softtail.log | 自転車でのポタリング日記と自転車話+α

    久しぶりにP20-RAC


     週末、ほぼ半月ぶりにP20-RACを引っ張り出しました。
    この夏はとにかく暑くて、気温が35℃を超える昼間の炎天下、何時間も自転車に乗る気力も奪われます。
    一応平日の自転車通勤(これも毎日ではないけども)と休日の散歩ポタを組み合わせて、最近の俺ノルマである100km/週はそこそこ達成している(野辺山に行った週は未達成)のですが、どーしても一回の走行距離が短いとP20-RACを引っ張り出す機会が減りがちです。
    なんとなくP20に乗ると最低でも50kmは走られねば!な気持ちになってしまうので。
    あと、暑い昼間を避けて夜に走ろうとすると、タイヤが細い&小さいP20はやっぱり不利。
    路面が見難い夜に、こいつに積極的に乗る気は起きません。
    つくづく、気持ちよく走って楽しむ以外には何の役にも立たないヤツだ(笑)

    その点、クロスバイクは気楽に乗れるので、ついついこちらの出番が増えてしまう、そんな猛暑ですよ今年は。
    いつまで続くんだ、この夏。

     でもまぁ、さすがにP20も少し回してやらねばと思い立ち、少しだけ風が涼しくなった週末の夕方、買い物がてらちらっと走ってきました。
    少し遠いところにあるホームセンターまで足を伸ばし、帰り道も多摩川を絡めて少し遠回りして、30キロ弱。
    ついつい距離とかスピードとか気にしてしまうので、メーター(Edge705)は外して。


     で、多摩川の夕暮れがとてもきれいだったのですが、あいにくGR DigitalⅡはまだ修理中。
    とりあえず携帯のカメラで。
    といっても実は携帯電話のカメラって結構好きなんですが。

    DSC01190.jpgDSC01188.jpg 

    おんなじ場所から、ほとんど同じ時間に、同じカメラで撮っているのですが、ずいぶん色合いが違う。
    別に携帯電話のカメラに限った話ではないですが、カメラのシャッターを半押しすると、カメラは今写っている景色の中心部あたりにピントを合わせてくれます。そのとき、実際にはカメラはピントだけじゃなくて、光量なんかもその中心部(ピント合わせたあたり)の状況を重視してシャッタースピードやら絞りやらを勝手に決めてます。
    「なので、シャッター半押ししてピント合わせ」すると、だいたい「ピント合わせたあたりの光量を基準にバランスとった写真」になるわけです。たぶん。
    いや、まぁ正確には違うんでしょうけど、大雑把に言えばこんな感じだ。

    で、上が「夕日に半押し」したもので、下は「空に半押し」したもの。
    携帯のカメラでも、結構色合いで遊ぶ余地はあるもんだ。



     さて、この日に買ってきたモノ、残念ながら想定していた用途には使えなかった。
    でも、次にどんなものを買えばよかったのかが判明したので、まぁよしとしよう。
    で、何をしようとしているのかについては、まぁおいおい。
    引っ張って面白くなる話でもないのですが、まだ結論が出ていないので。

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    Category : ポタリング
    Tag : P20-RAC
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    2010 JAXA相模原キャンパス特別公開 その8~性能計算書

     by ゆげ2号

     おまけで、性能計算書の話。性能計算書とは『ロケット上昇中の予定経路や人工衛星の予定軌道をひとまとめにした』ものなのですが、要は仕様書みたいなものなのかな?当然、その内容はまじめで厳密なものなのですが、願掛けというか駄洒落というかお遊びで、性能計算書の表紙には、そのロケットや衛星とイメージが合うたばこやお酒の銘柄のパッケージを使うのが、慣例となっているそうです。

     それで、はやぶさの性能計算書に使われたのが、佐賀県嬉野温泉の清酒『虎之子』。小惑星サンプルリターンは、計画が立ち上がった当初から、あのNASAをして「野心的」と言わしめた、高い技術を要する難しいミッション。まさしく、「虎穴に入らずんば虎児を得ず」の挑戦だったわけですね。

    <性能計算書の表紙について。★「はやぶさ」と「とらのこ」
    http://www.isas.jaxa.jp/ISASnews/No.267/isas.html

     ラベルの画像は、↑ これが一番はっきり見やすいかと思います。この文章中にも書かれているのですが、注意書き部分はすべて、性能計算書の表紙用にフォトショップで書き換えられています。

     元々は「清酒特撰 原材料名 米・米こうじ・醸造アルコール・糖類」だった部分が「小惑星 近傍探査 イオンエンジン 比推力3000秒以上 材料名 キセノン」になっていたりとか、「お酒は20歳になってから」が「回収は4年経ってから」(当初は4年で帰ってくる予定だったので)とか、「此君名聲走千里」が「此機宇宙翔千里」に、「製造年月」は「到着年月 2005年6月」、電話は「1998SF36」(目標の小惑星の名。「イトカワ」という名称がつけられたのは、打ち上げ後)、酒造会社名は「井出酒造」が「川口酒造」(プロジェクトマネージャの名前)にと、数え上げたらキリがありません。すごく凝っていてお茶目すぎです。

    <もともとのラベルと比較しているのがこちら。粗いですが。pdfの24ページ目です。
    http://www.isas.jaxa.jp/ISASnews/No.310/ISASnews310.html

