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    三鷹・星と宇宙の日 2010 その2

    by ゆげ2号(サロンパスを芥の字張り中)

    ■先端技術センターの続き

     さて、3号が暴れまわるため、場所を移動しました。

     次は工場エリアです。精度1/1000とかの精密な加工ができる機械がどんどんどん!と並んでいるところです。お好きな人にはたまらないところ。2007年に来たときには、初々しいお姉さんが機械を操ってみせてくれて、2号が萌えたところですね。まだいるかなー、お姉さん。

     …などと思っていたら、あ!向こうから歩いてくるのは、あのお姉さんじゃないか?!落ち着いた雰囲気でなんだかベテランの風格がただよいつつあるけれども間違いない!うあー、声かけたーい!しかし、ゆげ3号を抱えている身は自由にならず、静かにお姉さんを見送ってしまったのでした。時間的にお昼休みだったんですかね。来年はお話がきけるといいなあ。

     3号は大きな機械がモーター音をとどろかせている様に興味があるようで、比較的おとなしい様子。ここはちょっと解説を聞いていけそうです。
    05ワイヤー放電加工機 
     毎回ここで足を止めてしまうなあ。これはアルミの塊からパーツを削りだしてしまうすごい機械です。溶接だとゆがみが出てしまうので削りだしにするそうですが、材料のほとんどが削りかすになってしまうそうです。うーむ、すさまじい。

    ゆげ2号「ここの機械は、手動で動かすことはないんですか?」
    解説者氏「あらかじめプログラムした通りに動くようになっているので自動ですよ。作業が一区切りするとブザーがなります。」
    ゆげ2号「そこで人間が操作して、次の作業に入るわけですねー」

     機械の操作盤にはいろいろなボタンがついています。これでプログラミングとかしてるんだなー。かっこいいなー。…と、突然3号が暴れ始めました。なんだなんだ?2号に抱かれた3号は、必死に手を伸ばして何かを触ろうとしています…あ!やばい!こいつ、操作盤のボタンを押そうとしているっ!

    ゆげ2号「だめだーっ!おまえには早すぎるーっ!」
    ゆげ3号「ノンノンノーッ!ナイッナイッ!(そんなことはない、と言いたいらしい)」

     ここならちょっとはゆっくり出来るかと思ったのに…。暴れる3号を抱えて、またもや移動する羽目になったのでした。

     そのつぎは、次世代のすばる望遠鏡について展示しているコーナーでした。さっきのサブミリ波の検出器はすっごい小さかったのに、すばるはやたらでっかいです。デジカメが3000kgもあるとか。これは、一度に広い空域を撮影する必要があるからだそうです。
    06すばる望遠鏡実物大ポスター 
     赤青メガネで見ると立体に見える実物大ポスターです。

    07補正レンズ
     レンズもまあ、でっかいったらでっかい。 右上のコンセントと比べて大きさを推測してください。

     だがしかし、ここでも3号は大暴れ。お昼時ですし、おなかもすいてきたんでしょう。おやつでごまかすのも限界で、潔く外に出てお昼を食べに向かったのでした。

    ■昼食

     三鷹キャンパスの特別公開では食堂が利用できるのですが、今頃行っても席はないだろうと思い、軽食を買い込んでグラウンドでお昼としました。3号もこれで落ち着くはず…というか、落ち着いてくれい!

    ■ALMA棟
    08アルマ  
     野辺山天文台特別公開でアツかったALMA棟です。ゆくゆくは各国のを合わせて計66台の電波望遠鏡が観測を行うALMAですが、日本が担当する「いざよい」16台の一部が現在試験稼動しており、年内に試験観測の報告がある予定。ポスターがズラッと並んでいるので、とりあえず全部読みました。床にラインが引かれていると思ったら、直径12mの円の一部でした。つまりはALMAの電波望遠鏡のパラボラの直径ですね。

     標高約5000mでの観測の過酷さは、野辺山でASTEのお姉さんに聞いて記憶に新しいところ。やっぱりALMAもたいへんなんだろうなあ。ちょっと聞いてみよう。

    ゆげ2号「野辺山の特別公開でASTEの方にお話を伺ったんですけど、標高5000mでの観測ってすごくたいへんそうですよね。ASTEのお姉さんは『慣れです!』ってたくましくおっしゃってたんですけど、やっぱりALMAもそんな感じですか?」
    解説者氏「僕らは3000mくらいのところに観測施設があるので、普段はそこにいて何かあればアンテナのほうに駆けつける感じですね。」
    ゆげ2号「それでも富士山のてっぺんくらいですよねー。」
    解説者氏「僕らのところも酸素を供給する装置はあるんですけど、動いてると思ってたら、実は止まってたなんてこともあります(笑)。慣れも確かにありますけど、そういう過酷な環境なので、観測に際しては、3つの物を持たされているんですよ。水、携帯用酸素吸入器、それから携帯用の血中の酸素量を測る機械。この機械は指を挟むと血中の酸素濃度がわかるんですけど、観測しながらときどき、機械で自分の血中酸素濃度をチェックしてるんです。数値が70%くらいになるとやばいそうなんですけど、一度数値が60%くらいになったことがあって(笑)、あわてて酸素を吸入して、70%、80%、あーやっと90%になったー、なんてやったことがありました(笑)。」

     そこ、笑うところじゃないです(笑)。うわー、電波の観測しながら血中酸素濃度も観測しているのかー。平地の1/2の酸素濃度ですもんね。やっぱり天文台の方たちはたくましい!

