by ゆげ2号 行ってきました、天文台三鷹キャンパス特別公開。曇りではありましたが、風のさわやかないい日でした。日差しが厳しくないのはむしろ絶好の自転車日和ですよ。 天文台マダムの特別公開攻略法 には「ベビーカー必須」とあるのですが、うちの大きくて重いベビーカーは自転車には乗らないんですよねー。電車を使うとなると、一度新宿まで出て乗り換えてまたバスに乗って…と遠回りで面倒だし、自転車で行くほうが断然スムーズ(ちなみに天文台及びその周辺には駐車場がないので、自動車はNG。当日は警察官らしき人が見回っていたので、路上駐車もやめといたほうがいいです)。 なによりこの絶好の「自転車日和」に自転車に乗らないなんてありえないっ! ゆげ1号「まあ、はなから全部回れるとは思ってないし、迷子防止リード があるし、ベビーカーなくてもなんとかなるかなあ(自転車乗りたいし)。」 ゆげ2号「結構歩けるようになったし、3号が疲れたら交代で抱っこすればいいんじゃない?なんとかなるでしょう(自転車乗りたいし。)」 ゆげ3号「ナニ?ナニ?ど・ぱーん!(お散歩ならなんでもいい)」 というわけで満場一致 、自転車で出発しました。いやあ、一時間ほどのサイクリングでしたが気持ちよかったですよ。起伏のあるコースで国分寺崖線が体感できました。ヘタクソな2号でも気持ちよくダンシングできるほど坂の角度がジャストサイズで、もう一度戻って登りなおしたいくらいでしたよ。三鷹のあたりはまた道がすばらしくて、都内とは思えないほどでした。
で、さわやかな気分で天文台到着。 自転車を駐輪場に止めたところで、「コンドルは飛んでいく」風のアンデス民謡を奏でる楽団のパレードがお出迎え。 なんだか素敵な一日になる予感です。音楽にノリノリの3号には迷子防止リード装着。あとは欲張らずに適当に歩いた順に見て回ればいいや。絶対見ておきたいところを回るだけでも、スタンプラリー最低限のスタンプ5つは集まるし。ま、なんとかなるでしょう。 …結論:なんともなりませんでした。 ゆげ1号「ああっ、3号!そっちは立ち入り禁止だっ!どうしてロープ張ってある下をわざわざくぐるんだーっ!」 ゆげ2号「道の真ん中で腹ばいになるなー!蟻を指でつぶすなー!指が蟻酸ですっぱくなるぞー!」 ゆげ3号「あ・ん・あ・ん・あ・ん。まなー!」 緑豊かな天文台の環境に興奮したんでしょうねぇ。3号、とにかく道を外れて歩きたがり、茂みを見れば分け入り、蟻を見ればつぶし、手をつなごうとすればしゃがんで振り切り、抱き上げようとすれば大暴れ、肩車をすれば髪をむしるという有様。1号は危うく「長い友達」とお別れするところでした。3号は平時よりも数段上の悪魔っぷり(小悪魔ではありません、あくまで)。 というわけで予想通りではありますが、展示全部はとても回れていません。ただちにゆげーず経理部には、自転車でも携帯できる簡易ベビーカー導入の稟議書が提出されたのでした(ただしTAGA は不可。日本で使うにはでかすぎる)。 それでも、楽しかったですよー、特別公開。また、覚書を兼ねてだらだら~っと書き連ねてまいります。
■先端技術センター 子供を黙らせるにゃ風船じゃあ~とばかり、先端技術センターに向かいました。3号のいないころは指をくわえてみているばかりでしたが、今日は合法的に天文台のヘリウムを持ち帰ることができるのです、ふっふふ。つーても、風船ごときで3号がおとなしくなるわけもないのですが。 そんな3号を1号にまかせつつ、2号は解説に聞き入ってました(←鬼)。先端技術センターはその名の通り、未来の観測機器を研究開発している凄いところ。工場もありますから、いちいちメーカーさんに頼まなくてもなんでも作っちゃうんですよ! とりあえず 「超伝導共振機を使ったサブミリ波検出器」のお話をうかがいました。固有振動数が同じものが二つあって、片方を揺らすともう片方も大きく揺れだすんだよーというのを振り子を使って実際に実験してましたよ。2号のおおざっぱな理解では、超伝導の状態では電子はペアを作ってキレイに並んでいるんだけれども、サブミリ波があたると壊れてしまう、その壊れてしまった影響を検出する…というだったような。 