     さすがというか、遊びにも手を抜かないですねー、宇宙研。実は以前、拙いながら、ゆげ2号もおんなじようなことをしたことがありますが、これがくだらなくも楽しいんですよ。JAXAの人もこんな遊びするんだーと思って、勝手に親近感を覚えました。

    <↓ 国立天文台三鷹キャンパスのTAMA300の見学時に妄想したことを、作ってみたものです。

    三鷹天文台 特別公開 その8
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-96.html

     さてさて、こうした「虎の子(サンプルの入ったカプセル)を持って帰って来いよ~」との願いを受けて、3年遅れながら、見事地球に還ってきたはやぶさ。プロジェクト関係者は再び、新しいラベル使用の申し込みと「虎之児」12本の注文をしたそうです。新しいラベルの文字は「此機宇宙翔百億里」「開封は7年過ぎてから」に変更されていたとか。

    <↑ これについての記事
    http://www.asahi.com/special/080804/SEB201007300072.html

     そんでもって、井出酒造さんはこのラベルの祝い酒を、数量限定で発売したそうです(といっても、すでに注文は締め切られているのですが…)。

     …なんつーて、知ったかぶって書き連ねてきましたが、正直言いまして性能計算書のこととか、ぜんっぜん知らなかったんですよねー。情報通の該当者氏から聞いて、やっと「へー、おもしろ~い」となった次第で。しかし、ゆげ2号の知らぬ間に、ゆげ1号と該当者氏の間に闇取引が成立していまして、はやぶさお祝いバージョンの虎の子が、なぜか我が家にっ…!中身はすでにおいしくいただいてしまったのですが、ラベルの画像を貼っときますね。



    ↓ クリックで大きくなります。
    ビン前面 山型左 山型正面 山型右 ラベル左 ラベル右 裏ラベル
     ただ、性能計算書とは違って、こちらはあくまで商品に貼るラベル。原材料:キセノンなどと書くと偽造品(笑)とかになって、売り物として審査を通らなくなってしまいます。そこで、苦心の末、ビンの裏にこのような正規のものをつけることで、なんとか販売許可が下りたとか。

     約7年前に作られた性能計算書の表紙のと比べると、より一層楽しめるかと思います。

     該当者氏、いつもながらネタ提供と参考URLをありがとう。

    <その他の参考URL>

    性能計算書について
    http://www.isas.jaxa.jp/j/japan_s_history/chapter10/06/index.shtml

    井出酒造の社長、井出洋子さんからの寄稿
    http://www.isas.jaxa.jp/ISASnews/No.295/shochu.html

    はやぶさについて
    http://www.jspec.jaxa.jp/activity/hayabusa.html

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    久しぶりにGPSの話 その2(Webサービスの活用:GoogleMapとの連携)

    その1はこちら

     前回に引き続き、GarminとWebサービスの連携について。

     
     ご存知の方も多いかも知れませんが、実はGoogleMapで検索した「場所データ」をgarminのGPSに簡単に転送できます。


    やり方は単純。

    1. GoogleMapで行きたい場所を検索すると、検索結果一覧が画面の左側に、検索結果を地図上にプロットしたものが右の地図上に表示されます。
      ここで画面左側の「検索結果」の方に表示されている「その他▼」というところをクリックすると「送信」というメニューが出てくるのでそいつを選択します。
      こんな感じ。
      gmap1.jpg
      #地図上に表示されたフキダシ上にも同じメニューがあるのですが、そちらから送信を選択すると後述の工程で困る場合があります。
    2. すると、送信画面が出てくるので、送信先として「ナビメーカー」を選択するとメーカー名等を選択する画面が出てくるので、そこでGarminを選択。
      このとき「送信する情報」に日本語が含まれていると英語版GPS(ウチで使っている英語版Edgeとか)だと文字化けするので、半角英数(ローマ字)で書き直しましょう(日本語版なら問題なし)。
      gmap2.jpg
      #ここで、右側の地図から作業を進めていると何故か書き直しができない。
    3. で、送信ボタンを押すと、その位置情報がGPSに転送されます。
      初回だけ、Garminと連携するためのプラグインをインストールするように求められます。
      複数のGPSを接続していると、転送先を選択(複数も可)できます。


    あとは画面見れば直感的に判るんじゃないかと。


     これはなかなか便利。
    気になった場所をGoogleMapで検索して、その位置情報をGPSに簡単に放り込める。
    ただ、こいつもさっきと同じ課題をはらんでいて、やっぱりGPSがPCに常時接続されているのがベストなわけです。
    いちいちGPSを取り付けて外して・・・という物理的な作業は地味にめんどくせぇ。2台もあるし。
    何とかならんものか。


     ということで、なんとかしました。
    どうやってなんとかしたのかは、次回。

    Category : nuvi360補完計画
    Tag : Edge705 nuvi
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    久しぶりにGPSの話 その1(Webサービスの活用:My garminとかGarminConnectとか)

     いやぁ、今年は暑い。
    さすがに日中の気温が35℃超える日なんかは長距離走る気力も起きません。
    それでもお盆あけて一週間くらい経ってから、だんだん朝晩の空気が少しだけ乾いてきたことに気づきました。
    こういう微妙な変化を感じられるのも、自転車通勤(毎日じゃないけど)の賜物か。
    まぁ、気づいたからといってなにか良いことがあるわけでもないが。

