softtail.log | 自転車でのポタリング日記と自転車話+α

    江戸川を走る その3

    どもです。ゆげ2号です。

    「江戸川を走る その2」はこちら



    ◆〈2号〉59㎞。そろそろゴールが見えてきた。さすがに疲れてはきているけれど、首肩腰にも不調なし。どこまでも行けそうに思う。
    posted at 15:00:18
    R0017510.jpg
     すべてがうまくかみ合っているときって本当にこんな感じです。感覚がとぎすまされ、体の各パーツが自転車をこぐために最適化され、ペース配分を考えなくても一番無理のない速度で走り続けることができる状態。頭の中の余計なものはどこかに行ってしまって、自転車をこぎ続けることだけに集中している忘我のとき。サドルから下りさえしなければ、そのままどこまでもいけそうな、静かな全能感。

     まあ、ダメージは確実に蓄積されているはずなので、自転車を降りたとたんにガクガクっとくるんですけどね。 

    ◆着いたー…はずなのだが、江戸川が終わってるのか分かりにくい。せっかくなので関宿城まで行ってみた。
    posted at 16:11:49
    R0017512.jpg わからん。

     距離を書き忘れてますが、この時点で70kmは越えていたはず。GPSでは横たわる利根川から江戸川が分流してはじまっているのが表示されているのですが、草ぼうぼうで見ても良くわからないんですよね。そんなわけで、関宿城まで行ってます。ちなみに千葉県最北端。
    R0017515.jpg 後ろが関宿城。

    ◆けやき茶屋で山菜うどんを食べる。暖かいものって幸せだなぁ。ごちそうさまでした。さて、南栗橋までもうひとがんばりだ。
    posted at 16:35:27
     R0017516.jpg 関宿城の東側を降りて行きます。

     ここで何か食べたいと思ったらけやき茶屋しか選択肢はないです。ここは本当に普通の食堂なのですが、一人でふら~っと入っていっても丁寧に対応してくれて、普通にちゃんと熱々のものを出してくれるありがたいところです。移動中は補食としてカロリーメイトみたいなものしか食べられませんから、暖かいものは本当にありがたい。
    R0017517.jpg 山菜うどん。

     また、サイクリング中は脂っこいものとかあんまり消化の悪いものは食べちゃいけないので、うどんやおそばはちょうどいいのです(胃に血液が回らなくて胃がもたれちゃうから)。本当は山菜うどんが「すっごくおいしかった」と言いたいのですが、サイクリング後はたいていのものはめちゃくちゃおいしくいただけてしまうので、実際のところは謎です。たぶん、ふつうにおいしいと思うのですが。
    R0017519.jpg 
     ちなみに、このあたりに中ノ島があります↑。
    R0017518.jpg 
     中ノ島には立派なこぶしの木が。いい香りでした。増水したときに水没したりしないのだろうか?

    ◆最後のミッション終了。ヤマト運輸の営業所に自転車を預けてきました。帰りは手ぶらだ。
    posted at 18:42:58
     今回、「江戸川を走りきる」のが第一のミッションでしたが、そのほかにも、今日のために少しずつ準備してきた新装備を試すなど、いくつかのミッションがありました。その中で、最後のミッションにして、完走の次に大切なミッションがこれ。

     サイクリングは自宅から出発して自宅に帰ってくるのが基本です。しかし、いずれ走るコースに飽きてくるし、知らないところを走りたいからといって遠くに行けば、それだけ帰りがたいへんになります。往路も復路も同じコースというのはつまらないものですしね。もちろん、どこかで泊まれば更に遠くへ行けますが、お金もかかるし、時間を確保するのも大人になると難しい。

     そこで出てくる手段が「輪行」です。車や電車などを利用してスタート地点まで移動してサイクリングを楽しむという方法。まあ、自分で車を運転していくと車のところまで戻らなくてはならないですが、電車ならスタート・ゴールの設定は自由。駅前まで行ったらパッケージして電車に乗ればいいだけです。日帰りでもかなり遠くまで行けます。お金もそれほどかかりません。

     しかし、この電車を使った輪行にも難点がいくつかあります。混んでいる電車は利用しづらいということ(周囲の迷惑にもなりますし、乗り降りが大変)、行きは早起きして空いている時間に乗ればいいのですが、帰りの時間帯は混んでいることが多いこと(路線によっては大丈夫ですが)、なにより帰りの疲れた体で自転車を背負うのはしんどい…ことです。

     元気いっぱいの学生さんなら資金の少なさを体力でカバーできると思うのですが、こちとらそうそう遠乗りの時間は取れないし、体力もない。せめて行けるときにとことん楽しみたいだけです。そう、もうちょっとお金を出してもいいから楽がしたい。たまにしか行けない大人だからこそ、純粋にサイクリングを楽しめる贅沢な方法、「大人の輪行」ってやつはできないか、と考えたわけです。
     まともに宅急便を使うとたぶん1万円くらいかかっちゃう自転車ですが、知る人ぞ知る「サイクリングヤマト便」てのがありまして、送られてくるまでに1週間くらいかかることはありますがとにかく格安。下調べで関宿から数kmのところに南栗橋駅があり、うまくすると乗り換えなしで自宅の最寄り駅まで帰れること、更に恵まれたことにその南栗橋駅から500mほどしか離れていないところにヤマト運輸の営業所があることがわかりました(サイクリングヤマト便はコンビニや酒屋等の取扱店ではダメ)。

    サイクリングヤマト便についてはこちら 

    てぇことはぁ、

     関宿からヤマト運輸の営業所まで走る
      →営業所の片隅で自転車をパッケージ
       →サイクリングヤマト便の手続きをして、営業所に自転車を預ける
        →駅まで500m歩く
         →手ぶらで電車に乗り、乗り換えなしで帰れる♪(1.5時間かかるけど♪)

     という黄金パターンがここに!

