by ゆげ2号
その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8 おまけ
■TAMA300
さまざまな誘惑を振り切って、やってきましたTAMA300。地下にある施設ですから、その2で一応その上を通ったものの、この目にするのは当然初めてです。そんなわけでゆげーずが持っているTAMA300についての知識は、
○重力波を検出するための施設らしい
○鏡があって、光が走ってるらしい
○全長300mあるらしい
○某アイドルコンサートの振動を検出したらしい(笑)
これだけ。とりあえず、実物は見とかないとお話になりませんがな。
しょっぱな、目に入ったのが
玉掛って建築関係で聞いたことがあるような気もしますがなんなんですかね。
<帰宅してから調べたところ、玉掛とはクレーンに物をかけたり外したりする作業だそうです。それがTAMA300と関係あるのがわかるようなわからんような。今でもそんなにしょっちゅう、クレーンを使うことがあるんですかね?>
模型や展示もあったのですが、まずは実物にお目にかかりたい!階段へ向かいます。
ここを降りていくと…
何やらタンクが並んでいますが…。
実はこれ、三鷹天文台の地下で醸造している密造酒のタンクでー、こっそり日本酒を造ってるんですねー。日本酒の銘柄は『暗黒銘酒 大吟醸 星の光』つって、素晴らしい発見や観測結果が出たときだけ天文台の人たちが酌み交わす、門外不出のお酒なんですよー。みなさん、これを飲むために日夜研究に励んでいるわけですねー。
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※関係者以外お譲りできません。
………って、いや、もちろんそれはゆげ2号の妄想です。こんな日本酒は実在しません。でも、無知で無心な気持ちで見たら醸造用のタンクにしか見えないじゃないですか。本当は何のタンクなんだろ。
…いやいや待てよ、もしかして中には本当に日本酒が入っているんじゃあ…。このタンクについている小窓から覗いてみれば、中にはきっと日本酒がうふふふふ…
…何も、かもしてませんでした(残念)。
<展示の解説によると、地面のゆれが伝わらないように鏡を吊っているんだそうです。>
タンクの横に道が続いているようなんで進んでみることにしました。んが、気になったのはこれ。
ひーっ!
普段は立ち入り禁止の実験施設ですからね…。地下だし、デリケートな実験機器ですから気密性も高いでしょうし。初めてTAMA300が見られるってんで興奮気味だったんですが、これを見てちょっと気持ちが引き締まりました(すぐ忘れちゃうんですけどね…)。
ど、ど、どこまで~?
タンクの右奥はこうなってたんですね。大人二人でなんとか抱えられるくらいの太さのパイプがずーーーっと続いてまして、左の方で先ほどのタンクも貫いています。どんなに目を凝らしても向こうの端なんて見えません。
ゆげ2号「これ、どこまで続いてんの?途中に適当なところで鏡を置いて、奥行きがあるように
見せかけてるんじゃ?!」
ゆげ1号「オイオイ」
そうだった、300mあるんでしたわ。写真には写ってませんが、わきに自転車が置いてあったんですよね。そりゃー歩いて移動はきつい。夜中に一人で点検しに行くことを考えると、たとえ自転車でもゾッとしますけども。
先ほどの階段を再び上り、上から見るとこんな感じです。
機械がいっぱい
温室のように囲われている部分は、音による光の揺らぎを防ぐための『防音ボックス』だそうです。 この左側からレーザー光が出ているらしい。
模型です。
難しくてちゃんとわかっていないのですが、うろ覚えで書きます。まず、左からレーザー光が発せられて、それが右側と手前のほうにそれぞれ分かれて走っていって、はしっこで鏡に反射して戻ってくると。んで、それが両方とも奥のほうに走っていて干渉して波模様が出来ると。
それで、その波模様は何もなければそのままなんだけれど、重力波が降ってくるとそれが光の進路をゆがめてしまう(回り道させられる感じ?)ので、光の到着に遅延が生じて波模様が変化する。その変化によってどの方向から重力波が来ているかわかる、ということらしいです。
”干渉”が未だにわからんのですよ。いろんなところでお話をうかがったり、webで調べてみたりはしているのですが、難しいですねぇ。とりあえず、波模様ができること、その変化を分析することによって重力波の方向がわかることを抑えておけばよいかと。
あ、一応”某アイドル”について聞いてみました。味の素スタジアムで行われたSMAPのコンサートの振動を検出しちゃったんだそうです。すごいなーSMAPファンの重力波(笑)。
ふぅーやっとスタンプラリー制覇ですよ。締め切りが17時だったので残り時間30分切っていたかな?