     さて、2号の野辺山編の執筆時間を稼ぐため(?)、たまにはGPS話でも。


     最近あまりにPCの調子が思わしくないので、PCのリストア作業を敢行。
    データはちゃんとバックアップしているので問題ないのだけど、自分で後から導入したアプリケーションの再インストールはやらざるを得ない。
    そんなわけで、Edge705用のGarmin Training Centerの最新版を落としてインストール等しているうち、ガーミンのWebサイト上に My garminというページを(いまさら)発見。
    いや昔からあったような気もしますが、とりあえず同ページに入ってみると、どうやらサイト上に自分のユーザー登録(Account)をして、自分の持っているガーミン製品のシリアル番号を入力しておくと、サイト上の「マイダッシュボード」というページからファームウェアのアップデートやら地図の更新やらが可能らしい。
    手持ちのNuvi360もEdge705もファームウェアのアップデートは全然していなかったので、いい機会だからサイト経由でアップデートしてみるか。


     とりあえずサイト上にアカウントを作成してから、Nuvi360とEdge705のシリアル番号を登録し、1台ずつUSBケーブルで接続して「マイダッシュボード」ページでソフトウェアのアップデート状況を見ると、両方とも「最新版にアップデートせよ」と。
    画面の指示に従って最新版のファームウェアを装置にダウンロードして、装置をPCからはずして立ち上がったところで再び再起動。これでバージョンアップ完了。

    で、バージョンを確認してみると・・・
    Nuvi360:Ver3.4(最新は3.8)
    Edge705:Ver3.1(最新は3.2)

     とまぁ、どちらも最新版にはなっていない。
    ちょっと調べてみると、Edge705の方はどーもversion3.20で不具合が多発したようで、現在は公開していないらしい(Garmin forumsでも「ファーム上げたら起動しねぇ!」という叫びがチラホラと)。
    Nuvi360の方はよく判らない。ただNUVI360については最新版がいいよねっとのwebサイトからダウンロードできるので、そちらから手動でやれということか。

     ついでに、My garminと同じアカウントで利用できるGarmin connectという機能も試してみた。
    これはGarminのGPSから走行ログを自動で引っこ抜いてくれて、そのデータを地図上に表示してくれたりする、まぁGarmin版ルートラボみたいな感じですな。

     使い方としては、GPSから直接データをアップロードしやすくなっていますが、自分で作成・修正したGPXファイルも読み込めます。
    ということで、とりあえず同じデータをルートラボとGarminConnectの両方で表示してみました。

    ルートラボ:


    GarminConnet:



     使っている地図が同じゼンリンなので、まぁ画面は似てます。
    あとはまぁ、好みの問題か。
    ルートの再生画面はちょっとGarminの方がかっこいい。
    ただ、ブログへの貼り付け用スクリプトがiframeってのが個人的にはあんまり好きじゃない。


     あとこれはGarminの問題ではないけれども、ノートPCを使っていて、なおかつ部屋のあちこちを放浪しながらPC使っている(要するに自分の机がない)状態だと、GPSをPCにつなぎっぱなしにはしておけないわけです。おまけにnuviとEdgeと二つもあるし。
    なので、この手のwebサービスを利用するには、いちいちGPSを取り出してきて接続、で使い終わったら外して充電用ケーブルにつなぎかえる、といった作業が毎回発生します。
    まぁ今も軌跡データを取りだしてルートラボや轍のデータ作成するときには同じ手順を踏んでいるのですが、これが地味にめんどくせぇ。
    何とかならんものか。


     このシリーズ、ちょっと続きます。
    まだ2号のJAXA話やら、野辺山話やらが続くので、飛び飛びになってしまうかもしれませんが。

    Category : nuvi360補完計画
    Tag : Edge705 nuvi PC
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    2010 JAXA相模原キャンパス特別公開 その7~展示いろいろ

    by ゆげ2号

     JAXAの話を長々と書いている間に、丸の内オアゾでヒートシールドやカプセルを見たり、野辺山天文台の特別公開に行ってしまいました。ネタはたまっているのですが、その前にJAXAの展示の話をもう少し。

    ○探査ロボット
    22月面移動ロボット.JPG
     開発中の、月面探査を想定したロボットだそうです。一目見て、もう「かーわーいーいー(はぁと)」ですよ。たまりません。目(カメラ)がふたつ、足(キャタピラ)がよっつあるところとか、なんか生き物っぽいですよね。三角形のキャタピラがまたいい!このあと、他のチームが作った探査ロボットも見ましたが、私としてはこっちがおすすめです!

     説明員の方にお話を聞いてみると、プログラミングでロボット自身がある程度判断して動き回れるようになるそうです。自動でサンプルを集めたりとか、障害物があれば迂回したりとか。それができれば、このロボットだけ月に行かせて、探査できますもんね。それで、対象物との距離を測るためにカメラが二つついているわけですね。はやぶさとなんか似てます。

     ただ、すべてロボットが行うのではなく、判断に困ったときは「どうすればいいの~?」と聞いてくるので、月面地図で現在地を確認して、地球から指示を出すことも出来るそうです。ここで、月周回衛星かぐやが調べてきた、NASAの10倍!詳細な月面地図が役に立つんですね。

     開発で難しい点をお聞きしたところ、月面は細かい砂で覆われており、厳しい温度差や重力など地上とは異なるため、そのような環境でも問題なく動き回れるようにすることだそうです。確かに、砂地にはまって身動き取れなくなっても、月面じゃJAF呼べませんからね。それにしても、ほんとにかわいい。動き回るところが早く見たいなーと思いました。

