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    三鷹・星と宇宙の日 2010 その5

    by ゆげ2号

     ずいぶん間が開いてしまいましたが、ようやく天文台三鷹キャンパス特別公開の最終回です。

     さて、15kgの米袋もとい、眠る3号を抱えて体力ぎりぎりのゆげーずは、スタンプは関係ないもののぜひとも見ておきたいと思っていたアインシュタイン塔へ向かいました。

     こんな森の小道を抜けていくと…
      17三鷹の小道2

     見えてくるのがこちらアインシュタイン塔(正式には太陽塔望遠鏡というらしい)。 昭和5年設置。
    16アインシュタイン塔 
     国の有形文化財に指定されているだけあって、趣のある建物ですよねぇ。実は、外から見るだけならいままでも常時公開されていた施設だったのですが、内部は初公開&1日限定。ゆげーずも2007年の特別公開時に訪れています。当時は中が倉庫になっていたんですよね。それが、今回は中を大掃除して入らせてもらえるというのですから、たとえ腕の筋肉が切れようとも行かなくてどうする!という話ですよ。

      中は薄暗くて、古い建物のちょっと湿ったにおいがしました。好きだわー、このにおい。
    18塔の中1 

     内部の図。
    18塔の中2 

     塔の部分を下から見上げたところです。
    19塔の中3 

     この建物、なぜアインシュタイン塔と呼ばれているかですが、ゆげ2号のおおざっぱな理解で言っちゃうと、アインシュタイン効果(重力で光の波長がちょっと伸びる)を証明する目的で設置されたものだったからなんですね。太陽からの光を鏡でバシンバシンと反射させてスペクトルごとに分けて写真を撮ったら差が出るはず、というのを証明したかったようです(いいかげんな説明ですみません)。

     しかし、ほかの研究では成果をだしたものの、アインシュタイン効果なるものはこの建物では証明できなかったそうです。名前に”アインシュタイン”ってついてるのに。この建物にどこか哀愁が漂っているのも、そのやるせなさのせいかもしれません…。

     でもね、デリカシーのない2号は思うのです。やっぱ、「どうして失敗したのか」を知りたいのよねー、と。いまどき、ネットで調べりゃなんでもわかりそうなものですが、調べたってわからないものはわからないのですよ。特別公開ではそこここに解説員の方がいらっしゃるので、聞くならチャンスは今日しかないのです。いや、躊躇する気持ちもあるんですよ。失敗した原因を聞くなんて失礼かなーとか、さすがにいやな顔されちゃうかしら、とか…あ、解説者の方はっけーん。

    ゆげ2号「(アインシュタイン塔の仕組みを一通り聞いた後)…あのですね、結局アインシュタイン塔ではアインシュタイン効果は証明できなかったそうですけど、その原因てどこにあったのでしょうか?」
    解説者氏「えーーーーとですねーーー。………。(しばし沈黙。やはりこの手の質問する人って少ないのだろうか…)…当時はわかっていなかったのでしょうが、太陽の光の強さというのは実は一定じゃなくて、強くなったり弱くなったりしているんですね。それで、その強弱の差よりも、アインシュタイン効果で生じるはずの実験値が小さかったので、データが埋もれてしまったわけです。その後、外国の話ですが、遠くにある恒星の光を使ってアインシュタイン効果を証明することができたそうです。」

     なるほどー、太陽の光を使ったのではノイズがデータよりも大きかったということですね。意外とそういうこともわかっていなかったんだなあ。そういえば、太陽って地球から一番近い恒星であるにもかかわらず、実は全然わかっていないってきいたことがあるなあ。聞けてませんけど、講演でも太陽が題目になってましたし、実は太陽ってアツいんですよね、話題になってるって意味で。一方で、130億光年前の宇宙の姿がわかるかも、なんて話もあるのに、近すぎてわからないってこともあるんですねえ。おもしろい!

