回ってブースへ帰着。
    いやーこれいいですねぇ、でも目隠しして乗ったら(したら乗れないけど)フルカーボンのしなやかなやつと違いわかんないかもしれないですねーなんて話をしたところ、スタッフの方がおっしゃるには
    • 結局のところ乗り心地は、その人に自転車がフィットするかどうかで決まる。 それは材質だけじゃなくてサイズや構造(ジオメトリ)、ハンドルとかシートポストとか他の要因も大きく影響する。
    • パナがこだわるのは、材質もさることながら、どれだけ乗り手にフィットする自転車を用意できるか、というところ。そう考えるとフルカーボンのモデルと違って金属フレームはサイズ展開を細かく設定しやすい。
    • うち(=パナ)の自転車はたぶん、10年後もこの形です。このホリゾンタルフレームをセミオーダーで提供し続けます。


    そうなんだ。
    今回いろいろな自転車に乗ってみて、一番強く感じたのは、「フレーム材質だけじゃ(少なくとも自分のレベルでは)何も決まらない」ということ。
    フルカーボンだから、ステンレスだから、クロモリだから、はたまたチタンだからというだけでは、その自転車がどんな乗り味なのかはわかんないなーって。
    クロモリでも8360Rのやつはかなり硬かったし、いままでチタンフレームはもっとかっちりしてるもんだと感じてたけど、パナチタンの剛性低めモデルはすげーしなやかだったし。
    そういえばかなり前、Tyrellの小径車を何種類も試乗したときには、各車両のジオメトリがよく似ていたので、素材の違いがとても良く理解できたのだけど・・・ふつうはそれぞれの自転車が、それぞれに特定の狙いをもってフレームの形や材質、パーツなんかを選んで組み上げられているわけで、あくまで材質は変数のひとつ、なんだろうな。
    そしてパナのブーススタッフの方は、どうせだから剛性高い方のチタンモデルにも乗ってみてはいかがですか?ジオメトリもほとんど同じなので、純粋に材質(どっちもチタンだけど)の違いが感じられると思いますよとおっしゃっていただいたのだけど、残念、時間が無かった。
    だって終了まであと10分くらいしかなかったし、箕浦の3本ローラーも試してみたかったのです(時間切れでだめだったけど)。


    さて、そんなこと考え始めるとさ、自転車を選ぶ決め手って、何なんでしょうね。
    なんか良く分からなくなってきた。
    だって、今回いろいろな自転車に試乗して、あーでもないこーでもない、でも一番良かったのはパナチタンだなー、あれは下手したらカーボンより高いけど好みにぴったりなんだよなー、でも高いよなー、いつか買える日がくるかなーなんていろいろ考えながら帰路につき、Carlton-Rのペダルを踏んだ瞬間、

    あれ?完成車価格20万のこいつも全然良いよね・・・

    って素直に感じてしまったんですよ、実際のところ。
    思えば、この車両は何年もかけてポジションやパーツなんかを自分にフィットするように換えてきたわけだし、ホイールにいたってはフルクラムのレーシング3を分不相応にも奢っている。
    すると、いみじくもパナのスタッフさんがおっしゃっていた「自転車はフィットするかどうかが大事」っていうのを一番体現しているのがこの、何年も付き合ってきたCarlton-Rなんだよな。
    でもじゃあこの車両が自分に合うようにフレームオーダーされたものかというとそういうわけじゃなくて、そもそもラレーはサイズ展開を絞ることでコストを下げている(たぶん)から、まぁ大体自分の体躯ならこのサイズだろうということでかなり大雑把な選択肢から今のフレームサイズを選んだ。
    そしてシートポストやサドルやステムを少しずつ調整したり換えたりして、今のポジションに落ち着いている。


    何が言いたいのだ。

    いやうまくまとまらないのだけど、果たして「自分に合った自転車」なんてものは、そもそもいくら試乗してみても見つからないのかもしれない。
    そして、自分が欲しい自転車を手に入れる方法なんて、結局は
    「いろんな持ち味を持った自転車といろいろ付き合ってみて、自分が本当に欲しいものは何なのかを掴む」
    しかないのかな、と。
    そうじゃなければ
    「なにか気に入った一台を徹底的に弄り、走り込んで、その持ち味を楽しむ」
    とか。