     かぐやの次世代機、SELENE-2にはこれが乗っかるようです。

    ○ソーラー電力セイル実証機IKAROS(イカロス)
    20イカロス.JPG 
    ↑ これは模型

    ↓ 帆の部分4分の1。でかい!
    27イカロス4分の1.JPG

     宇宙凧とでも言えばいいのでしょうか。太陽の光の力(太陽光圧)を、その大きな帆に受けて進むのがイカロス君です。更に帆の一部には薄膜の太陽電池が貼り付けて、発電までやっちゃおうというエコなやつ。遠くの宇宙へ行くには、積み込む燃料が少ないに越したことはないので(その分観測機器を積めるし、総重量も軽くなる)、太陽の力という現地調達できるエネルギーが利用できれば、少なくとも太陽の光が届く範囲では燃料を大幅に節約できますから、すごいんです。まあ、姿勢制御に太陽光圧を使う(ガス噴射も併用)という実証については、はやぶさにちょっと先を越されてしまいましたが。

     さて、このイカロス君、打ち上げ時には帆を小さくたたんでおり、宇宙に出てから大きく広げるという方法がとてもユニークです。はやぶさと比べると4倍は大きいイカロスなのに、うまく広がるようによくできるんですよ。
    21イカロスプロトタイプ.JPG 
    ↑ プロトタイプですが、たたんでいるときはこんな感じ。蛇腹にたたまれた帆が巻きつけられて収納されています。 あれだけ大きな帆がこんなにコンパクトになるんですから、どれだけ薄い膜なのかがわかりますね。

    <詳しい話はこちら
    http://www.jspec.jaxa.jp/ikaros_cam/j/03.html

     どうやって、このたたみ方がベストだとなったのか、解説員の方にその開発についてお聞きすると、

    解説員「とにかく、みんなで来る日も来る日も、折り紙を折り続けたんです。もう『俺たち、なにやってんだろう…』ってくらい、いくつも試作品を作っては試し、そのあとは、もっと大きなものを作って、帆が小さくたためるかとか、うまく広がるかを試し…、試作品は20以上つくったかなあ…(遠い目)。データをパソコンに入れてシミュレーションもしましたが、どうしても不確定な要素があって、実際に実験してみないとわからないんですよね。で、結局この形に落ち着いたんです。でもね、このやり方を考え付いた奴が偉いんじゃないんです。みんなで知恵を出し合って、改良を重ねて出来上がったものなので、全員で作り上げたものなんですよ!!」

     熱い!この人も熱いぜ!と、思っていたら、該当者氏がまたもや横でボソッと、

    該当者氏「今、説明している方、イカロスのプロジェクトマネージャの森さんですよ。」
    ゆげ2号「だーかーらー、なんでそんなに覚えてるんだあ!」

     話の続きですが、実際この形に決まった後も、絡まらずにうまく広げるためには、どの程度の速さで回転させればいいかとか、かなり検討されたそうです。ただ、はやぶさのイオンエンジンが注目されたおかげで、「も、これでいいじゃん」てな感じで、そのほかの方法の検証がおろそかになるのが懸念されているよう。たくさんアイデアあるみたいなので、がんばっていただきたい!

     <イカロスプロジェクトのHP イカロス専門チャンネル
    http://www.jspec.jaxa.jp/ikaros_channel/ >
     
    ○ポリイミド樹脂

     はやぶさもイカロスも表面が金ピカだなあ、なんでかなあ、と思ったことはないですか?JAXAが成金趣味だから…とかではなく、あれはポリイミド樹脂というものの色なんですね。これが開発されなければイカロスは作れなかった、というくらいすごいものなのです。解説員の方に伺ったところ、

    解説員「このポリイミド樹脂というのが薄くできて、大変丈夫なんです。紫外線や放射線、急激な気温変化などの宇宙の厳しい環境にも10年以上耐えるとされており、宇宙で使える唯一の素材といわれています。このポリイミド樹脂が黄色くて、裏にアルミを蒸着して使うので金色にも見えるんですね。けして、豪華に見せたいからとかではなく。だから、将来ポリイミド樹脂に代わって、新しい物質が開発されたら、その色しだいで、青い色やピンク色の衛星が宇宙を飛ぶことになるかもしれません。」

     ピンクの衛星…らぶりーですね。

     このポリイミド樹脂、いままでのものは張り合わせるの接着剤を使っていたそうです。しかし、接着剤を使うと、せっかくポリイミド樹脂が丈夫なのに、その接着剤そのものが劣化しやすかったり、接着剤の分重くなったりと問題もありました。しかし、ISASで新しく開発されたものは、熱を加えるとくっついてくれるので、接着剤いらず。使い勝手がたいへんよくなったとか。

     はやぶさとか、イカロスとか、つい完成したものばかりに目が行ってしまいますが、こういった基本的な研究開発がそれを支えているんだなーと思いました。

    ○電気推進ロケット(イオンエンジン)

     「こんなこともあろうかと」の國中研究所ものぞいてきました(残念ながら、國中氏はお留守でしたが)。はやぶさには「μ10(ミューテン)」というエンジンが使われていましたが、現在は「μ20(ミュートゥウェンティ)」を開発中だそうです。μ20はμ10に比べて3倍以上の推力を出せる上に軽量化しており、耐久試験中のところを見せてもらえました。

     のぞき窓を見てみると、向こうのほうで青い光がぼんやりと見えました。あれがイオンの色かーと思うと同時に、狭い実験室で見せてもらえるくらい、出力が小さいものであることも実感しました。もしロケットエンジンの実験をこんな近くで見たら、死んでますよ?