でも、温度が高いとサブミリ波以外の原因でもペアが壊れてしまう(=ノイズとなる)ので、もともと低温である超伝導の検出器を精度をあげるためにもっと冷やしてやらねばならないとのこと。その温度というのが、なんと100mK(ミリケルビン)!0.1K(ケルビン)ですよ!絶対零度より0.1度高いだけなんですよ?!…ふう、ヘリウムジャボ漬けとか4Kで大騒ぎ していたのが遠い昔のようだわ。あのころは私も若かったわー(嘘)。 しかし、その冷却装置というのが写真で見る限りかなりでかい。そんなの使うところはそうそうないと思うので、自分たちで開発しなくちゃいけないから大きくなっちゃうんでしょうねぇ。4Kの冷却装置ならMRI用のを流用できるのに(…と知ったかぶりしてみる) 。 あ、そういえば、電波望遠鏡のカメラの画素数が100画素とかやたら少ない理由がわかりました。なんとなくですけど。ごく狭い範囲を狙うことと、レンズでサブミリ波を集めることで、そんなにでっかい画素は必要ないらしいです。レンズも切手より小さいくらいだし。それよりもまず検出する精度をあげるのが先決で、精度があがればもちっと画素数が必要になるという流れのようです。 それで思い出したのが、野辺山のASTEコーナーで聞いた開発中のカメラの話 。あれってこれのことなのかなーと思ってきいてみたのですが、解説者氏いわく「あ、ASTEのはボロメトリックなんでまた違うんですよ」とのこと。てか、ここで出たかボロメトリック! えっとですね、ボロメトリックは温度でサブミリ波をみる方式らしいです。うう、これ以上のことは2号の脳みそでは言えない! ところで、右側の金色の機械、中身は4Kとかの極低温で冷え冷えなんだそうです。 解説者氏「中に入っている機器を液体ヘリウムで冷やしているのですが、外の空気で暖められないように中は真空になっているんですよ。真空は熱を遮断するので、中は冷えたままなわけです。」 ゆげ2号「ほほう、つまり真空が断熱材というわけですねぇ。それで冷気が逃げない、と。」 解説者氏「そうなんですけど…ちょっと触ってみてください。」 ゆげ2号「(機械の表面にちょっと触れてみる)…んー、少しひんやりしてますねぇ。」 解説者氏「実はちょっと故障してて、少し冷気が漏れてます(笑)」 だめじゃん(笑)。しかし、解説に聞き入っていた一同の顔はいっせいにほころんだのでした。 こうしている間も目の端では、暴れまわる3号を相手に検討している1号の様子が入ってきます。そろそろ場所を変えねばいかんなーというわけで、つぎのコーナーへ移ったのでした。 つづく
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by ゆげ2号 実家で新しい自転車を買っちまった顛末を、2号視点で書いときます。 そもそもが、白石にあるアウトドア専門店に行ったのが間違いの元。そこで、ジャイアントのエスケープR3の実物を見ちゃったんですよね。ゆげ2号好みのブルーグレイの車体。細身のフレーム・ハンドル周りが美しい。ロードバイクは怖いけど、クロスバイクの中でもロード寄りのこれならゆげ2号でも乗れそうな感じ。 何よりお値段が、あーた!3万円台なのですよ!ネット販売ならいざ知らず、実物を展示販売している実店舗ではなかなかお目にかからない割引率!たとえ今がニューモデルの発表シーズンで型落ちになったばかりとはいっても、普通は1割引程度がせいぜいのところだと思うのですが。以前にクロスライダーを買ったときも型落ち&2台購入ということで一割引にしてもらった覚えがあるし…。 実家にはすでに折りたたみのKHS-F20Rが置きっぱなしにしてあって、帰省するたびにサイクリングを楽しんでいたのですが、実用性はないに等しい代物。折りたたみだから籠はつけられないし、子供乗せ用のイスも無理。毎日のように自転車に乗っている身としては、気軽に乗れて実用的な自転車があればいいのになあ、とは思っていたのです。 なにせ実家の母は免許と運動神経を持ち合わせておらず(2号も似たり寄ったりですが)、自動車も自転車もありません。