    あれ、なんか自転車の話じゃなくなってきたような・・・


    あ、でもね、試乗会はいいですよ。
    買わなきゃ!ってプレッシャー無しに、まぁ自分では買わない・買えないよねって車両にも割り切って気軽に乗れるし。
    いろんな自転車に乗る行為そのものが、やっぱり楽しい。
    ここまで散々インプレめいたことを書き散らしてきたけど、そんなちょろっと乗ったくらいでその自転車の持ち味、本質なんてわかるわけが無い。でもいろんな服に袖を通すようにいろんな自転車をお試しできるのは、とても気分が高揚する。
    うん、来年も是非来たい。
    なんといっても無料だし。


    今回残念だったのが、時間が無くてキワモノ系に乗れなかったこと。
    ストリングバイクとか、ストライダとか、2輪駆動のdoubleとか・・・あと3本ローラーも試してみたかった。
    そんなことを考えながらCarlton-Rで帰宅の途につき、なんかここまで一日の予定を詰め込んだのだからもうひとふんばりするかとジムによってトレッドミルで8キロほど走ってこの日は終了。

    やりきった。
    最近、週末は何かに追い立てられているようにやりきってるような気がするけど、とにかくやりきった。

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    詰め込んだ週末と、北海道スポーツサイクルフェスティバル(前編)

    もうね、週末は大忙しだったのです。
    土曜日は息子の運動会があって、その後夕方からプライベートの飲み会。
    日曜日の朝、なんとかヘパリーゼ効果で二日酔いを免れたので、午前中から家族で藻岩山へ。

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    標高531mとかけて、5月31日を「藻岩山の日」としているそうだ。
    そんなわけでその前後の数日間はいろんな催しをやっていた。子供はロープウェイ無料になったり、先着100名に小冊子の絵本がプレゼントされたり。

    数ヶ月ぶりに乗ったロープウェイ、今回は観光客が多くて、高度を上げるに従ってだんだん開けてくる札幌の眺望に「おぉーっ」っていう歓声があがったりして、すごく雰囲気が観光地っぽかった。
    不思議なもので、なんかそういう雰囲気の中にいると自分も観光に来ているような気分になる。
    当たり前かもしれないけどさ、やっぱり観光地って地元と観光客の両方で作り上げるものなのかもな。

    その後、2号3号と昼過ぎに別れ(彼女たちは気になっていたレストランへ)、自転車で「北海道スポーツサイクルフェスティバル」へ。
    去年はなんか心身ともにテンションが上がんなくて行かなかったのだけど、今回は行ってみたい気持ちになったので片道15キロの道のりをCarlton-Rに乗っていってきました。

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    なんだかんだあって、到着したのは14時前。
    終了が15時だし、都合1時間ちょっとしか時間が取れないので、具体的に目標を絞って色々試乗してきました。

    今回の目標は、「ロードレーサーのフレーム素材の違いってどうなのよ」ってこと。
    これまで、ロードレーサーに試乗した経験ってほとんど無かったし、他の自転車乗りとほとんど交流も無かったので、自分が乗っているスチールロードのCarlton-R以外のロードレーサーにはあんまり興味なかったんです。
    でも最近、ちょっと他の人と一緒に走る機会があったりすると、皆さんが乗っているカーボンロードとかどうなんだろ、なんて気になってきたのも事実。
    確かに持ってみるとすげー軽いしな。
    いや、別に今すぐに欲しいってわけではないのだけど・・・

    そんなわけで、特にカーボン素材のロードレーサーに色々乗ってみようかと。

    で、到着早々、いきなりピナレロのドグマに挑戦。
    いや、もうすでに選択がおかしいんですよ。だってこれ、完成車で70万以上するし、まず天地がひっくり返っても買いませんよ。
    もう今となってはツールドフランスに出ることも無いし(違う)。
    でもなんかねー、目の前にそういう超ハイエンドモデルあったら、乗ってみたくなっちゃうのさ。