     イオンエンジンは秒速40kmでイオンをなげる反作用で推力を得る仕組みなのですが、秒速40kmったら、東京‐大阪間を12秒で走り抜ける早さだそうです。そう言われても、なおさら実感わきませんが。

    ○電波無響室

     音がまったく反響しない、無反響室というのはテレビで見たことありますが、あれの電波用のですね。高さが2~3階ぶんくらいの広い部屋なのですが、壁には青い三角錐のトゲトゲがびっちりと敷き詰められていて、異様な空間でした。このトゲトゲは炭素の粉を含んだスポンジ状のもので、電波を10万分の1にまで減衰させてしまうそうです。探査機や衛星のアンテナ(もちろんはやぶさのも!)はすべてこちらで性能を調べたとのこと。周囲の壁は外部の電波を通さない素材で作られているので、正確にアンテナの性能を調べられるそうです。

     普段は小さなドアで出入り口で出入りするそうですが、特別公開のこの日は、機材搬入用の扉、というか壁そのものが開け放たれていました(扉全体も青いトゲトゲで覆われているので、解説員の方に聞くまで気づかなかったのですが)。電波が遮断されるというと、携帯電話がどうなるのか気になりますよね?試してみたところ、それだけ開放されている状態なのに、中に入るにつれて携帯電話のアンテナがどんどん減っていって、ついには圏外に!

    ゆげ2号「あたりまえですが、この中に入ったら携帯がつながりませんね。」
    解説者「そーです。外からどんなに連絡をとろうと思っても、つながりませーん。」
    ゆげ2号「でも、内線電話はあるんですよね?」
    解説者「あーそーですねー。やっぱりありますねー。」
    ゆげ2号「…(じゃあ、外から連絡取れるじゃん!)」

     ちょっとノリが軽くていい人でした。 

    ○大気球実験

     ずーっと最先端の宇宙技術を見聞きしたあとで、いまどき気球?(失礼)と思ってしまいますが、ロケットなどを打ち上げるのに比べて、実験コストが小さく、実験装置の回収も容易ということで、たくさんのメリットがあったんですね。しかし、ゆげ2号がはじめにひっかかったのはそういうことではなく、実験の実施場所が北海道広尾郡大樹町であるということ。元道民なのに知らなかった…。

     解説員の方に伺ったところ、2007年までは岩手県で行っていたのが、2008年から大樹町に場所を移したそうで。毎年5~6月、8~9月におもに行っているそうです。なぜその季節なのかというと、気球が風に流されて移動した後、高度をあげて逆向きの風を利用して回収するのに、その季節が都合がいいんだとか。会場には大きな気球が展示されており、早いもの順で世界極薄の気球フィルムのサンプルが配られていたそうです(我々が着いたときはとうになくなってましたが)。気球っていうと地味な印象を受けますが、侮れませんねー。

     なるほどねー、と見て回っていたゆげ2号の耳に、こんな会話が聞こえてきました。

    小学生の男の子「僕も、おっきな気球とばしてみたいー!」
    解説者「んーそうかー。じゃあ、大きくなって僕らの仲間になれば、気球をバンバン飛ばせるようになるよー。今、仲間が足りないから大歓迎だよ~。」

     …やっぱり、地味なのかもしれない(笑)。あ、でもですね、解説プリントを見ていたら「火星や金星など大気のある惑星の探査を行うため、惑星気球の研究も進めています」とのこと。「惑星気球」って…、何、その、古典SFにも出てこなそうな牧歌的なフレーズ!そんな野望があるなんて素敵すぎです。

     ともかく、気球とはいえ、無人気球が成層圏を越えて中間圏に到達する世界高度記録を持っていたり、すごいのはたしか。機会があれば、大樹町での実験の様子を見てみたくなりました。



     そんなわけで、全部の展示はとても見切れませんでしたが、楽しかったです。はやぶさばっかり注目されがちではありますが、カプセルとヒートシールドを見るだけじゃ、やっぱりもったいない。行ったからには展示をじっくり見て、解説員の方の話に耳を傾けていただきたい。そして、ちょっとしたことでもいいので、質問をぶつけてみると、より有意義で楽しい時間になると思います。

     そして、今回同行してくれた該当者氏に学んだこと。「敷いたり雨よけにしたり便利だから、新聞紙を持っていけ」と「キーパーソンの顔と名前を覚えておくと、面白い話が聞きやすい」ことです。しかし、新聞紙はともかく、川口氏以外のプロマネの名前と顔なんて、どこで調べてるんだろう…。プロ野球カードならぬ、JAXA研究員カードとか作ってるんじゃなかろーか。

     JAXA特別公開の話はこれで終わりますが、おまけの話がもう少し続きます。いつになったら野辺山の話が書けるんだか…。

     つづく

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    【予告編】2010国立天文台野辺山 特別公開 宇宙

    とりあえず相模原編も終わってませんが、国立天文台 野辺山の特別公開にも行ってきました。
    近日中に感想など書かれる予定ですが、とりあえず興奮が冷めぬうちにtwitterでメモった内容を備忘録として。