くわえて、買い物に行くにもお店がやや遠いという環境。微妙に不便です。けれど、母親が自転車に乗れない以上、自分が帰省したときのみに乗る自転車を買うなんて、贅沢だし無駄もいいところ。かといって、今さら激安ママチャリを買う気にもならず、カバンを背負ってKHSに乗り、ちょっとおつかいをしたりして間に合わせてきたのですが…。 そんなときに自分好みの自転車が安売りで出ているのを見てしまったのですから、その日から頭の中はグルグルとそのことばかりになってしまいました。また、無駄な買い物を諌めるはずの1号も、なぜかなんやかやと購入を煽ってきます。怪しい…。しかし、自転車があれば便利なのも事実。さてどうしたものかと、自分会議が繰り広げられました。 「安いよなー。3割引くらいだもんなー。冬に乗れなくなる北海道ならではの脅威の割引率だよ。しかしなー、帰る回数は増えたとはいえ、帰省するときのためだけに自転車買うってどんな大富豪だよ、ったく。ないない、ありえない。でもでも、籠つけて子供乗せイスつけたら便利だよなー。子供のころよく行っていた大きな公園も自転車ならすぐだし、スーパーで買い物するのも楽だし。1号の実家にもさくっと行けちゃうしなー。」 2、3日悩んだ末、一足早く東京に帰っていた1号に「蒸し返してアレなのですが…」と、相談メールを出したところ「行け!」とのひとこと。店舗に在庫確認すると「まだあります」との返事。ああ、買うか。買うしかないか、これは。そういや、子供乗せイスもちょうど安売りしてたしな。もうつけちゃえ、つけちゃえ。 そして、1号から追加のメール「スパイクタイヤも買っておいて~」。そうか!それが目当てだったかっ!北海道在住の友達の話をきいて、「冬に自転車のりてぇ」って言ってたもんね。でもそうすれば、冬も活用できるわけで無駄は少なくなるか。うむ。 そうと決まればさっそくお店へGO!です。で、改めて実物を見せてもらうと、エスケープR3はロード寄りクロスバイクということで、子度乗せ用にするには華奢なんですな。まあ、それが魅力なのですが、実用的ではない。加えて、スパイクタイヤを履かせて冬道を走るにも向かない、というかタイヤの幅の関係で履けない。今回「無駄・贅沢」の心の壁を「実用・便利」で突破しようとするゆげ2号としては、これは無視するわけにはいきませんでした。 で、店員さんに勧められたのが、同じくジャイアントのSEEK。値段は3千円あがりますが、こちらはクロスバイクの中でもマウンテンバイク寄りで、フレームががっちりしていて頼もしい。サスペンションはついてませんが、街乗りでは重くなるだけで不要と思っているので、むしろ好都合(1号なんてクロスライダーのサスペンションを取っちゃったくらいですから)。 SEEKなら前輪にスパイクタイヤを履かせられるとの確認も取れ、購入を決めました。第一印象で良かったエスケープでないのはちょっと残念ですが、SEEKの晴れやかな空色のフレームと、血の滴るような赤いハンドル&ペダルの対比が気に入ったので、問題なし。ジャイアントはもともとコストパフォーマンスの高さとセンスのイマイチ感に定評があったけど、近年はほんとにセンスが良くなったなあ。子供乗せイス(ハマックス)もグレイにワンポイントで赤が入っていていい感じです。 ところで、自転車のスパイクタイヤって、とりあえず前輪に履かせていれば乗れるんだそうですよ。ハンドルがコントロールできなくなるとアウトなんだそうで。もちろん、マウンテンバイクでバリバリ走りたい人は前後につけるそうですが、普通の道で遊ぶ程度ならOKだと。そもそも、スパイクタイヤをつければガンガン走れるというものでもなく、「滑りながら進む」という感じだそうです。 で、セッテイングと子供乗せイスの装着をお願いして4時間後、雨だったので、1号の父上に無理を言って自動車で受け取りに行きました。予想通りSEEKに子供乗せイスが良く似合って、とーたるこーでねーと大成功です。衝動買いでここまでかっこいい子供乗せ自転車が手に入っちゃうとは、もう神が降りてきてますよ! さてさて、次の日の朝、2号のわかる範囲で自転車を調整しました。更にホームセンターが開くのを待って、子供用ヘルメットを購入。