     そんなわけで、関宿を出るところでnuvi360をセット。営業所までの道を検索して、音声案内に導かれつつ走ります。いつも思うのだが、nuvi360よ、お前よくこんな道知ってるなあ。
    R0017521.jpg用水路?

     で、営業所に着いたわけですが…心配がひとつ。サイクリングヤマト便は「知る人ぞ知る」サービスであるがゆえに、営業所の人であっても知らない可能性があるのです。ウソみたいですがホントの話。事前に確認しようと電話をかけてみたのですが、コールセンターにしかつながらなくて、その営業所に直接連絡はできず。もちろんコールセンターのお姉さんは「サイクリングヤマト便受けつけてますよ~」とは言ってましたが…。

     営業所前で考えることしばし。問い合わせに時間がかかる可能性を考えて、梱包より先に営業所に話してみることにしました。以下、2号=2、営業所のおばちゃん=営

     2:「(おそるおそる)すみませ~ん、自転車をサイクリングヤマト便でお願いしたいんですが…。」
     営:「え、サイクリングヤマト便?そんなサービスやってたかしら。やったことないわ~。本当にうちでやってるサービス?」
     2:(案の定の反応だあ…。いやしかし、引き下がれん!)「えーと、あんまり知られていないサービスなんですけど、あるはずなんです。コールセンターには一応確認してます。たぶん問い合わせしていただければわかると思うんですが…。」

     ここで、日本サイクリング協会発行のサイクリングタッグを見せ、「サイクリングヤマト便」の文字を確認してもらう。

     営:「ほんとねえ…。じゃあ、ちょっと問い合わせしてみるから待っててもらえる?」
     2:「あ、はい!よろしくお願いします。そとで梱包しているので、何かあったら声をかけてください。」

     とはいったものの、まだ不安。万一受け付けてもらえなかったときのために、自転車以外の荷物を先に片付け始めました。もしダメだったら駅前でパッケージすることになりますから。どうも、問い合わせに時間がかかっているようすで、しばらく待っていたのですが、営業所から電話の子機を片手におばちゃんが出てきました。本部のほうと話し中のようです。

     営:「なんかね、いくつか確認することがあるみたいなのね。まず、サイクリングタッグっていうのを持ってる?」
     2:「あ、はい。これです。これ。」
     営:「あ、これね、はい、あります、と。それから、宅急便みたいにすぐには着かないけどいいかしら?」
     2:「ええ、急ぐものではないので大丈夫です。」
     営:「それからね、運ぶ途中で自転車に傷がつくことがあるんだけど…」
     2:「えーと、いらないダンボールをいただければ、自分で梱包するので大丈夫です!」
     営:(おばちゃん、にっこり)「そう、じゃ、あとでもってくるわね。はい、それじゃ、受け付けられます」
     2:「わあ、ありがとうございますー!」

     その後、おばちゃんは言葉通り、たくさんのダンボール・プチプチと、ガムテープ、はさみ・カッターを持ってきてくれて、「好きに使っていいから!」と快く提供してくれました。うれしくなった2号はもちろんがっちり梱包させてもらいましたとも。P-20は一部カーボンの部分があって衝撃に弱いので、やってやりすぎることはないですから。不慣れだったので30分くらいかかったかな?

     あとは手続きです。関東近郊ということもあり、料金は1400円ほどでした(重さは関係なく、すべてヤマト便60kg運賃)。P-20の輪行は初めてだったので、しっかり保険はかけましたが、それでも2000円足らず。体力を使い果たした状態でこれから一時間半電車に揺られて帰ることを考えると、手ぶらの料金として高くはないと思うのですが、どうでしょう?

     帰りはちょうど目論見どおりの電車に乗れたので乗り換えなし。始発だから座れるし。もうね、江戸川を完走した達成感と、営業所のおばちゃんに親切にしてもらった幸福感と、あとは乗っていれば帰れるという安心感と、サイクリング後の脳内麻薬による多幸感とで、この上ないほど満たされていました。この電車に乗っている人の中で私ほど心が満たされて幸せな人間はいないと本気で思えるほどに。実際は外見は汗とほこりにまみれてよれよれなんですけどね。

     あとは本を読みながら帰るだけですから、まったく気楽なものです。1号に帰りの報告をしたら、散歩中に私が落としたグローブを偶然見つけてくれたというし、今日一日を振り返っても非常にうまくいったと思えるし。もう完璧と言っていいほどです。よかったなあ、よかったなあと繰り返し思いながら、降りるべき駅に着くのを待っていました。しかし…。

     好事魔多し。あと30分ほどで着くというところで体に異変が。首や肩、その他からだのあらゆる部分がぎしぎしと軋んで、吐き気がするほど急激に強張っているのです。走っている間は調子が良くても、80km走ったダメージは確実に体に蓄積されていたんですねぇ。サイクリングに限らず、運動後に体を冷やすのはNGです。それなのに、ゆげ2号はろくにストレッチもしないまま電車に乗ってしまい、さらに電車内が意外に寒かったことで体を冷やしてしまったのです。

     その後、なんとか家にたどりつき風呂で体を温めたものの、全身筋肉痛状態は2,3日続きました。サイクリング後30分以内にお風呂で体を温めて、ゆっくりマッサージやストレッチをしていればここまでダメージが長引くことはなかったと思うのですが…。楽しかったけど辛かったー。

     次回はお風呂を予定に組み込むことを心に誓い、今回の輪行の締めとします。あ、あと、体力がなくても平地を走る分にはなんとかなるもんです。

     さて、次はどこを走ろう…。

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