    45m電波望遠鏡でけぇ http://bit.ly/9ICD7o


    posted at 10:32:02


    ヘリオグラフ。必要性があってこんな並び方してるんだけど、みるたび圧巻 http://photozou.jp/photo/show/482453/46747532


    posted at 13:50:25


    @pbkura 野辺山の特別公開です。目の前で45m電波望遠鏡が動いてました


    posted at 14:26:47


    いやぁ今年も堪能しました、野辺山。「元」野辺山の仙人さんにも久しぶりに会えたし、よかったよかった。


    posted at 16:29:05


    しかし、仙人氏はプライベートで来てたはずなのに展示パネルの説明もやってた(笑)


    posted at 16:33:33


    あと、小淵沢駅ホームの立ち食い蕎麦、旨っ!駅弁は有名だけど、それだけじゃないわ


    posted at 16:55:03


    ということで無事帰宅。一緒に回ってくれた該当者氏ありがとう。やっぱり宇宙は熱か〜!決してはやぶさだけじゃないな。 http://photozou.jp/photo/show/482453/46797917


    posted at 21:42:24



    Category : twitter
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    2010 JAXA相模原キャンパス特別公開 その6~カプセル回収裏話

    by ゆげ2号

     前回に引き続き、イカロスの模型など展示を見ていたのですが、そこらへんは次回にまとめてするとして。ゆげ2号における、JAXA特別公開の2大イベントの、ふたつめの話をしようと思います(ひとつめは、もちろん川口氏の宇宙セミナーですとも)。

     次の会場へと進む途中、屋外のパネルの前に、妙に人だかりができていたのが目に付きました。二人の解説員の方、がカプセル回収時の話をされているようです。これが、漫才の掛け合いのように、やたらとおもしろい。JAXAには話のうまい人が多いんだなあと思いつつ、聞いていると…

    該当者氏「あれ、曽根さんですよ、充電池のバイパスを考えた人。あと、カプセルの回収でウーメラ砂漠までいった人ですよ。」
    ゆげ2号「えっ?『こんなこともあろうかと!』の人?」
    該当者氏「いや、それは國中さん。曽根さんは、軍医の佐渡酒造で…」
    ゆげ2号「なんでわかったの?顔とか覚えてるの?」
    該当者氏「いやあ、ネームプレートが見えなかったんで確信がなかったんですが、話の内容を聞いていて確信しました(ニヤリ)。」
    ゆげ2号「…(『知っていたのか、月光ー?!』と叫びたかったが、自粛)」

     <注:ここら辺の会話は、下記の動画が元ネタになっています。宇宙戦艦ヤマトを知らなくても、概要はなんとなくわかる…かな?
    探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力
    http://www.youtube.com/watch?v=6kZbeAK-vBE >

     6月14日、はやぶさが持ち帰ってきたカプセルが、オーストラリアのウーメラ砂漠に投下され、回収されたことはニュースでも取り上げられてご存知の方も多いでしょう。しかし、特別公開時のこの日、実際にカプセルを回収に行ったご本人から直接、その裏話が聞けるなんて!しかも、こちらからの質問にも答えてもらえるんですよ!なんという贅沢な時間であったことかっ…!

     以下、思い出せる限り書いていきます。

     ○オーストラリアとの交渉

     はやぶさのカプセルは、あらかじめどこに落とすかを考えて、はやぶさの軌道を修正し、カプセルを投下するプロセスに入るわけです。しかし、当初はアメリカの土地に落とさせてもらう予定が、諸事情でオーストラリアに落とさざるを得ず、「カプセルを落とさせてもらって、回収させてください」という交渉を、それぞれの国のお偉いさん同士で、してもらうことになったそう。これがまた難物だったようで…。

     「カプセルは書類の手続き上、一度オーストラリアが日本から輸入したことになります。カプセルを日本に持ち帰るとなると、さらに、オーストラリアから日本に輸出することになるんですね」

     カプセルは日本から、小惑星イトカワ経由で、7年かけてオーストラリアへ輸出されたことになるわけですね。空からズドーンと(笑)。

     「で、オーストラリアという国は農業の国で、輸入する物に対してすごく厳しいんです。検疫が恐ろしく厳しい。食べ物は持ち込めないし、靴なんかも念入りに洗浄しないといけない。」

     外来の植物や生物が入ってこないように、ってことなんでしょうね。オーストラリアは、世界一検疫が厳しいんじゃないかって聞いたことがあります。

     「それなのに、3億kmの彼方から異物が入ってくるとなるとね、そりゃあもう大変なわけですよ。本当に安全なのかとか、カプセルが壊れて、変なものが出てこないかとか。『宇宙人は入っていないだろうな』って話も出たようですね(笑)。まあ、オーストラリアにとっては何の得もないし、迷惑でしかない話ですからね。」

     宇宙人は入っていない、ってどうやって証明したんでしょう。ノックしてみるとか?