初めての自転車&イスだというのに、3号もすぐ気に入ったようで、早く出発しろとせかしています。1号の父上と3号を公園に連れて行く約束があったので、さっそく1号の実家へそれいけGOです!ひゃっほう! …んが、なんかペダルが重い、重すぎる。うちにあるビアンキ嬢より車重は軽いはずなのになぜ?おかしい、なんかおかしい。 調べてみると、後輪からこすれる音がしています。なんと、3号が座ることでハマックスの金具がたわんで、イスが後輪に接触しているのです!不良品ということではなく、そのたわむことでショックを吸収するようになっているにもかかわらず、店員さんが金具を装着する位置が低すぎたということでしょう。もしくは3号が重すぎたのか…。 アーレンキーで金具をつけなおせばいいだけの話なのですが、約束の時間には間に合いません。かっこよく子供乗せ自転車で駆けつけるという皮算用はここであえなく破れてしまったのでした…むなしい。 ともあれ、これで帰省中の楽しみがまたひとつ増えたわけで、じわじわと元をとってやろうと思っています。とりあえず、次回はスパイクタイヤ装着で、冬道初挑戦ですよ! というわけで、お世話になった1号の父上、背中を押してくれた1号、ありがとうございました!
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ゆげ1号 10月23日に三鷹の国立天文台で開催された「三鷹・星と宇宙の日 2010」 で3号を抱っこしすぎて翌日両腕が筋肉痛のゆげ1号です。 日頃自転車では100キロ走ったって筋肉痛にはならないのに(涙) この日も自転車で行ったのですが、天候にも恵まれ気持ちよいポタリングも楽しめました。 三鷹の仙人氏は忙しそうだったなぁ・・・お疲れ様でした。 該当者氏をはじめ、多くの来場者がNAOJの手提げバッグを持っていて、羨ましかった。 ついつい一箇所に留まって話に食いつきすぎてしまうと、こういう取りこぼし(?)が出てきてしまう。 でも、今年も面白かったです。 なんでですかね、天文台の特別公開だから結構難しい話も多いし、全部理解できてるわけでは決してないのに、とても晴れやかな気持ちになって帰路についている1号&2号(3号は対向車線を走るダンプカーに釘付け)でした。 この日の話はまた例によって2号が追い追い書いていくことになるかと思います。
で、全然関係ないけど、最近自転車の走行ログをブログに掲載していません。 なぜか。 別に自転車に乗らなくなったわけでも、GPSに飽きたわけでもなく。 単に、1ヶ月ほど前からPCの調子が悪く、文章&写真ベースのブログ書くのが精一杯な状態(ゆげ本人ではなく、PCがね)に陥ってたわけです。 で、もうどーにもならなくなって結局買ってしまいましたよ、後継PC。 すでにパソコンが自分の「趣味」ではなくなってしまい、早数年。 全然PC事情に疎くなってしまっていたので、こういう時は価格comのランキングとかを参考にするしか判断基準が無い。 結局、AcerにするかLenovoにするか悩んだ挙句、かつてのIBMへの憧れに軍配が上がり、Lenovo G560を選択。 しかし、すごい時代だ。 64ビットOS搭載して4スレッド同時動作(タスクマネージャ起動するとCPUが4つ動作しているように見える)、メモリが2GでHDDは500G搭載されてるノートPCが6万円だもんな。 で、ぼちぼちとPC周りの環境を新PCの方に移行しつつあるのですが、なかなかこれが一筋縄ではいかなくてねぇ・・・ いつの間にかGarmin Training Centerもバージョンアップされていて、走行ログを従来のTCX形式だけでなくGPX形式でも保存できるようになってはいたけど、いざ使ってみると1回の走行データが複数のファイルに分割されてしまっていたり。 GMM2とかカシミール3Dとか轍とか、主要ツールの移行が完了するまでにはもう少し時間がかかりそう。 困った、というか今でも困っているのがメーラー。 今まではとっくの昔にサポートも終了しているDatulaというメーラーを半ば惰性でつかっていたのですが、さすがに最新環境にこいつを持ってくるのも・・・と思っているうちに旧PCが完全に起動不能に。 