    身分証明として免許証見せ、名前と携帯電話番号告げて車両受け取ると、いやすげー軽い。ほんと軽い。

    でもねー、乗ってみたら、なんか違う。
    いやドグマが悪いわけじゃないんです、当然。でもこれは完全なレース機材で、レースに勝つことが目的なのであるからして、まぁそういう自転車なんだと思う。たぶん。レースやるわけじゃないから判らないのだけど。

    これが「剛性」ってやつなのかな、よくわからないのだけど。
    坂道とか走ったらまた印象違うのかな。
    つーか、どうせならもっと下位グレードの、現実的に購入対象になりえるやつにも試乗すればよかった。
    そうしたらまた印象は違うかもしれない。

    うーん、いきなりややネガティブな感想になってしまった。
    ドグマは何も悪くないのに。
    ちなみにブースのスタッフは手際もよく、説明も判りやすかったです。


    次。
    ビアンキ。
    は?似合わない?いやまぁそうですけど。

    ここではスタッフの女性が「レース向け機材とロングライド向けが有りますけど、どちらにしますか?」と言われてたので、文句なしにロングライド向けで。
    で、乗せていただいたのはInfinito CVっていうフルカーボンのロードレーサー。
    フレーム価格30万か・・・

    これはねー、素人にもわかるくらい振動吸収性がすごい。
    すごくしなやかな乗り心地。あーこれはいいですね・・・こういう自転車でロングライド行ったらどうなんだろう。
    ずーっと快適なのかな。それとも乗り味が単調で飽きてくるのかな。
    でもでも、これはなんとなく勝手に脳内イメージを抱いていたカーボンロードっぽい。
    試乗車はちょっとポジションが自分に合わなかったけれど、なかなか好印象でした。


    そして次、もうひとつ試してみたい(買えない)フルカーボンロードがあったんだけど、そのブースは店番らしきねーちゃんがバナナをお食べになるのに忙しかったようで、なかなか声もかけづらくて断念。
    いやいいんだ。雰囲気的に純レース仕様だろうし。


    そのあと、さてどうしようかなぁ時間も無いしなーなんてちょっと焦りながらもなぜか自分が今乗っているRaleighのブースに行ってしまい、更には時間無いのにCRSというカールトンシリーズのステンレスモデルに試乗してしまい、またこれが「軽くはないけど芯があり、それでいて鉄っぽさもある」感じでかなり好印象。
    フレーム価格24万かぁ。でも今乗ってるロードがRaleighだしなぁ・・・


    いかん、だらだら書いているといつまでも収束しない。
    この後、パナソニックのブースでかなり衝撃を受けた話が結構なボリュームになってしまいそうなので、後編に続けます。
    いや、パナソニック、かなりいいわ。
    自転車も、人も。


    Tag : Carlton-R
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    冬はどこへ消えた

    諸々の事情でちょっと身動きが取れなかった週末。
    そのなかで、ちょっと用事があって行かなくちゃならない場所があったのだけど、天気も良いし、交通の便もちょっと不便な場所なので自転車で行きたい。

    さてどうする。
    車道は完全に雪が消え、スパイクタイヤに換えたATB500はちょっと走らせづらい。
    アスファルト上では走りが重過ぎるし、ごーっていう轟音がうるさいし(おばちゃんとかを不必要に驚かせてしまう)、ピンにもタイヤにもダメージ与えそう(実際、何本かピン外れてるし)。

    一方、CrossRiderはまだ入院中。ディスクブレーキ対応のハブがなかなか入荷しないらしい。
    F20-RAは自宅の奥に折り畳まれて冬眠中。この冬の間に折り畳みヒンジ部分をじっくりメンテナンスするんだ(たぶん)。
    そしたCarlton-Rは、すでにタイヤをローラー台専用のやつに履き替えて、ローラー台の上。