    ゆげ2号「ちなみに、ALMAのあたりって一般の人は行けるんですか?」
    解説者氏「いやーどうだろう。一般用の宿泊施設とかないでしょうから、難しいんじゃないかと思いますねー。」
    ゆげ2号「そうですよねー。でも、写真で見てるとすごくかっこよくて、いつか見に行けたらいいなーなんて思って。」

     まあ、苛酷な環境ですしねぇ。無理だろうなーとはわかっているのですが…。あ、でも最近、観測とか関係なしでALMAに行った人がいましたねぇ。ついでにあのA氏のことを聞いてみよう。

    ゆげ2号「最近ALMAってPVに使われてましたよね。パソコンで見たんですけど、グイングイン動いてかっこよかったですよ、アンテナが。」
    解説者氏「あーあれねぇ、あんなに動かしちゃってねー。」
    ゆげ2号「もう、見てたらなんかすっごい妬まし…もとい羨ましくて、『合成だー!ALMAまでなんて行ってないに違いない!』とか思ってたら、日記に本当に行ってるって書いてあって、なんかもう悔しくて、『酸素濃度が平地の1/2なんだから、絶対現地で歌ってない!口パクだー』とか思って見ましたよー。」
    解説者氏「あー、ねー。なんか、メンバー3人なのに撮影には1人で来たらしいですね。スタッフと一緒に。…いやでも、あんまりそういう話できないんですよ。ALMAの宣伝に使っちゃいけないそうで。」
    ゆげ2号「え、だってジャケット写真、パラボラがすっごいかっこよく撮られてましたよ。むしろパラボラだけしか写ってないですよ。A氏なんてどうでもいいのに、パラボラだけでジャケ買いしそうになっちゃいましたよ。むちゃくちゃズルイじゃないですかー。PVのことがなかったら、A氏なんて私、ぜんぜん知らなかったですよー。」
    解説者氏「ねー。知らないですよねー。」
    ゆげ2号「ねー、おまえだれだっつーのって感じですよ。」

     …などと和やかに歓談しているようですが、その間、3号はフロアをグルグル走り回っておりました…。すみませんです。1号が見ていてくれたのですが、ちょうど空いていてほとんど人がいなかったのと、3号が、2号を中心とした周回軌道に入って安定していたので、見守りつつグルグルさせておいたとのことで。

     その後、1号も解説者氏に話を伺っていました。2号の腹黒い話で終わってもなんですしね…。

    ゆげ1号「精度も上がって、ALMAで得られるデータ量もかなり大きいと思うのですが、やはりディスクに記録してから輸送するんですか?」
    解説者氏「いや、観測ベースまでは光ファイバーをひいているので、そちらで記録してます。あとはディスクで輸送ですね。」

     データ転送の話に熱くなるゆげ1号。その間も周回軌道を駆け抜ける3号。そのせつは、解説嬢氏にも3号をかまっていただいて、ありがとうございました。おかげさまで有意義な時間を持てましたよー。

     あとでALMAについてのミニ講演会があるとのことでお声をかけていただいたのですが、暴れる3号をどこかで開放してやらないと…。聞きたいのはやまやまだったのですが、後ろ髪をひかれながらその場を離れたのでした。

     出口に向かう途中、奥のほうでは廊下で天の川の写真を展示してました。天の川って銀河系を横から見た様子なんですよねー。すごくきれいな写真でした。 せっかくだからちょっとだけ聞いてみよ。

    ゆげ2号「ちなみに、ALMAで狙っているのはどのあたりなんですか?」
    別の解説者氏「この銀河系の中心ですね。たくさん新星が生まれているので。あとはこのあたりですね、へびつかい座。ここは電波業界でとても注目されているところです。」

     電波業界ではへびつかい座がアツい、と(笑)。よし覚えておこう。

     さてさて、3号に振り回され続ける1号と2号は、とりあえずキッズスペースに向かうことにしました。覚悟はしていたものの、予想以上の3号の暴れっぷりに先行きが不安でした。このときに集めたスタンプはいまだ2つのみ。スタンプラリーの最低ラインであるスタンプ5つははたして集まるのか?緊迫の以下次号です。

    つづく 

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    Posted by ゆげ1号 on  | 2 comments  0 trackback

    2 Comments

    三鷹の仙人 says...""
    へびつかい座は星が集団(星団)で生まれているところです。私たちの太陽も集団の中で生まれたのではないかと考えられています。集団で生まれるのがごく普通と考えられるようになってきて、その様子がわかるへびつかい座に注目が集まっているのです。ちなみに「新星」というと爆発した星を意味しますので、「新しい星」か「原始星」でしょう。(超新星は星の最後の姿、大爆発です)
    2010.11.09 15:15 | URL | #JpeFaaxY [edit]
    ゆげ2号 says..."コメントありがとうございます。"
    「新星」=「新しい星」じゃないのですねー。そういえば、「超新星爆発」という言葉に聞き覚えが…。

    >集団で生まれるのがごく普通と考えられるようになってきて

    自分が子供のころに読んだ本の知識は、もう古いんですねぇ。確か質量によって星の最後の姿は変わってきて、赤色巨星、白色矮星、中性子星、ブラックホールのどれかになる、とか

    …今、一応wikiで調べたら、「中性子星やブラックホールは1960年代まで信じられていた」知識なんですねっ!どんどん常識は変わっているというのに、知識古すぎですね(苦笑)。小耳に挟んだ話では、アインシュタインの「宇宙項」が復活するかもとかで、聞いたときに思わず『えっ、じゃあエーテルも復活?!レンズマンの宇宙が有りってこと?!』などと口走ってしまったし…。

    古いSFばっかり読んでたらダメですね。とりあえず、天プラのAstronomical Toilet Paper で星の一生をおさらいしますね。
    2010.11.09 21:40 | URL | #PtTZI1rk [edit]

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