まぁ過去のメール自体を必ずしも移行する必要はないのですが、さて新しい環境ではメーラーをどうしようか。 ここんところ情報収集を完全に放棄していたこともあり、あんまりピンとくるものが無い(というか、あるのかもしれないけど知らない)んだよな。 あとさっくり移行してしまったのが画像処理ソフト。 今まで使っていたやつから、googleで公開されているPicasaへ。 これ、ほんとにすげぇ。 画像処理も簡単なものならこれだけでできちゃうし(おまけにヒストグラム見ながら修正できる)、PC内の画像をライブラリ化するのも上手いし、おまけに写真の顔認識機能まである。 まだ詳しいことはよくわからないのだけど、どうやらPicasaが写真上の「顔」を認識して、その認識した顔に「名前」を付加してやると、その顔情報を覚えていて他の写真に写っている「同じ顔」にもちゃんと「名前」を付加してくれるみたい。 で、顔が認識できなかった写真には手動で「写っている顔」と「名前情報」を付加してやれば、だんだん顔の認識率が上がってくるっぽい(未確認)。 すると、新しい写真を取り込んだときに「新しい写真に写っているこの顔は、ゆげ3号?」みたいな感じで自動認識してくれる。 しかし、所詮は機械、つーかシャレを利かしているのかは不明ですが、たまたま写りこんだ知らないおっさん を検出して 「ゆげ2号?」 とはいかがなものか(笑)。 なんか、久しぶりに自宅でPCをいじる時間がちょっと増えてる今日この頃。 昔みたいに「PCの環境整備自体がホビー」みたいな感覚はほとんど薄れているけど。 週刊アスキーでも買ってみるか?
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別にわが勤め先にそんな素敵な制度があるわけではないのですが、まぁいろいろありまして10月の3連休を使って北海道に帰省してきました。 この文章を読まれている方々には何の関係もないのですが、これを書いている現在、新しいパソコンのタッチパッドに慣れていないせいか誤操作で書きかけの文章を3度も失ってしまい、かなり投げやりモードになっていることをあらかじめお詫びいたします。 ■再び厚田へ 7月に帰省したとき にも走りましたが、今回は2号も連れて再び厚田へ。 好きなんですよね、あの程よいアップダウンと手付かずの海景色が。 道中記録はこちら に。 こういう用途にツイッターは便利だ。
生憎の曇り空。 だけど追い風の恩恵を受け、いかにも北海道な大地を満喫。
とはいえ、今回は食いしん坊将軍(笑)の2号も一緒。 これだけってわけにもいかないわけですよ。 つーことで、厚田といえば、かねとも寿司。 2,000円也の最特上寿司がこのボリューム。 寿司も当然美味い。 少しシャリは柔らかめなので、好みはあるかもしれませんが。
ヘルメットを持って入店した我々を見て、亭主が 「バイクで来たのかい?」 「いえ、自転車で」 「へぇ、どこから?」 「札幌からです」
すると、店中(といってもカウンター12席+テーブル席数席の小さい寿司屋さんです)から 「えぇーっ!」と驚きの声。
北海道って意外とサイクリスト少ないようで、おそらく関東ならこんな素敵ルートの先にある安くて美味くてボリューム満点の寿司屋なんて自転車乗りで埋め尽くされてもおかしくないようなもんですが・・・
で、だからからどうかはよくわからないのですが、店主は上の写真に載せた他にも数貫サービスしてくれました。 もうおなかいっぱい。 本当はこの先にある厚田公園で親父に回収してもらうつもりだったのですが、さすがに美味い寿司を食いすぎた罪悪感(?)に襲われた二人は、そこから10キロほど折り返した地点まで自走することにしたのでした(笑)
あと、以前にこの寿司屋を訪れてからもう5年近く経つと思うのですが、店主が2号の顔を覚えていたのはちょっとびっくり。 当時はちょうど癌を克服なさった頃で、その闘いが大変だったことを物語るような体つきでしたが、すっかりお元気になられていてよかったよかった。 またいきます!