    そんなわけで、久しぶりにP20-RACの出番。
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    いやぁ、自転車ってこんなに軽くて速いのか。  個人の感想です
    なんか、アスファルトの上を、よく走る自転車で流れるように走る感触を久々に味わって、ちょっとの距離だけどすごい高揚感。
    この自転車、一応現在は2号のメイン車両になっているのでステムがちょっと短くて、ポジションは完全にはフィットしてないんだけど、それでも「走る」んだよなー。
    こんなにイカした車両なのに、なんでKHSは廃番にしちゃったんだろう。
    確かに成形にすげー手間かかりそうな複雑な断面のアルミチューブ使ってるし、こんなめんどくさいフレーム作って売るのは商売的にペイしないのかもしれないけどな。
    事情はよく判らないけど、でも、少なくともだ。いわゆるミニベロの範疇で、こいつとタメ張れる「走りの気持ちよさ」を持った車両はあんまり無いと思う。オーナーの贔屓目は重々承知の上だけどさ。

    なんかね、Carlton-Rもそうだし、こいつもそうだし。
    1号が惚れ込んだものって、結構あっさりと廃番になるんです。
    自転車だけじゃなくて、職場の売店でも気に入ったお菓子や飲み物はだいたい半年持たずに「不人気なので取り扱い終了」になるんだよな。
    ひょっとすると、1号は商品にとっての「デスノート」なのかもしれない。


    あぁ、でも、12月に入ってちょっとでもアスファルト路面を走れてよかった。
    さすがにクリスマスまでには気温的にも路面的にもスリックタイヤじゃ走れなくなるだろう。
    この快感を心に秘めながら、スパイクタイヤの上で冬道を愉しみつつ、春を待つんだ。

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    酒合宿があまりにも自転車と関係なかったので

    ちょっと、なかば無理やり、自転車に絡んだ話に持っていきます。


    シャトーメルシャンで展示されていた、昔のワイン作りに使っていた荷車。

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    見事な木造の車輪。
    外周は鉄製で、いわゆる「焼き嵌め」されている、と思う。外周のリム部分に相当する鉄を熱して、膨張した状態で木製の車輪を嵌め、鉄が冷えて収縮する力を利用してがっちり車輪と外周部を結合する。

    大八車などでも使われているこの手の車輪製造技術は、現代の自転車で当たり前のように利用されている金属スポークのホイールに駆逐されてしまった。

    金属スポークのホイールは、このような木製車輪に比べて圧倒的に軽い。そりゃ、あんな細い針金みたいなスポークで構成されているんだから、それはそうだろう。
    ではなぜ、現在のホイールは「あんなに細いスポーク」で強度を出すことができたのだろう。

    上の写真のような木製車輪は、木製のスポークが下部にきたとき、前後数本のスポークと共に車輪と荷台、すべての重量を支えることになる。
    だから極端な話、1本のスポークが荷車全体、いや車輪は左右にあるので実際はその半分だろといいたいところだけど荷車が傾いたときやでこぼこ道で跳ねたときのことなんかを考えると実際には荷車全体、いやそれ以上の(瞬間的な)荷重に耐える必要がある。

    一方、金属スポークのホイールはどうか。
    実は現代のスポークホイールは、スポークがびんびんに張られている(テンションスポーク)。
    要するに、一番下に来るスポークは荷車(でも自転車でも何でもいいけど)の重量見合いの荷重を受けるけれども、同時に他のスポークはハブ軸を「引っ張って」いるわけで、下向きに働く「重量見合いの荷重」と上向きに働く「スポークがハブを引っ張る力」の引き算で残った分しかスポークには負荷がかからないわけです。

    だから、1本のスポークで全重量を支える必要は無い。
    だから、あんなに細いスポークでホイールが作れる。

    なるほど、世紀の大発明だ。


    該当者氏「なるほどー、でも、タイムトライアルとかに使われるバトンホイールって、細い金属のスポーク使わないですよねー」
    ゆげ1号「あ、確かにそうだ!だいたいカーボン素材でぶっといスポーク相当の構造物が3本とか4本とかあるだけだ・・・」

    これはあれだ。技術革新によって「車体+ライダーの重量を十分支えられ」て、「十分軽く作れる」カーボン素材が出てきたからこそ、テンション張ったスポークでハブを引っ張る形にしなくても良くなったんだ。
    要するに、昔の木材では突破できなかった、「全重量を支えられて、なおかつ軽い」という条件を、進化した素材が突破したんだな。
    そんな技術の進化が、逆に駆逐されてしまった別の技術・方法論を復活させるなんて、なかなか面白い。


    技術は、循環するんだな。


    追伸:ちなみに上記のテンションスポークの話は、ロバート・ペン著「夢のロードバイクが欲しい!」に書いてありました。
    この本、近いうちにブログネタにしますが、かなり面白い!