■仙人氏にご挨拶
さて、開始時には混みあっていた展示コーナーもそろそろすいているのでは?と思い、天文台マダムさんのだんな様、野辺山の仙人さん(以下仙人氏)にご挨拶しようと思ったのですが…まだ混んでる。実はますますひどくなる台風のせいで終了時間が繰り上がり、17時ですべて終了になってしまったんですね。残り少ない時間で少しでも見て回りたい、解説を聞きたい方々が急いで展示をめぐっていました。
あとから仙人氏にうかがったお話では、例年2000人ほどの入場者が見込まれるところ、あれだけ悪天候だったのにも関わらず1400人を超える方々が天文台を訪れたそうです。この参加率、すごいですねぇ。みなさん年に一回のこの機会を心待ちにされていたんでしょうね。終了間際でも混んでいたわけです。
人が途切れた隙にちょっとご挨拶させていただこうと思ったのですが、気がつくと仙人氏のお話にゆげ1号2号該当者氏も聞き入ってしまいました。さすがというのも失礼ですが、解説がわかりやすくまた面白い。というか、この終了間近になってもなお、そのテンションの高さはいったい?!まさか朝からずっと解説されていたわけではないですよね?赤血球がやたら多いのとタフなのには関係があるのですか?
ついついしばらく解説をうかがってしまい、途中でハッと気づいて『あ、挨拶しなければ…』とお間抜けなタイミングでやっとご挨拶。あらためて野辺山の特別公開がたいへん楽しかったことなど、直接お伝えすることが出来ました。
少しお話をうかがうことが出来たのですが、ヘリウムジャボ漬け関連のお話が聞けて嬉しかった(笑)。ヘリウムを使った冷却機が宇宙をめぐる衛星にも使われていたとは…。放熱の方法が熱放散しかなく、頑丈なガワの中に入っている機器なので、そうしないと冷えないそうです。宇宙は冷たい=熱逃げ放題 というイメージだったのですが、むしろ空気がないから対流が起こらず、冷やすのがたいへんなんですね。確かに衛星にファンをつけても仕方ない(笑)。
聞いたときはもやもやっと理解していたゆげ2号でしたが、仙人氏の「石油ファンストーブと電気ストーブを比べると、電気ストーブのほうが温まりにくい」という例を聞いて腑に落ちました。それから、ヘリウムを使った冷却機では、ヘリウムジャボ漬けで冷やして、そのヘリウムが蒸発してしまったら今度はヘリウムを循環させて冷やすという仕組みになっていることも初耳でした。興味深い話が聞けてよかった。
仙人氏は現在計画中の衛星 はやぶさ2(訂正:VSOP-2です。すみません)のプロジェクトに携わってらっしゃるとのこと。そういえば、ゆげーずはそういう最新情報疎いですねぇ(該当者氏は詳しいですが)。これからいろいろ情報を調べて、ご活躍を楽しみにしたいと思います。
実は、お会いする前は天文台マダムさんのHPの印象から、天文台マダムさんは元気なイメージを、一方仙人さんは物静かなイメージを持っていたのですが(あくまで当方の勝手なイメージ)、お二方ともたいへんパワフルで情熱的な方で、こちらまで元気になるような雰囲気を持ってらっしゃいました。ゆげーず&該当者ともども、またどこかのイベントでお会いできたらと思っております。
そもそもこの自転車がテーマのはずのブログで野辺山の特別公開のシリーズを書き出した動機は、その脳みそが興奮しっぱなしの一日を記録しておきたかったのと、特別公開に関わった関係者の皆様にむけて感謝を伝えたい、どなたかがどこかでチラッとでも見てくれたらいいなぁというものでした。
ほとんどWEB上のボトルメールみたいなものだったので、当方の稚拙な内容はともかく、目に留めていただけたことは今回の”三鷹編”を書く大きな励みになりました(しかし、まさか○か○まの話が出るとは(汗))。もちろん三鷹天文台の特別公開もたいへん楽しかったことが一番の動機です。遅ればせながら、関わっていた皆様、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
しかし、不満もないわけではありません。確かにどれもユニークで興味深く、面白かったのですが…、何度も書いてあるとおり、コンテンツが多すぎです! 全部見たいのに時間が足りないっっ!