■わはは、策に嵌ったな2号!
自転車やグッズの品揃えが豊富とのことで、前から行ってみたかった白石にあるアウトドアショップ。 二人でKHSを走らせ、行ってきました。
そこで目にしたのが、おそらく在庫処分と思われるクロスバイク。 GiantのEscapeやSeekが、かなり安い値段で売られていました。
その場はへーってな感じで帰ってきたのですが、 2号「あれ、安かったよねぇ」 1号「そうだねぇ、でもあれは北海道ならではかも。冬は自転車売れないだろうから、倉庫代考えると安くても売っ払ってしまいたいんじゃないか?」 1号「だからさ、きっとあの値段でEscapeやSeekが売られるのは、今だけだろうね」 1号「まぁ、俺は明日帰るから(注:1号は仕事の都合で2号&3号より早く東京へ戻る)、もうどうにもできないけどさ」 2号「・・・」
で、その数日後、まだ札幌にいる2号から1号宛てに 「蒸し返してアレですが」 というメールが。
で、まぁいろいろありまして、今2号の実家(二人とも実家は札幌)にはこんな自転車が。
ついでにフロントだけスパイクタイヤも買ったので、年末に帰省したらちょっと乗ってみよう。 楽しみだー(笑) ■あの頃も今も札沼線
子供のころ、札幌中心部から北に向かって流れる人工河川、創成川とJR札沼線が交差する鉄橋付近が格好の遊び場でした。 そのあたりに友人の家が集中していたり、毎日父親がこの路線を使って通勤していたりと、いろいろ馴染みが深かったからかもしれません。 当時は単線の路線で、鉄橋にも安全対策も何もあったもんじゃなく、たまーに川の対岸に渡るために鉄橋を渡ったりしてました。 いまさらながら、事故が起きなくて本当によかった。
なんでですかね。 そういう懐かしい場所に、無性に自転車で行きたくなるんですよ。
いつの間にか線路は複線になり、鉄橋の安全対策もちゃんとされてました。 景色は、変わったような、変わっていないような。
しかし、鉄道ってのはある種、タイムマシンみたいだ。 なんかこの線路も、在りし日に続いているような錯覚に一瞬とらわれる。 そんなことあるはずもなく、またそんなことを望んでいるわけでもないのにね。
じゃあ何のために此処にやってきたのだろう。 自分の心は何を確かめたかったんだろうね。
いつもながら、実家には本当にお世話になりました。 お世話になれるほど元気なことに感謝しつつ、またよろしくお願いします。
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ゆげ1号 本当はごし氏と自転車で巡る予定だった美唄秘境ツアー。 ゆげかごし氏かどちらかは定かではないものの、毎度おなじみの雨男ぶりをどちらかが発揮しまくり、予定していた10月10日の北海道は雨模様。 おいおい、この日は晴天の特異日じゃなかったのか? そんなわけで、この日は学生時代の先輩Y氏も交え、ごし氏の愛車(自動車です、念のため)でドライブと相成りました。 とはいえ、結局現役地元民や元地元民(=ゆげ)で、おまけすでにおっさん領域に足首くらいまで浸かっている我々3人が北海道をドライブって言っても・・・まぁ結局ありきたりな道内観光スポットなど1ミリも心を動かされることはないわけで、 美唄炭鉱跡。 元々行ってみたかった我路あたりでかつて操業していた炭鉱の跡地。 甲高い動物(だと思うたぶん)の鳴き声に肩をすくめ、あぁ自動車でよかったと。 更に奥にある美唄湖。 いわゆるダム湖です。 ここにくる途中の道で、道路を横断しようとしたところで我々の車に気づき、慌てて引き返す鹿に出くわす。 