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    漢たちの旅「人生の収支+古き良き日本の風景」 番外編

     いやぁ、Edge705はやっと東京税関を突破したところらしい。さて関税はいくら?


     そんなわけでEdge705の話はちょいと置いといて、今回は先日書いた「漢たちの旅 人生の収支+古き良き日本の風景」の番外編です。

    前編はこちら 
    中編はこちら 
    後編はこっち


     本編は某所にトラバを送信していた都合上、あんまり迂闊なことも書けないなぁなんて自主規制のココロが働いていたんですが・・・どーもトラバは承認されなかったようなのでココロおきなく書ける(涙)。


     まぁ、こちらの番外編でもおかしい記述は間違いなくあるのですが、察してください>事情を知る人


    ■サントリーの歴史に載らない話?

     そうなんです。白州醸造所にあるミュージアムにはサントリーの歴史的なものもしっかり展示されているのに、「山崎醸造所の初代工場長」であり「第一号ウィスキー『白札』生みの親」でもある竹鶴政孝氏のことが全然書いてないんですよ。 


     竹鶴という名前。


     少々気の利いた酒屋に行けば、商品棚のおそらくは上段に必ずこの銘を記されたウィスキーを見るはずです。この人、サントリー(当時は寿屋)を辞めたあと、北海道は余市の地にてニッカウィスキーを創業された方ですから。


     何故触れないんだ?いいじゃん、ライバル企業の話したって(笑)
    なんだかなぁ・・・


    ■バッカスがいざなう、地元ならではの酒談義

     最近当ブログへいらっしゃる方の検索キーワードに「千曲錦」を絡めたものがちょっと増えてきました。
    なんかあったのかなぁ・・・良い話題ならいいのだけど、なんてファンとして気にはしていたのですが、今回、本編にも出てきた「元一流商社マンの過去をもつ信州醸造界の大物フィクサー(大嘘)」改め「一見なんの変哲もない酒屋を営む長野のバッカス翁」(以下、バッカス翁)といろいろ話する中で謎が解けました。


     千曲錦が出資する「佐久セントラルホテル」が10月末で閉鎖されちゃったんですな。 
    こーいうことがあって、千曲錦酒造の経営大丈夫?って思った人が検索したんですね、おそらく。
     

     この件について、前述の元一流(大嘘まで含め以下略)のバッカス翁からいろいろとお話も聞いたのですが、まぁ大丈夫なんでしょうね。なんといっても千曲錦は佐久の名門ですし。


     ただ、当然ですが出資者としてそれなりの損害を被っているわけですから、これからは経営面でいろいろと策を打ってくるだろうし、その中で今までの「量を捌くより美味しい状態で届けることを重視」するような姿勢はあんまり変えないで欲しいなぁなんて思います。

     あと、商品ラインナップなんかへの影響も個人的に気になります。なんといっても60近い銘柄を出してますから。

     
     さて、バッカス翁は試飲用の赫々(千曲錦の普及レンジに位置する米焼酎)を我々(該当者氏除く・・・本当にすまん)のお猪口に注ぎながら、さらに不思議な世界へ我々をいざないます。
    「千曲錦はさぁ、何年も前に麦焼酎出して商売的には失敗してるのよ。その時の不良在庫が蔵の中でオーク樽かなんかに詰めて寝かせてあればねぇ。今出せば、高値で売れそうだよなぁ(笑)」
    なんておっしゃってました。


     まぁ単なるたらればの話でしかありませんが、話として面白かったので残しておきます。
    なんか歯切れの悪い文章ですが、とにかく千曲錦ファン、日本酒も焼酎も大好きですが特に焼酎!好きとしてはこれからも愛飲させていただく所存です。


    ■杜氏の知らない酒

     もう一つ、せっかくなので例の元商(しつこいね、もう良いねこういうの)バッカス翁の店で必ず買うお酒「白馬錦 原酒」の話も残しておきます。


     ネットでも白馬錦の原酒って検索すれば出てくるんですけど、この翁の店で出しているものは違うんですよ。
    ラベルも最低限しか付いておらず、包装は新聞紙(笑)
    吟醸酒でもなんでもなく、いわゆる普通酒。
    アルコール度数は20度以上。
    お値段2,310円/1升也。


     翁いわく「最強の普通酒だよね」とのこと。
    いや間違いなく、これは美味い。


     度数の高い日本酒というと「日本酒ど真ん中!」的な濃厚で糠くさい味わいかとおもいきや、濃厚ながら思いのほか甘口で飲みやすい。 周りにいる日本酒苦手な人達でも、これなら飲めるなんて人は何人もいます。

     まぁこの酒の問題は「度数高いのに飲みやすいから、油断すると翌日地獄を見る」ことですな。
    やっぱりなんだかんだ言っても、親の小言と冷酒は後から効くんです(笑)


