softtail.log | 自転車でのポタリング日記と自転車話+α

    郷愁と自戒と

    先週の日曜日。
    札幌は豊平川のとある河原で、「豊平川自転車闇市」が行われたそうな。
    その模様は、本ブログでもおなじみ、コソさんのブログおかず汁粉さんのブログなんかをご参照ください。

    いやぁ、なんとも素敵な催しですな。
    関戸橋のフリーマーケットなんかも、こんな感じではじまったんだろうか。
    きっとここでは、有形無形のいろんなモノが取引されたんだろうなぁ・・・

    さて、上のリンク先に載っていた、レトロな自転車やパーツの数々。
    1号が子供の頃、親父がたまーに買っていた「Be-Pal」ってアウトドア雑誌(まだあるのか・・・)によく出てきたんだよな、4バッグのキャンピング車。
    ハブ毛も、まぁ当たり前のようにつけていた。
    どれもこれもぐっと来る品揃えなんですが、その中でも特に眼を奪われたのが、自転車用スピードメーター。

    いや、レトロパーツやビンテージな自転車を今の趣味にしているわけではないのだけど、こういうパーツにはちょっと別の郷愁に襲われるんです。


    何しろ昔の話。正確なところは覚えていない。
    おそらく小学校低学年、それも3年生くらいだろうか。
    どうしても自分の自転車、それも姉貴のお下がりではない、男の子が乗るにふさわしいジュニア自転車をねだった。
    元々補助輪がついていた、青い自転車はもうサイズ的に合わなくなっていたし、もっとかっこいい自転車に乗りたくなったんだろう。

    おりしも、当時はジュニアスポーツサイクルってのが大人気。
    ピカピカ光るライトがついてて、変速ボックスがトップチューブについていて、スーパーカーとかをモチーフにしたような、セミドロップハンドルの自転車。


    まぁいろんな理由はあるんだろうが、そもそも毎年ウドみたいににょきにょき身体がでかくなっていく子供に、そんな高価な自転車を買い与えるなんて真似は、我が家ではありえなかった。

    その代わり、1号にはすばらしい自転車が与えられた。

    姉貴が乗っていた、(多分)24インチくらいの、ピンクのフレームにチェーンガードにはバンビかなんかが描かれていたやつ。
    親父はまず、フレームを黒いスプレー塗料で厚く塗装。
    アップライトなハンドルを逆さまに取り付けると、セミドロップっぽくなった。
    多分、シートポストもちょっと長いヤツに変えたんだと思う。乗車姿勢もいささか前傾気味に。

    塗料が乾くまでの間の時間に、近くのダイエーにあった自転車部品コーナーへ。
    そこにはまぁ、いろんな自転車パーツが。
    そこで、スピードメーターと、チリンチリンいわないベルと、片足立ちできるスタンドを購入。
    当然ダイナモと、かっこいい(と当時は思ってた)ライトも購入。
    特にスピードメーターは、当時の完成車についていたものよりはずっとかっこいい(子供目線ですよ念のため)ものが売られていた。

    帰宅してから、塗料の乾いたフレームに取り付け。
    親父はそもそも通信系のエンジニアで別に自転車について詳しかった訳でもなかっただろうから、メーターの取り付けなんかは苦労したんじゃないかと思う。

    かくして、DIYを身上とする親父の力により、他の誰とも違う、ちょっと不思議なジュニアスポーツサイクルが出来上がった。

    そしてこの自転車、そのスピードメーターが好評を博し、あっという間に仲間ウチでのタイムトライアル車両になった。
    俺は時速30キロ出たぜ!とか、試しに友達の兄貴に走らせたら禁断の時速40キロをマークしたりとか(全部自己申告)。
    ま、そもそも前輪の回転数をそのままメーターに反映してるだけなんで、正確に時速表示してるわけじゃないんだけどさ。

    でも結局、この自転車、多分実質1年くらいしか乗らなかったと思う。

    その間にジュニアスポーツサイクルのブームが翳り始め、なんとなくガチャガチャいう変速機が子供っぽく感じられはじめた。
    その後、自転車屋の倅だった先輩が盛んに宣伝するカリフォルニアロードを横目に見ながら、もう少し廉価なドロップハンドルの自転車を買ってもらった(はず)。
    そういった意味で、親の判断は極めて正しかった。

    そのころにはあんまり自転車にごてごてとアフターパーツをつけるような必要性はなくなっていったのだけど、それでも小学生の頃は相変わらすダイエーの自転車部品コーナーには胸をときめかせられた。
    今でも、ホームセンターとかの自転車部品コーナーはついつい長居してしまう。
    今の自分の自転車に付けようなんていうパーツなんて、ほとんどそこにはないのに。

    闇市の写真に登場していた昭和なパーツたちには、そんな郷愁と、もう一つ、そんな親父のDIY魂を想い起こさせてくれた。

    どうだ、最近、なんでも金で解決しようとしてないか?
    あるものを活かして、自分なりの解決策を手に入れる創意工夫を怠ってないか?
    それがエンジニアの魂なんじゃないか?

    いや怠りまくりなんです。
    いろんな局面で「何かを買うこと」が「カスタマイズ」だったり、もっと大上段に言ってしまうと「買うこと」が「自己表現」になってしまっているかも知れない。

    いや良いんですよそれも。
    何でもかんでも造れるわけじゃないし。すばらしい造り手がつくりあげる、すばらしいプロダクトもたくさんある。
    買ってみなきゃわからないこともあるし、そんな試行錯誤が死屍累々の素敵なガレージを作り上げることもある。
    大体親父のガレージだって様々なジャンク部品の山だし。
    ここ数年だって動きのすばやい孫をしっかり写真に納めたくて連写機能がすごいデジカメ買ったけど、まぁ使いこなせなかったりしてるし(笑)
    いやそれが人間ですよえぇ。


    でもなんかちょっと、「買う」ありきじゃなくて、自分の欲求が何なのかっていう、買う一歩手前のところの内観も大事だよなぁ・・・なんてことを思いながら、楽しくパーツ達を拝見させていただきました。


    で、そんな自戒の念の裏には、どんなオカイモノが?

    いやまぁそれはおいおい。
    高価なものじゃないんですけどね・・・


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    Posted by ゆげ1号 on  | 2 comments  0 trackback

    2 Comments

    コソ says...""
    ヤミ市、第二回開催決定しましたよ。
    帰省して遊びにきませんか?(笑
    2013.10.10 22:56 | URL | #qbIq4rIg [edit]
    ゆげ says...""
    コソ さま

    な、なんて狂おしい誘惑・・・
    2013.10.11 01:34 | URL | #SFo5/nok [edit]

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