softtail.log | 自転車でのポタリング日記と自転車話+α

    詰め込んだ週末と、北海道スポーツサイクルフェスティバル(後編)

    前編読み返してみると、都合1時間ちょっとしかいなかったのに随分あれこれ乗ったように見えますね。
    これはふたつの要因があって、ひとつは試乗の手続きが各社ともにかなりサクサクと進めていただけるので、待ち時間みたいなものがあんまり無かったこと。もうひとつは、テストコースが大した距離無いので、そんなに長い時間を走ってないということ。

    まぁテストコースの距離は如何ともしがたいわな。
    各ブースのスタッフも、ほぼ皆さん口をそろえて「何週でも回ってください!」と言ってくださるのだけど・・・

    あぁ、あとついでに会場の雰囲気もここで書いてしまおう。
    そこそこ混雑しているように見受けられたのは、ピナレロ、スペシャライズド、トレックくらいですかね。それ以外のブースはそんなに待ち時間もなく試乗できる感じでした(日曜午後の話です、参考まで)。

    あと意外だったのは、女性が多かった。
    もろローディーでござるな人もいればカジュアル系の人もいるし、弱虫ペダルのレプリカジャージの人もいればアスリート系の人も。
    なんか自転車のブームは下火になってきたのかもしれないけど、趣味としての裾野もひろがってきたのかもなぁ、と。

    しかしさ、女性って総じて男性よりも手足が長めだからロードバイクもミニベロも似合う人が多いよな。
    こればっかりは努力や鍛錬でどうなるものでもないし、不毛な不条理を感じるのだ。

    そんな話はともかく。
    全体的にはそこそこ人も集まってはいたけれども、大混雑で試乗もままならないような感じでもなく、なかなか居心地のよいイベントだったと思います。主催者的にこの状況がどう評価されているのかは判らないですが・・・


    で、試乗の話に戻ります。
    今回一番ぐっと来たのが、パナソニックのブース。

    まず最初、クロモリロード(たぶん、ORC19ってやつ)に試乗。
    カイセイの8360Rを使ったフレーム、らしい。
    感想は、硬い。スチールフレームはしなるとかマイルドとか粘るとかよく言われますけど、正直そういう感じはしない。
    いつも乗っているRaleigh Carlton-R(こいつはレイノルズ631で組まれている)もあんまり「しなる」感じはしないのだけど、パナソニックの方がダイレクト感が強いような気がした。ガンと踏めばすっと進む、そんな感じ。でもCarlton-Rの方が振動はうまくいなしてくれるような気がする。

    コースを何週かしてブースに戻り、そんな話をスタッフの方に話したら、「反応は良いんですけど、そうすると低速からの加速とかでやっぱり素材の重たさが出るんですよね・・・今回のコースだと、あのS字クランクを抜けたあたりなんかだと、重さ感じますよね」なんて話を。

    いや全部のブースで話聞いたり試乗したりしたわけじゃないのだけど、自身で今回のコースを試乗した前提で話をされた人は、この人だけだった。

    でもまぁパナソニックのスチールロード、俗に言うパナモリってまぁこんな感じですか、なかなか良いですけど個人的には今乗っているCarlton-Rの方が好みだなーなんて心の中で思いながら、ふらふらと他のブースを巡り、前編で書いたように他の車両にも試乗してたのです。
    そして、Raleighのステンレスモデル、CRSを試乗してこれはいいなぁなんて思った一方、いやちょっとまてよパナソニックといえばチタンだよな。ステンレスに乗ったならチタンも試してみないと・・・なんて思いがむくむくと湧いてきて、もう一度パナソニックのブースに行ったんですよ。

    するとスタッフの方、「あっちの自転車、どうでした?」
    あのさ、いろんなブース回って、どのブースのスタッフも感じよかったんだけどさ(来場者よりバナナを優先した某社(前編参照のこと)を除く)、他社の自転車のことも気にしてたのはパナの人だけだった。

    いやー、そうだよ。そうだよね。
    自分の自転車を試乗してくれた人が他社の自転車に乗ってどんな感想持ったか、真面目に仕事してる人なら知りたいよね。
    むむむ、この男・・・できる!(何様だ)

    いやしかし、問題はこのチタンモデル、いわゆるパナチタンってやつがどんな自転車なのか、なんですよ。
    ということで、とりあえずRaleighのステンレスモデルがけっこう良かったなんて話をしながら、チタンのバイクも乗ってみたいんですって話をして、まずはFRT09というチタンモデルの剛性低めモデル(剛性高いのと低いのの両方がラインナップされている)に試乗させていただきました。

    いやこれ、いいぞ。
    振動吸収性がすごくて、しなやか。
    さっき試乗したビアンキのInfinito CXみたいな感じ。
    なんじゃこりゃー、これで金属フレームなのかーって軽くショックを受けながら コースを何週か回ってブースへ帰着。
    いやーこれいいですねぇ、でも目隠しして乗ったら(したら乗れないけど)フルカーボンのしなやかなやつと違いわかんないかもしれないですねーなんて話をしたところ、スタッフの方がおっしゃるには
    • 結局のところ乗り心地は、その人に自転車がフィットするかどうかで決まる。 それは材質だけじゃなくてサイズや構造(ジオメトリ)、ハンドルとかシートポストとか他の要因も大きく影響する。
    • パナがこだわるのは、材質もさることながら、どれだけ乗り手にフィットする自転車を用意できるか、というところ。そう考えるとフルカーボンのモデルと違って金属フレームはサイズ展開を細かく設定しやすい。
    • うち(=パナ)の自転車はたぶん、10年後もこの形です。このホリゾンタルフレームをセミオーダーで提供し続けます。


