softtail.log | 自転車でのポタリング日記と自転車話+α

    空知へ 終章

    その1 その2 その3 

    今回の一連のサイクリングで感じたこと。
    ちなみに二日目のイベントで走った実走記録(GPSで採ったデータ)はこんな感じ。


    あくまでサイクリングイベントなので、速さや順位を競う訳じゃない。先頭を走るガイドライダーが集団の最高速度を決め、彼の後について走る。そして彼も隊列があんまりばらばらになりすぎないように、およそ10キロ位走ると集団を停止させ、遅れているメンバーを待つ。
    で、だいたい時速20キロ~25キロくらいのスピードで走るのだけれど、これでも向かい風だったりすると結構遅れる人は遅れる。
    まぁ要所要所で待っててくれるし、自分のペースで走ればいい訳です。最後尾にもスタッフライダーが着いているので、遅れすぎて困ることもない。

    正直、前半はちょっと戸惑ってたのです。
    追い風で体力も余っていて、一人で走るときみたいに勝手なペースで走れないし、むやみに止まって写真撮ったりもできない。さりとて職場の人達と走りに行くときみたいに(そのなかでは若手の新参モノなので)先頭で風避けになったり全体のペースに気を配ったりする必要もない。
    なんつーか、とにかく全てが楽チンな一方で自由度がない。
    おまけに大半の時間で目に入るのは見知らぬ人の背中。
    正直、走ることに余裕があるからこその退屈さ、みたいなものを感じてました。
    集団で走ることと一人で走ることって、なんか結構違うなーと。

    それが後半、ガラッと印象が変わった。

    上記のルートマップ上、妹背牛から深川に向かう、西北西に進む。
    風向きは若干向かい風で風速はそれなりにあったけど、まぁもろに風を受けるほどではない。で、その区間に地図を動かしてもらえばわかるのですが、ここでは時速30キロ位で巡航してる。
    この区間だけ、ガイドライダーが突如「鬼曳き」しはじめて、先頭集団は結構なペースで走りだした。

    一緒に行った職場のメンバー共々、この集団に乗って見ようと後を追いかけたのですが、残念ながら先頭集団に乗れたのは私一人。だいたい7人くらいの集団が形成された。
    いや、この集団走がね、すごく楽しかったのです。そこそこの高速で集団のなかにいるとあんまり向かい風の抵抗を受けずに走れるのだけど、ちょっとでも遅れるととたんに風を受けて追いかけるのがしんどくなる。そして、別にレースしている訳じゃないのだけれども、なんとなくその集団のそれぞれの人の思惑や性格みたいなものが走りに滲んでくる。

    とにかく前に出たい人。
    黙々とポジション・ペースを守る人。
    仲間と一緒に楽しくおしゃべりしながら、遅れたり戻ってきたりふらふらする人、がーっと前にでて、疲れると下がりを繰り返す人。
    などなど。

    そういう人たちの細かい色々な挙動を感じながら、その集団のどんなポジションで走るのか、ちょっとした駆け引きみたいなものが生まれる。
    感覚神経を総動員して周囲の流れを感じとりながら、運動神経に次の指令を出し続ける。自分の全てが、その集団の中に在り続けるために注がれる。

    あぁ、これは楽しい。
    自分が無に成っていく。
    そして、これは今まで経験したことなかった面白さだ。

    今回、この経験が一番心に残った。
    別にこれからレースやろうとかは考えてないし、それに耐えられる闘争心も肉体ももはや持ち合わせてないのだけど、この楽しさはしっかり覚えておこう。

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    自分の過去に向かって走っていった1日目のツーリング。そして一時、刻が止まったかのような2日目のイベントランの集団走。

    1609251200.jpg 

    自転車ってほんとに奥が深い。
    使い古された言葉だけど、さながらタイムマシーンだな、と。

    果たして、自分は何処にいくのだ。
    色んな意味で。


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    Posted by ゆげ1号 on  | 0 comments  0 trackback

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