     「カプセルを回収するときも、壊れていないかを調べて、安全化処理をしてからやっと回収となります。小惑星イトカワは基準としてはレベル4なので、これぐらいなのですが、これが火星になるとレベル5なのでもっと厳密になります。」

     火星人、とまでは行かなくても、未知の原始的な生物が紛れ込む可能性もあるということでしょうか。しかし、あのカプセル回収の裏側で、こんな折衝が行われていたとは。

     ○軌道修正の話

     はやぶさを地球の方へ向けて、カプセルを投下させるため、少しずつ進行方向を変えて軌道修正(TCM: Trajectory Correction Maneuver )を行うのですが、はやぶさはもうボロボロで限界が近かったため、5回のフェーズ(TCM0~TCM4)に分けて少しずつ行うことになっていました。これがまた大変だったそうで…。

     「とにかく、はやぶさの何もかもがギリギリの状態だったので、最後の最後、不調だったエンジンがこちらの指示通りに動いてくれたときは、本当にホッとしました。はやぶさに指示を出している後ろでは、オーストラリア側の責任者がその様子を見ていて、『オーストラリアにカプセルを落としてよい』という最終許可をくれたんですが、もし『これは危険だから、やっぱりダメだ』となれば、オーストラリアには落とせないので、はやぶさを宇宙の彼方に飛ばしてやらなければいけなくなるところでした(笑)。」

     そんなギリギリの所にまでプレッシャーが!危うく、日本の宝が、宇宙の彼方にポイッとされるところだったとは!

     「(パネルの図を指し示しながら)カプセルを落下させる地点は、風向きなどを考えて誤差も含めて、この図の中の150km×30kmの楕円の中になると予想していました。さらに、計算上はこの地点に落ちるというのがこの点で、実際に落ちたのがこちらだったので、その誤差は350mしかなく、かなり予想通りの結果となりました(観衆からオオーッとどよめき)。」

     150km×30kmの楕円の中とは予想できても、広大な砂漠の中ですから、NASAや豪州空軍の協力も得て、あらゆる方法を使ってカプセルの行方を追うことになっていたんですよね。それが、350mの誤差とは。そういえば、川口氏がセミナーの中で「カプセルの捜索にもっと時間がかかっていれば、自分も現地に行く予定だったのに」って言ってたなあ。

     「ただ、途中で『このままだと予定よりズレて、シドニーの方に落ちるかも』というときがあり、川口氏が『ごめん、シドニー』と言ったとか(笑)。まあ、シドニーの真上に落ちるというわけではなく、近いところに落ちるかも、くらいの意味合いだったのですが」

    ○カプセル回収の話

     「カプセルが、無事に研究所まで届けられるかが、すごいプレッシャーでした。色々なトラブルをくぐりぬけてここまできて、回収で失敗はできないですからね。税関を通ったあとも、飛行機が落ちないようにとか、日本についてからも、カプセルを輸送しているトラックが事故にあったらとか、最後まで心配でしたね。」
     

     さて、ここらへんからは、なんとなく質問コーナーになりました。

    ○質問:輸出・輸入の話が出たけれど、カプセルは税関を通ったのですか?「中身をあけて見せろ」とはならなかったのでしょうか(笑)。

     回答:税関は通りました。しかし、あらかじめ書類で話を通しておいたので、中身は空けずに済んでいます(笑)。関税の関係でカプセルに値段をつけなければならなかったのですが、確か0円…いや、1円ってつけたんじゃなかったかな。

    ○質問:わざわざ外国に落とさなくても、日本に落とすとか、海に落とすとかではいけなかったのですか?

     回答:150km×30kmの地域に落ちると計算しているわけですが、色々な要因でズレることもあるので、北海道くらいだと人のいるところに落ちる心配があり、やっぱりオーストラリアやアメリカくらい、無人の広大な土地があるところじゃないと難しい。それから海は…、実は電波は水中を通らないんですね。その昔、私がここに来た新人のころに聞かされたのが、サンプルが海中に落ちて回収不可能になったケースで(笑)。ブイに引っかかって水面に浮かんでいるのを回収する予定が、サンプルが海中に沈んでいってしまったという。だから、やっぱり確実に回収するには陸地の方がいいんですね。

    ○質問:カプセルを切り離す際、まっすぐに押し出すのは難しいように思うのですが、どのようにしていたのでしょうか?

     回答:カプセルの形状自体、風を受けたときに軸が安定するように作ってあるのですが、その安定するまでの10秒間ほどの間は軸がブレてしまう可能性がありました。それで、カプセルを切り離す際、カプセルにスピンをかけて安定させるようにしてありました。これはNECの特許なんです。

    <NECの名前が出てきたので、ついでにNEC側から見たはやぶさの話にリンクを張っておきます。
    http://www.nec.co.jp/ad/hayabusa/story/01/

     実に気さくに、回答してくださる曽根氏。ここは私も何か質問してみなくては!稚拙でも、イタくてもいい、参加することに意味があるのだ!

    ○ゆげ2号からの質問:カプセル回収の様子をTVで見ていたときに、「現地の人がカプセルを拾っちゃって、『1割よこせ』とかならないのかなー」とか冗談っぽく思っていたのですが、実際、150km×30kmの広大な地域に関係者以外を立ち入らせないために、事前にどのような準備をしていたのですか?やはり付近の道路を通行止めにしたりしたのでしょうか?