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    手さぐりというか、足さぐりというか

     色々ありまして、普通の方々よりちょっと短めの年末年始を満喫したと思ったらもう1月上旬がおしまいですよ。
    ほんと、油断してると時間なんてあっという間に過ぎていくし、世の中も色々動いていく。

    いやびっくりしたんですよ。
    昨年の秋で「自転車人」が休刊になってたんですね。
    去年の春くらいから、なんか違うなーなんか読むところないなーネタ切れなのかなーなんて思って買うのちょっと見送ってたんですけど、そこから程なくして休刊、ですか。

    あと、2010年に金星へのアプローチに失敗した惑星探査機「あかつき」、状況的に絶対もうだめだと思ってたのに、上手くいけば今年に再アプローチできるかも、ってところまで漕ぎ付けたらしい。
    メインエンジンぶっ壊れて、それでもなんとかプロジェクトの人心、物心を繋ぎとめながらここまで持ち直すなんて、なんつーかほんとにすごい。

    ほんと、少し目を離している隙に、色々なところでいろんなことが終わったり、始まったり、しぶとく続けていたりする。
    いや、どれが良くてどれが悪いって話じゃなくて、自分もなにかを始めたり、続けたり、終わらせたりってことを、ちゃんと 自分の意思でやらなくちゃな、ってほんとに思います。


    そんなわけで、この冬にはじめたこと。
    ジム通いと、ローラー台(固定)と、FATバイク。
    あと地味にギターをまた弾き始めた。


    どれもこれも、大きな目標があるわけでもなく。
    でも始めてみないと良し悪しも判らないので、とりあえず始めてみてから考えよう、と。
    (あと、前者3つはコソさんにtwitterで勧められたのもあります)

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    FATバイク、走りについては申し分なく、やっぱり雪道との相性はすばらしい。
    なんとなく、街中をモンスタートラックで流しているような気恥ずかしさはあるんだけどねぇ・・・
    このルックスを受け入れるのか、自分にしっくり来るように手を入れていくのか、悩ましい限り。

    あと、本来は雪道でのトレイルライドみたいな、ウィンタースポーツ的な愉しみもあるんだろうけど、今はまだなかなかそこまでは手が回らない。
    まだ、FATバイクの取り回し方とか走り方、安心と安全のバランスがまだ自分の中でつかみきれてない。
    あともっと手前の話として、スポーツ的に走るにはどんな服装・装備にすればいいのか、なかなかつかめない。
    なかなか、新しいことへのチャレンジって、前に進まない。

    やっぱり、当面は生活自転車として使い倒しながら、ちょっとずつ付き合い方を広げていくのかな。




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    つくづく、縁がなかった

    最近Blog更新が滞っているけれど、私は元気です。


    さて、長年に渡り折り畳み小径車のトップランナーとして君臨してきたBD-1がとうとう2014年で姿を消すそうな。

    まぁ正確には、今までBD-1の国内代理店をやっていた会社と供給元の契約が切れたから、代理店側が取得して使っていたBD-1って名称が来年以降この自転車に使えなくなるって話。べつにこの自転車そのものがなくなるわけじゃない。
    元々供給元がつけた名前はBirdyで、日本でこいつを売ろうとしたらすでにこの名前が商標登録されてたので代理店が慌てて(かどうかは知らないが)つけた名前がBD-1って話なので、この代理店が身を引いたらこの名前も使えなくなりますよねそりゃあ。
    この自転車が日本にやってきた経緯なんかはこちらに詳しい。