また、この辺の立て看板は「熊出没注意」ではなく「熊生息地」。 死ぬな、わし。 そして、空知の秘境といえばこちら。 JR札沼線に存在する秘境駅、豊ヶ丘駅。 昼間の様子は ごし氏の以前のブログ を参照のこと。 待合室(といわれてもちょっと入るのを躊躇われるような建物)の中は、意外と綺麗。 この駅、乗降客などほとんどいないに等しいはずですが、JRと鉄道マニアと数少ない住民の皆さんがさりげなく力を捧げあって存続しているんだろうな。 ホームも情緒、つーか野趣たっぷり。 おぉ、新十津川行き最終の下り電車が。 ちなみに当駅での乗降者はゼロ。 列車内の乗客数は1名。 いやぁ、良い物を見せてもらった。 詳しい感想やら色々考えたことなんかもあるんですが、今日はもう遅いのでまた後日。 ちなみに、今回の同行者各位が記したブログはこちら。 Y氏 (基本的に同氏が主催している訪問型フリースクール「漂流教室」の業務日誌なので、記述はあっさりめ) ごし氏 みんなアップ早いな・・・
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9月の3連休最終日、久しぶりにちょっと走りに行ってきました。 3連休前後から急に季節が真夏から秋へ移ったかのように、いきなり気候的に過ごしやすくなったと思ったらまんまと体調崩したゆげ1号ですが、まぁそんな不調も自転車で走れば回復するんじゃないかとポジティブに考えた末に選んだ行き先は多摩湖の近くにある野山北公園自転車道。 この自転車道自体は多摩湖と羽村方面をまっすぐ結ぶ、全長4キロほどの遊歩道に毛が生えた程度の割と短い道路なのですが、この自転車道には4つもトンネルが。 そもそもこの自転車道、元は多摩湖(村山貯水池)と狭山湖(山口貯水池)を造成して導水管を敷設するために供された軽便鉄道の跡地なんだとか。 このあたりの経緯はググって見るといろんな話が出てくるのですが、こちらのサイト によるとこの鉄道は当初敷設され、その役割を終えた後にも都合2度の復活劇を遂げたそうな。 第一期(大正10年~):多摩川から村山貯水池(多摩湖)への導水管敷設のため 第二期(昭和3年~) :村山貯水池(多摩湖)のさらに奥にある山口貯水池(狭山湖)を建設するために砂利を運ぶため 第三期(昭和18年~):第二次世界大戦中、両貯水池の堤体補強工事のため で、いまはそのルートの一部が自転車道になっている、ということらしい。 ちなみに、このルートの地下が導水管になっているため、このルートについて「東京水道」と記載されている地図もある。 ということで、水道道路好き(?)としてはやはり押さえておかなくては!かつ廃線跡に残るトンネルってのもちょっと見てみたい。 そんなわけで出発。 春と同じようなルートを通り、まずは多摩湖へ。 相変わらずカメラは携帯電話(SO903)についているやつ。 いや、そろそろGRDⅡも復活しますよ~ やっと充電器を調達したので(笑) さてこれから。 今回の自転車道は直接多摩湖の自転車道と接続しているわけでは無く、どうやら「武蔵野の路」という自然遊歩道を介して繋がってるようです。 その接続地点は多摩湖自転車道の南西部あたり。なので多摩湖を時計回りに回ればすぐ接続点まで行けそうなのですが、せっかくなのでとりあえず自転車道を反時計回りにぐるっと進みます。 しかし、その接続点はかなりわかりづらい。 それでも反時計回りに走りながら右手の景色に注意していると、車道越しに「武蔵野の路」に分岐するゲートが見えます。 ここが遊歩道への入り口。 入り口の雰囲気はこんな感じですが、残念ながらこの先は思いっきりダートです。 