(いやー、なんでもかんでも食いついてしまう、幼児化したゆげーずがアレっちゃーアレなんですけどねー)
そういうわけで、来年の特別公開に向けて、わがままを承知で要望をひとつ述べさせていただくならば
年2回やってください!
え?『1ヶ月くらいかけて前準備しているのに、年2回もやるのは無理』?『本業の研究に差し支える』?あ、そうですよね。これはあまりにも手前勝手な要望でした。では、実現可能そうな範囲で
2日間開催してください!
実現した暁には、ゆげーずらは2日間まるまる参加することでしょう(オイオイ)。
それはともかくまた来年、なんとか行きたいなあと思っております。来年は晴れるといいですね。
ゆげ
GPSを携えてミニベロやら折り畳み自転車やらクロスバイクやらで走ったり、走らなかったりする自転車関連ブログでしたが、最近自転車はちょっとお休み中。
ロングライドはなかなか行けなくなりましたが、代わりに私同様少々くたびれてきたロングテールバイクが日々の生活の足として活躍しています。
自転車生活、ランニング、フリマ探訪記などを中心に日々の記録(log)として綴っていきます。
Author:ゆげ
GPSを携えてミニベロやら折り畳み自転車やらクロスバイクやらで走ったり、走らなかったりする自転車関連ブログでしたが、最近自転車はちょっとお休み中。
ロングライドはなかなか行けなくなりましたが、代わりに私同様少々くたびれてきたロングテールバイクが日々の生活の足として活躍しています。
自転車生活、ランニング、フリマ探訪記などを中心に日々の記録(log)として綴っていきます。
コメントありがとうございます。
45年前ですか・・・私は初めて訪れたのですが、おぎのやは随分歴史のあるお店なんですね。
信越本線もかつては碓氷峠ゆげ駅そばは宿木である(前編)こんにちは。始めまして、コメント失礼します。
おぎのやが懐かしいですね。昔映画で人間の証明のロケ地になった霧積温泉の最寄り駅です。それでその温泉に45年位前行きましたよ。
昔フレミング2エコタウン八王子に詣で、色々思いを馳せたこと。Re: タイトルなし反主流派というか、反骨の徒でいらっしゃる(笑)
この頃のロードレーサーが華開いていた頃、今よりもっと自転車という趣味に奥行きがあったんだろうなぁと想像力が掻き立ゆげエコタウン八王子に詣で、色々思いを馳せたこと。懐かしぃーーーー! Shimanoワンメイクな今じゃ考えられないくらい沢山のメーカーがひしめいていた頃のロードですなぁ。バーツはサンツアー(前田鉄工所)かな? 反主流gaku新型コロナ籠城戦記 (たぶん)その1Re: タイトルなしgaku さま
> 無事回復されたようで何よりです。私のところは3月に家内が罹患し、ホテル療養となりました。ホテル療養の家内は3度3度食事が配給されるも、濃厚接触者ゆげ新型コロナ籠城戦記 (たぶん)その1無事回復されたようで何よりです。私のところは3月に家内が罹患し、ホテル療養となりました。ホテル療養の家内は3度3度食事が配給されるも、濃厚接触者となり自宅待機とgaku古本を巡り思ったことRe:いやぁ、同級生にもほとんど話が合う人はいないようです(笑)
なにせ、小学3年生くらいの時に学校のお楽しみ会みたいなやつで「西部警察の大門団長」のコスプレした男ですゆげ