    なので、繰り返しになるが、別にあの小径車そのものがなくなるわけじゃない。
    おそらく来年からは供給元(Pacific社)が直接国内販売に乗り出すんですかね。
    で、そのときにどんな名前になるのか・・・とりあえず特許庁の商標検索結果を見る限り、開発元であるR&M社の名前をもじったRM-1とか、供給会社の名前を取ったpacific-1とかは商標登録されてないっぽいので、こんな安直なネーミングにはならないんでしょうね。


    まぁそんな話はともかく。
    BD-1って自転車、ちょっと思い入れがあるんですよね。
    もともと小径車に興味を持ったきっかけが、こいつなんだよなー。
    とある自転車屋さんでBD-1のカスタマイズモデルをディスプレイしていて、そいつが当時の私にはえらくかっこよく目に映った。
    まぁそのモデルはかなり贅を尽くしていて価格も確か40万近くしたような気がする。だからまったく手も出ず、でもそのベースになっているBD-1っていいなぁと思っていた。

    で、その店に2号と一緒に小径車を買いに行ったのだけど、なぜかその店でKHSを勧められ、そして今に至る、と。

    KHSを選んだことに全然後悔はないのだけど、まぁ縁がなかったなと。


    そして今回の終売の話。
    どっかで掘り出し物でもあればちょっと欲しいなぁなんて気もなかったわけではないのだけど、残念ながらそれは叶わない。
    だってこの冬に向けて、KHSのFAT注文しちゃったから。
    そして今回も、まったくの偶然だけど、BD-1じゃない選択をしたのが、KHS。


    まぁあれだ。
    つくづく、縁がなかったんだな。


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    DNS

    人生初の自転車ライドイベントに参加しようと目論んでたんですけどね。
    残念ながら、当日未明に2号が猛烈な高熱を発し始めまして。
    それこそもう、世界を焼き尽くす死の七日間ばりの高熱。
    そしてそれに抗うこちらの武器ときたら、ひえピタ(子供用)とジキニン顆粒のみ。

    なんとか日曜朝には、「あぁこのまま寝てれば大丈夫だと思うけど、とにかくだるくて起きてられない」くらいの病状にまでは回復(?)したのですが、さすがにこの2号を置いてイベント参加は無理。
    それにそもそも、こっちもろくに寝てないので・・・どっちにしろ、無理でした。

    てなわけで、参加を目論んでいた、南風自転車さんの「歩く自転車人の集い」 残念ながらDNSとなりました。
    ウチの業界だとこの略語、DomainNameServiceですけど、自転車界ではDoNotStart、すなわち出走不能。


    ほんとはですね、家族3人で参加しようと思ってたんです。
    F20-RAでチャイルドトレーラー引いて。

    で、もしトレーラーに興味ある人がいたら、実際にひいてもらってもいいかなぁなんて考えてました。
    自転車側につける連結金具(ヒッチ)も持っていって、自分の自転車で引けるかどうかも確認してもらえるようにして。

    個人的に、チャイルドトレーラーはすごくいいものだと思っているので、ちょっとでもこの道具が世の中に広まるための手助けが出来そうな機会があれば、微力ながら何かしたいと思ってるんです。
    もちろん宣伝したいってのが第一義にあるわけではなくて、自分が使っていて楽しいってのがスタートなんですけどね。

    それに、コミュニケーションツールとして便利なんですよ、トレーラー。
    特に車輪径20インチの小径車で16インチ車輪のトレーラー引っ張る姿は、なかなか笑える(と思う)。
    いや、面と向かって笑われたことはないんだけど、でもトレーラー引いていると、周りの人も「それすごいっすね」って声かけやすいみたいだし、こっちも「いやぁ良いっすよこれ」みたいに話しやすい。
    実は(40過ぎのどこからどう見てもまごう事なきオッサンにあるまじき)とっても人見知りなので、これはとてもべんり。