     あ、しまった。こうしているあいだにゆげ1号の腕に限界が迫っているらしい。いろいろ興味深いものがあるのだけど、とりあえず駆け足で写真を取らねば。

    20塔の中4 
     蒸留器。写真の薬剤を作るための蒸留水をこれで作っていたそうです。

    21塔の中5 

    22塔の中6 
     ただの柱時計にも見えますが、重垂時計といって重りが下がる力を動力源に動く時計だそうです。記録を取る際の時刻の信号もこちらからとっていたそうで。

    23塔の中7 

    24塔の中8 
     氷を使う冷蔵庫。ビールを冷やしておいた…のではなく、写真乾板やフィルムの保存に使われていたそうです。

     いやー、ほんとにかけあしですね。もともと2号は民俗資料館なんかで昔の農耕具とか見るのが好きなほうで、もっとじっくりみたかったんですけどね。ここは科学の園だけあって、展示物がひとあじもふたあじも違う感じですし。そういや、ごっつい一眼レフを首からさげたカメラ小僧ならぬカメラお嬢が多かったなあ。薄暗い光源の雰囲気もよくて、お好きな人にはたまらない空間でしたね。

     しかし、眠りこける3号を抱えた1号の上腕筋・前腕筋は悲鳴をあげてもうギリギリガールズ(1号の多用するフレーズ)とのこと。まあ、面白いものがいっぱい見られたからいいか。そろそろ帰ろうかねーなんて言っていたら…最後の最後で見逃せないものに出会ってしまいました。


    25塔の中9 

    が、ガバナー!!!

    26ガバナーの重り1 

     ガバナーといえば、2007年にたまたま天文台の中を見学させてもらったときに出会った謎のキーワード。特別公開に参加するようになったのもそのときに興味を持ったのがそもそもの始まり。そう、すべてはガバナーからはじまったのですよ。

     念のため、もう一度叫んでおこう。

     ガバナー!!!
     
     すまぬ、1号よ3号よ。

     私はこれを写真に収めねばならぬ。収めなければ帰れぬのだ。
     先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは夢だ。悪い夢だ。忘れてしまえ。(←酷)

    ゆげ2号「ごめん!すぐ行くから先に行っててっ!」
    ゆげ1号「…。わかった。」 トボトボ…。

     というわけで撮ってきました。いろんな種類があったのねぇ。
    27ガバナーの重り2
     ちなみに、ガバナーとは赤道儀の駆動方式の名称。重りを使った時計仕掛けなので、電気のないところでも使える方式なのだそうです。

     このあと、急いで1号と合流。いや、正直すまんかった。

     そんなわけで、あわただしかった一日が終わりました。

    ■感想など

     全然見て回れていないのですが、やっぱり楽しかったですねー。毎回思うのですが、特別公開に行くと元気が出るんですよね。普段3号の生育で視野が狭くなりがちなのですが、特別公開で色々お話を伺っていると世界がドカーンと広がって、「よっしゃ、またがんばるぞー!」って気持ちになれるのです。2号は理系の人間ではありませんし、物理は弱いし知識も貧弱ですが、そんなのは関係ないんですよね。

     解説者さんたちの一様に若々しい笑顔や、熱のこもった解説、そして宇宙の話のとんでもないスケール感、がんばって研究にいそしんでいる方々がたくさんいらっしゃること、画像や映像の美しさ、見学者のためにきめ細かく準備された職員の方々の気配りなどなど、数え上げればきりがないさまざまなことから元気をいただいているんだなーと思います。今回、参加を重ねることでプロジェクトのその後を追えて興味を新たに出来たので、ぜひ次回も参加したいものです。

     また、幼い3号がこれから何に興味をもつようになるかはわかりませんが、いずれ天文台の特別公開を一緒に楽しめるように育てていこうと思いました。

     新聞などを読んでいると子供の「数学離れ」「理科離れ」がしばしば話題になりますよね。個人的には、将来どのような職業につくかどうかにかかわらず、ある程度の科学的な知識とものの見方というのは生きていくのに必須なのではないかと感じています。自分の頭で考えて答えを導く力、科学的なリテラシーの能力といえばいいのでしょうか、これはインターネットの普及による玉石混交の情報過多社会を生き抜くためにも、もっと重要視されるべきではないでしょうか。

     まあ、そんな話は横に置いてですね、要するに

     私はもっと見て回りたかったし、講演とかも聞きたかったんだあ!早く成長してアンドロメダファンタジーとかに参加できるようになりやがれっ、こんちきしょう!

    ということです。

     3号よ、覚悟しとけ!家族行事だ!

    おわり

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