P20-RAC で走れるような路ではないので、自転車を押して進みます。 番太池に向かって進みます。 途中、完全にトレッキングな雰囲気のおじさんとすれ違いましたが、おじさんは妙な自転車を押して進む変なヤツが山道に突然登場した様にちょっと怪訝な顔してました。 自転車道と自転車道をつなぐ遊歩道を自転車で渡って何が悪い。 でもまぁ、あんまりいないんだろうな、この道通るやつ。 で、とにかく自転車を押しながら番太池までたどり着き、そこからもう少し彷徨ったところでやっと舗装道路へ到達。 しかし、なんか自転車道って感じもせず、普通の生活道路。 あれ?と思ってあたりを見回すと、 おぉ、これが・・・ 4つのトンネルのひとつ、赤坂トンネルですよ。 よし、進もう。 中は水が染み出していて、路面が濡れている。 結構距離もある。 もともとは軽便鉄道用のトンネル。 にしても、かなり狭い。 自動車はぎりぎり通れないくらい。 まぁそもそもここは車道じゃないので車は走らないが。 なんつうか、怖いわけじゃないし、閉所恐怖症の気も全く無いんだけど、なんか、重い 。 なんだろう、この圧迫感。 こんな思いして(?)このトンネルを越えると、その先は行き止まり。 実はもうひとつトンネルがあるのですが、そいつは通行禁止(柵でふさがれている)。 きっとそいつを通ると、多摩湖自動車道のあたりまで通じているような気がするのだけど。 ということで、引き返します。 引き返すと、その先には2つ目のトンネル。 御岳トンネル。 3つ目。 赤堀トンネル。 4つ目。 横田トンネル。
なんかね、ちょっと異様な雰囲気ですよ。 ぜんぜん霊感とかそーいう話ではないのですが、自転車で立て続けに4つの古いトンネルを通り抜けていく中で、なんか 「早くここを通り抜けてしまいたい!」 って気持ちになってきました。 #えーと、他のブログなんかを読む限り、このトンネル群はそんなに不気味な捉え方されてないようです、一般的には。 ですので、あくまでゆげ1号の主観に基づくと思ってください。 で、横田トンネルをクリアすると、その先は謎の温泉街・・・てなことも無く、まぁ普通の穏やかな自転車道(遊歩道)が続いていました。 あ、でもこの近くに「村山温泉かたくりの湯 」って温泉があるらしい。 今度行ってみよう。 この先を進むと、横田基地あたりまで自転車道は続いているらしい。 でもなんか、しばらく自転車道を走っているうちに、 なんか、もういいや。帰ったほうがいい。 って気分になってきて、この自転車道の終点まで行くことも無く、多摩川の方へエスケープ。 別に、激しい恐怖感とかそういうことじゃないんですよ。 かといって大きな達成感みたいな話でもない。 なんなんだろう。おそらく、体調もあまりよくなかったのが影響したのかと。 途中、コンビニに寄って食料補給。 ふと気がつくと、トンネルの中でずいぶんと泥をはねたらしく、自転車が泥だらけ。 食いもんと一緒にウエットティッシュを買って、自転車も綺麗に。 で、なんとか多摩川に到着。 ここからはひたすら川沿いを下流へ進むだけ。 なんか、すごくほっとした。 母なる川、多摩川よ。
なんかこんな書きっぷりの後であんまり説得力無いかも知れませんが、4つのトンネル、結構おすすめです。 廃線って切り口でもっと丁寧にたどれば、いろいろと面白い遺構もあるんじゃないかと。 今回の走行距離:75km 翌日からいきなり酷い結膜炎を患い、その後追い討ちをかけるように風邪をこじらせて寝込みました。 情けない・・・
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