    まぁそんな思いもあって、南風自転車さんのイベントみたいに面白そうな人たちが集まりそうな場にトレーラー引いていくのもいいかな、と思ってたんですけどね。




    ま、仕方ない。
    2号だって楽しみにしてたんだし、健康管理怠ってたわけじゃないし。



    まぁ、また次の機会もあるさ。


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    札幌自転車生活

    コソさんがサイクリングで一緒に走る人を募っているんだが、そしてそこに集まりそうな人たちにも是非お目にかかりたいのだが、なんか気後れしてしまってる自分がたまらなく不甲斐ないゆげ1号ですが何か?
    せっかく、札幌に引っ越して来れたのにね。





    札幌に引っ越してきてからも、日々の足として自転車に乗る生活はあんまり変わらない。早く土地勘を養うためにも、ご近所周辺はできるだけ走破しておかなくては。ほら、我ら、元々大通公園の北側に住んでいた「脱北者」だから。

    で、最近なんとなく気に入っているのは藻岩山麓通。藻岩山山麓から円山の方に抜ける道で、そこそこアップダウンがあって走ってて飽きない。なぜか、円山からスタートするより藻岩山からスタートするほうがきつい。どちらも始点は同じくらいの標高なのに。

    そしてなぜか(って疑問に思うのも大きなお世話なんだが)この辺はかなりの豪邸やオサレな店があちこちに。
    そうなんですよ、昔から札幌の西側にそびえる藻岩山~円山のあたりはハイソな雰囲気(でもなぜか円山、宮の沢を過ぎて手稲山の麓あたりまで行くと、ハイソ感が無くなって行く)。
    そういえば子供の頃、月に一度くらい親に連れられて円山にある動物園や公園に遊びに来ていた時期があって、この辺りの建物は白くて綺麗だなぁって子供心にも思ってた。

    それにしても山麓あたりこんなにアップダウンの激しい土地を敢えて生活の地に選び、なおかつこんな豪邸を建てられるような人間ってどんな人なんだろう・・・ランス・アームストロングとか競輪のS級選手みたいなプロ自転車選手とかマラソン選手とかなのか?なんて思いながら下り坂にさしかかったところで黒塗りの車を発見して、あぁ金持ちの人は一人一台車持ってたり、運転手雇ったりできるからいいのかと納得。

    いやでもなぁ・・・となかなか納得できないのだけれども、ほら雪かきとかなんやらとか、でも住んでる人は気に入って住んでいるんだからなにかここにはいいことがあるんだろうと思い直すくらいでちょうど通りの端にたどり着くくらいの距離。



    札幌自転車といえば、このまえ東急ハンズ(ちなみに我が息子は「東急」という漢字を見つけるとやおら電車を探し出す。彼にとって東急のロゴと文字は百貨店ではなく東急電鉄の象徴なんだな)で見ましたよ、SapporoBike
    コンパクトシティ・札幌にぴったりフィットする、小粋でコンパクトな自転車、らしい。

    コンセプトや、取り組みは素敵だと思う。
    自転車の出来は、よく判らない。でも39,800円って価格は悪くないんじゃないか。
    平地主体のコミューターをイメージすれば、変速とか装備は最低限で良いし、当然くだらないサスペンションなんかもいらない。
    この街に必要な最低限のものだけで構成すれば、この値段で重量10キロに抑えた軽い自転車を売れるんだな。
    そして、これだけ軽ければ、やっぱりホームセンターの激安ミニベロとは比較にならない軽快さ、だと思う。


    だからこそ、あえて言いたい。
    なぜ、サッポロがコンセプトなのに、泥除けが付いてないんだ。

    いや某店主さんみたいにファットバイク出せ!ってのもちょっと進歩的過ぎる(冬も乗ってこそサッポロだろ!って気持ちは100%同意だけど)と思うけど、そこまで行かなくてもさ、札幌って春は雪解け水で道路濡れてたりするじゃないですか。日本海側だからやっぱり太平洋側に比べて雨多めじゃないですか。

    札幌の街乗りバイクには、泥除けが必要だ。


    そうなんですよ。
    泥除け、必要なんですよ。


    SapporoBikeは置いといて、ちょっと考え中。






    Posted by ゆげ1号 on  | 4 comments  0 trackback
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