softtail.log | 自転車でのポタリング日記と自転車話+α

    2014ハンドメイドバイシクル展に行ってきた話

    毎年1月に自転車文化センターが企画しているこの展示会

    そういえば一昨年にも行ってました。
    実はその前年にも行ったんだけど、そのときはなんと自転車の鍵を持参し忘れて中に入れなかった。

    ハンドメイド自転車、職人(フレームビルダー)が手作業でフレームを溶接して作り上げる自転車。
    ある程度ビルダー側で用意したラインナップの中から自分にあったタイプの車両を選び、それを自分の身体に合わせた形でくみ上げてもらうセミオーダーみたいな形もあれば、それこそイチからフレームを作り上げて好みのパーツを厳選して組み付けるフルオーダーもあり、まぁお値段もいろいろだけど、だいたい二桁万円から上を見上げれば・・・な世界。

    まずホームセンターに行けば1万円台で自転車が即納されてしまうこの日本において、ハンドメイド自転車ってやつにどれくらい需要あるのよって話なんですが、というか普通の人には理解できまい。

    ま、個人的にも当分縁の無い世界だけど、ちゃんと職人が作り上げた作品を色々拝見できる機会は早々無いですから。

    そんなわけで堪能してきました。

    1-R1172233.jpg 
    入り口に展示されてたのは、自転車文化センターらしく「東京オリンピックの時に日本チームが乗ったロードレーサー」。
    エバレストのフレームをベースに、国内メーカーの共同開発で作られたもの、らしい。

    そして奥に入っていくと、いよいよいろんな工房の自転車のブースが広がっている。


    展示されていたのはロードレーサーやツーリング車がやっぱり多く、また比較的加工しやすく自転車のフレーム素材としても昔から使われてきてこなれているスチール(クロモリ鋼とか・・・要するに鉄だ)製の自転車が多い。
    で、スチールで自転車作ると最近流行のフレーム素材であるアルミやカーボンとはかなり異なる、細身の特徴的な自転車が出来上がる。
    またこういう自転車のオーダーをする人の年齢層もそこそこ高めになるだろうから、そういう人が欲する自転車ってやっぱり自分の原点に戻っていくような気もするので、まぁそんなこんなな要因で、会場全体が少しレトロな雰囲気になるのかな、と。

    1-R1172224.jpg 
    その一方で、チタン使ってずいぶん攻めたフレームを造る工房があったり。
    あぁそういえばこの工房のミニベロ、試乗したことあったな。

    1-R1172225.jpg 
    FATバイクを出してくる工房もあったり。
    おぉ、なんか北米のガレージメーカーっぽくてかっこいい。


    1-R1172220.jpg 
    ランドナー系でおなじみの東叡から独立したビルダーが興した「山音製輪所」

    他の老舗工房とはちょっと違う、レトロっぽい温かみを感じさせながらあんまり伝統的な文脈にこだわらない感じ。
    このフロントバッグもビルダーのハンドメイド。
    自転車からはずしてもそのままバッグとして違和感無く使える。
    いいな。


    そのほか、ロシア人ビルダーが品川の町工場街で作り上げるスチールバイクなんかもあって、以前はどっちかというといわゆる競輪フレーム作ってきたビルダーたちの伝統的な色が強かった気がするのですが、なんか少しずつ多様化してきたのかなぁなんて思いました。


    そんななか、今回個人的にいちばんぐっと来たのはこれ。

    1-R1172229.jpg 
    いわゆるランドナー系の一つの到達点みたいな工房、東叡社の出展作品。
    完全に現代風、変速機もカンパニョーロの最新電動式。
    でも風格は東叡。

    自分たちの丁寧な仕事ぶりはいつもどおり注ぎ込みながら、伝統?文脈?しらねーよ、うちらはお客様がオーダーされたものを丁寧に作るだけなんだよみたいな、静かな気迫を感じた。

    かくありたいものだと、つくづく思う。


    ということで、とっても目の保養になりました。
    正直、このクラスの自転車は自分にはまだまだ別世界のものだなってのが正直な感想です。
    それは別に脚力とかキャリアとかいう話ではなく、審美眼というか、自分の欲しいものやスタイルみたいなものがちゃんと確立している人が手にすべきものだな、って改めて思いました。
    もしくは、自転車そのものというより、職人そのものに心を奪われてしまうと、その人の作った自転車が欲しくなるってのもあるかもしれません。
    あぁ、そういう出会いがいつかあるといいな。


    まぁ自分が所有するとか考えなければ、やっぱりハンドメイド自転車って、いい。
    観てるだけでとても満たされました。

    関連記事
    スポンサーサイト

    Posted by ゆげ1号 on  | 4 comments  0 trackback

    4 Comments

    コソ says...""
    私がいきなりランドナーのオーダーに走ったのは、市販のランドナーのどれにも満足できなかったのと、自分の生まれたところで生まれた自転車に乗りたかったのと(旭川)、ゆげさんの云うとおり、「職人そのものに心を奪われて」しまったからですね。

    しかし悔しいんですけど、自分のオーダーであるコソフキンより、他人のオーダーであるTOEI車の方が良く出来ています。乗ってそう思います。
    ビルダーさんの問題ではありません。オーナーの力量が正確に反映されている結果です。どんな名ビルダーでもオーナーの力量以上のものを作ることは不可能です。
    それを僕はTOEI車から学びました。

    逆説的な言い方になりますが、それがわかっただけでもオーダーして良かった、と思ってます。

    バイシクル展、いつか行きたいですね。

    2014.02.02 00:15 | URL | #qbIq4rIg [edit]
    ゆげ1号 says...""
    コソ さま
    「オーナーの実力以上のものを作ることは不可能」、重い言葉ですね。
    仕事とかでも似たようなことを感じることがあります。
    このコメントいただけて、なんかすごくうれしかったです。

    でも前オーナーに鍛え上げられたTOEI号と、これから使い込まれて磨かれていくコソフキン号はまだ比べられないような気もしますけど・・・

    ハンドメイドバイシクル展、二日間やりますし、ビルダーの方とも結構話す機会がありますし、なにより無料ですよ(笑)
    機会があれば、是非!

    2014.02.02 14:22 | URL | #JalddpaA [edit]
    teddypapa says...""
    オー、この日の丸ロード私と同い年ですね。(年がバレますが)
    個人的には山音さんの実用自転車に強く惹かれます。
    2014.02.04 21:54 | URL | #kvSdCAW6 [edit]
    ゆげ1号 says...""
    teddypapa さま

    おぉ、東京オリンピック世代ですか!
    私は札幌オリンピック世代です!(意味不明)

    それはともかく、山音さんの自転車は良かったです。
    一緒に展示されていたスチールロードも、レース!勝利!って雰囲気じゃない、独特の雰囲気でした。
    ビルダーの方もとても親切そうでしたし。

    2014.02.04 23:32 | URL | #JalddpaA [edit]

    Leave a reply






    管理者にだけ表示を許可する

    Trackbacks

    trackbackURL:http://softtail.blog103.fc2.com/tb.php/730-9f038dfe
    該当の記事は見つかりませんでした。