     さて、本節のタイトルに持ってきた「杜氏の知らない酒」の意味ですが、翁曰くこういうことらしいです。

    「杜氏ってさ、酒仕込んでから醸造工程を経て、搾るとこまでなんだよね。でも酒って火入れした後、貯蔵樽にためられている間も熟成するんだよね。
    で、樽の下のほうに残った酒って若干濃度が高めで熟成も進んだ、うまい酒になってたりすんだけど、杜氏って基本的にそこまでは面倒見ないからさ、この味知らないんだよ」


    「だから、「その、樽に残ったやつだけ詰めてオクレ」っていって詰めてもらったのがこいつなんだよね。」


     そういえば、むかし身内から似たような話を聞いたことがありました。
    造り酒屋の丁稚だけが「樽に残った酒の美味しさ」を知っているみたいな話。


    なるほどねぇ。


     このお酒、蔵元と翁のコネクションや、こちらの酒屋が(意外なほど!ってそれは失礼だけど(笑))誇る販売力の上に成り立ってるわけですな。

     まぁこんな感じで、興味深い地元酒事情やら美味い酒の情報に事欠かないバッカス翁の酒屋は、我々にとって欠かせない探訪スポットなのでした。


    ■磨かれるものと熟していくもの

     今回の旅で「白州醸造所」「謎の酒屋」と巡ってきた酒スポット。
    旅の最後に立ち寄ったのが「真澄」でした。


     該当者氏が寄せてくれたブログコメントにもある通り、やはり全国を相手にしている企業は日本中のあちこちでいろんな経験を積む事で磨かれていくんでしょうね。
    信州という土地にあって異彩を放つ(暴言)スタイリッシュさを感じました。

     
     本編にも書いた直売店「セラ・真澄」のたたずまいは暖簾に当たる光まで計算されてるんじゃないかってくらい美しいです。

     試飲システムも300円也を払って小さい試飲用お猪口を手に入れ、係員の説明を聞きながら5~6種類のお酒を味わうという、とてもスマートな感じ。

     お酒の味も都会的なすっきり感があって、「和服に胡坐」って感じはしません。

     凍らせて楽しめる低アルコール日本酒「花まる」とか、リキュール「ゆず酒」(これ女子は絶対イチコロですが、それをばらしてしまうとゆげ2合から「なぜ買ってこなかった」と激しく糾弾されるに違いないので、ここは一つ内緒の方向で)とか、商品ラインナップの多層化にも抜かりは無い。


     東京の居酒屋でも飲める「真澄」、いや言い換えれば「全国で選ばれる真澄」を作るためにはこれだけ磨かれなきゃいけないということなんでしょうか。


    ぶっちゃけ、ゆげ1号の愛する千曲錦なんてこの対極ですよ。
    去年の旅行で蔵元見学に行ったり、春には蔵開きに赴いたりしたのですが・・・


     酒蔵のたたずまいは歴史を感じさせる重厚さ(良く言えば)。

     見学は一応可能なんだけど時間も限られていて、説明は素朴(いや、それが悪いわけじゃないんですけどね一応)。

     試飲は直売所みたいな建物の中に試飲スペースがあるのですが、とにかく千曲錦はラインナップが豊富で試飲できる量も豊富。おしゃれというよりは冴えた日本酒、焼酎のキレが持ち味(?まぁ主観ですが)。でも試飲できる酒の量がかなり多いので、こっちは酔っ払ってキレを欠いていく(笑)

     ラインナップはメイン製品の帰山を中心に豊富なんだけど、基本的に女子へのアピールはリヴァンというライスワイン的な商品を除き、正直弱い(我々のハートはつかみまくりだけど)

     お酒のキャラクターは、日本酒も焼酎も結構個性的で力強い印象です(個人的には)。


     で、最大の違い。
    千曲錦のお酒は販売に伴う規約がすごく厳しくて、どんな酒屋でもおいそれと扱えるもんではないらしい。
    ものによってはまるで紹興酒のような独特な酸味があったりして「対面&試飲販売して味を理解してもらってから売らないと、下手したら苦情くるよね」byバッカス翁

     そんなだからか、関東でも扱っている店は本当に少なく、地元長野でも30店舗以下。


     なんか作り方、売り方、味の全てにおいて「競ってる」感じがしない(笑)
    これは以前該当者氏がレポートしてくれた「北アルプス三蔵呑みあるき」なんかでも感じたんですよね。 
    ちなみに前述の「白馬錦」を造っている薄井商店の話もこちらのレポートに書かれています。


     いや商売ですから、現実はそんなに甘い話では無いんでしょうけどね。


     あ、今回は別にどっちが良いって話をしたいわけじゃなくて、なんか個人的な印象として「打って出て磨かれた真澄」と「地元に根ざして熟成した千曲錦」なんてことを思いながら呑んだくれてました。


    そんだけです(笑)


     でも、こういうことってやっぱりその地に赴いて、コミュニケーションをとってみないとみないと味わえないんだよなぁ。
    もちろんgoogleで検索するよりもコストも体力も使うし、空振りだって当然ありますけど。

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    Posted by ゆげ1号 on  | 0 comments  0 trackback

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