    そうなんだ。
    今回いろいろな自転車に乗ってみて、一番強く感じたのは、「フレーム材質だけじゃ(少なくとも自分のレベルでは)何も決まらない」ということ。
    フルカーボンだから、ステンレスだから、クロモリだから、はたまたチタンだからというだけでは、その自転車がどんな乗り味なのかはわかんないなーって。
    クロモリでも8360Rのやつはかなり硬かったし、いままでチタンフレームはもっとかっちりしてるもんだと感じてたけど、パナチタンの剛性低めモデルはすげーしなやかだったし。
    そういえばかなり前、Tyrellの小径車を何種類も試乗したときには、各車両のジオメトリがよく似ていたので、素材の違いがとても良く理解できたのだけど・・・ふつうはそれぞれの自転車が、それぞれに特定の狙いをもってフレームの形や材質、パーツなんかを選んで組み上げられているわけで、あくまで材質は変数のひとつ、なんだろうな。
    そしてパナのブーススタッフの方は、どうせだから剛性高い方のチタンモデルにも乗ってみてはいかがですか?ジオメトリもほとんど同じなので、純粋に材質(どっちもチタンだけど)の違いが感じられると思いますよとおっしゃっていただいたのだけど、残念、時間が無かった。
    だって終了まであと10分くらいしかなかったし、箕浦の3本ローラーも試してみたかったのです(時間切れでだめだったけど)。


    さて、そんなこと考え始めるとさ、自転車を選ぶ決め手って、何なんでしょうね。
    なんか良く分からなくなってきた。
    だって、今回いろいろな自転車に試乗して、あーでもないこーでもない、でも一番良かったのはパナチタンだなー、あれは下手したらカーボンより高いけど好みにぴったりなんだよなー、でも高いよなー、いつか買える日がくるかなーなんていろいろ考えながら帰路につき、Carlton-Rのペダルを踏んだ瞬間、

    あれ?完成車価格20万のこいつも全然良いよね・・・

    って素直に感じてしまったんですよ、実際のところ。
    思えば、この車両は何年もかけてポジションやパーツなんかを自分にフィットするように換えてきたわけだし、ホイールにいたってはフルクラムのレーシング3を分不相応にも奢っている。
    すると、いみじくもパナのスタッフさんがおっしゃっていた「自転車はフィットするかどうかが大事」っていうのを一番体現しているのがこの、何年も付き合ってきたCarlton-Rなんだよな。
    でもじゃあこの車両が自分に合うようにフレームオーダーされたものかというとそういうわけじゃなくて、そもそもラレーはサイズ展開を絞ることでコストを下げている(たぶん)から、まぁ大体自分の体躯ならこのサイズだろうということでかなり大雑把な選択肢から今のフレームサイズを選んだ。
    そしてシートポストやサドルやステムを少しずつ調整したり換えたりして、今のポジションに落ち着いている。


    何が言いたいのだ。

    いやうまくまとまらないのだけど、果たして「自分に合った自転車」なんてものは、そもそもいくら試乗してみても見つからないのかもしれない。
    そして、自分が欲しい自転車を手に入れる方法なんて、結局は
    「いろんな持ち味を持った自転車といろいろ付き合ってみて、自分が本当に欲しいものは何なのかを掴む」
    しかないのかな、と。
    そうじゃなければ
    「なにか気に入った一台を徹底的に弄り、走り込んで、その持ち味を楽しむ」
    とか。


    あれ、なんか自転車の話じゃなくなってきたような・・・


    あ、でもね、試乗会はいいですよ。
    買わなきゃ!ってプレッシャー無しに、まぁ自分では買わない・買えないよねって車両にも割り切って気軽に乗れるし。
    いろんな自転車に乗る行為そのものが、やっぱり楽しい。
    ここまで散々インプレめいたことを書き散らしてきたけど、そんなちょろっと乗ったくらいでその自転車の持ち味、本質なんてわかるわけが無い。でもいろんな服に袖を通すようにいろんな自転車をお試しできるのは、とても気分が高揚する。
    うん、来年も是非来たい。
    なんといっても無料だし。


    今回残念だったのが、時間が無くてキワモノ系に乗れなかったこと。
    ストリングバイクとか、ストライダとか、2輪駆動のdoubleとか・・・あと3本ローラーも試してみたかった。
    そんなことを考えながらCarlton-Rで帰宅の途につき、なんかここまで一日の予定を詰め込んだのだからもうひとふんばりするかとジムによってトレッドミルで8キロほど走ってこの日は終了。

    やりきった。
    最近、週末は何かに追い立てられているようにやりきってるような気がするけど、とにかくやりきった。

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    Posted by ゆげ1号 on  | 0 comments  0 trackback

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