     回答:道路といっても何本もないのですが、通行止めにしてもらっていました。それから、無人の砂漠とはいえ2、3件は家があって住民がいるので、万一のことを考えて避難してもらっていました。それでも、関係者以外の人が入る可能性が0ではなくて<ここで聴衆から「カンガルーとか」という声が上がり、ネタを知っている人から笑いが起こる。元ネタはこのブログの最後で>、まあ、カンガルーとか人が持っていってしまう可能性もあるのですが、それは人の良心を信じるということで…。

     回収ですごいプレッシャーを感じていたと聞いたあとなのに、こんな質問をぶつけてしまってちょっと申し訳ない気持ちになりました。でも、答えてもらえてすごくうれしかったですよ~。

     ほかにも面白い話がたくさんあったように思うのですが、聴衆の後ろの方で聞いていたので、きちんと聞こえてなかったり、知識が足りなくて頭に入ってこなかったりで…いやーもったいない。今、書きながら、もっとあったような気がするのですが…。えーと、ヒートシールドは輸出できないとかいう話が…輸出制限?…軍事転用可能だからって理由だったっけ?などとパソコンの前で書きあぐねていると、横からゆげ1号が、

     ゆげ1号「そりゃそうだろう。だって、ヒートシールドがあれば大気圏突入できちゃうんだろ?そんなのあったら、ガンダムだって作れちゃうよ」
     ゆげ2号「ガンダム?ああ、大気圏に突入する話があったねぇ。ヒートシールドの技術であのシート状のを作れば、ガンダム単体で大気圏突入できる、と。んじゃ、はやぶさのカプセルはガンダムか?」
     ゆげ1号「ということは、はやぶさ本体はザク?大気圏で燃え尽きちゃうから。」
     ゆげ2号「ジャ、JAXAーッ!」

     あ、これは元ネタあったっけ。
    <ボーガスニュース
    http://bogusne.ws/article/153183357.html> 

     締めがこんなネタですみません。次号、再び展示の話。

    つづく

    カプセル回収の話。曽根さん、熱いっス!
    No.022 出立前のメッセージ 電池屋~方探班の一隊員として~ 曽根 理嗣
    http://hayabusa.jaxa.jp/message/message_022.html

    カンガルーのネタはこちらに。
    No.030 出立 電池屋~方探班の一隊員として~ 曽根 理嗣
    http://hayabusa.jaxa.jp/message/message_030.html

    No.042 ~道~ 電池屋~方探班の一隊員として~ 曽根 理嗣
    http://hayabusa.jaxa.jp/message/message_041.html


    該当者氏、教えてくれてありがとう!


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    定番ルートを少しアップデート、そして意外と狭い東京

     ゆげ2号のはやぶさ話が佳境に入りつつありますが、一応本ブログのメインテーマである自転車の話もちょっと。


     今年の東京は数年ぶりの猛暑。
    さすがに35℃を越える環境で長時間走るのはしんどいので、自転車は若干サボり気味でした。
    でもまぁなんとか時間を作って先週末にちょっと走ってきました。

     ここしばらく、ほとんど週末の走行ルートが固定になってしまっていて、まぁそれはそれで街も日々姿を変えていくので悪くはないのだけども、ちょっと飽きがきているのも確か。
    そんなわけで、出発前にばーっと地図を眺め、その記憶を頼りに(といいつつしっかりEdge705ももって行くわけですが)いつものルートよりちょっと遠回りしてきました。

    今回の走行ルートはこんな感じ。




    轍バージョンはこちら


     はじめはいつもどおり、恵比寿~広尾~東京タワーと走っていきましたが、この日(8月8日)はなぜか警官の数がめちゃめちゃ多かった。特に東京タワー付近。
    なんか特別な日?それともなにか事件や、アレな集会でもあったんだろうか。

     で、そこから愛宕通りを通って日比谷公園のところで右折し、晴海通りへ。
    この道をまっすぐ行くと、ごった返した銀座を抜け、晴海へ。
    で、適当に右折してぷらぷらさまよっているうちに、永代橋へ。

    DSC01148.jpg 

    おぉ、遠くにスカイツリーが見える。
    なんかこれを見ると、東京東部に来たなぁ、って思う。
    住んでいるところ(東京西部)から電車とかで移動すると、スカイツリーが見えるところまでやってくるのは結構時間かかる。
    だけども、自転車で走ってみると実は距離的には意外と近い。
    東京、狭いな。

    で、振り返ると
    DSC01150.jpg 
    隅田川の中洲っぽくなっている月島・佃に立っている高層マンション郡。
    左右に水が流れる中州の上に、この永代橋から眺めると左右対称っぽくそびえ立つ建物が、なんか巨大な舟っぽい。
    なんとなく設計した人のイケイケな高揚感が伝わるたたずまい。

    だけど、残念ながら写真では伝わらないなぁ。
    携帯カメラの限界か、そもそも自分の身の丈に合わない高揚感ゆえ表現できないのか。
    まぁいいや。わしには関係ない話だ。


    ちなみに今回携帯カメラで写真を撮っているのは、先日2号がデジカメ(GRDⅡ)を壊しちまったため。
    「ごめん壊した~(涙)」ってメール来た時には「え~なんだよ~、仕方ないなぁ、GRDⅢに買い替えかぁ~(感情がばれないようにきわめて平板な表情で)」なんて一瞬心をよぎりましたが、ふと思いなおして保証書を見ると某カメラ店の延長保証期間内。
    ということでデジカメは現在入院中也。


    このあと、永代通りをそのまま日本橋~大手町~皇居と進む。
    この辺は、むかーしよく仕事で通った。
    でも、当時はこの街が晴海や銀座なんかとこんなにも地続きだなんて、まったく思いもしなかった。
    仕事したり、歩いたりしてるだけだとこれらの街ってとても大きく感じるんだけど、自転車で走るとそのスケール感がどんどん狂ってきます。

    本当に、東京って狭い。


    皇居の北側から早稲田通りをひたすら北西に進み、中野通りにぶつかるところで同通りに乗り換えて中野ブロードウェイを横目で見ながら南下。
    むかーし、おのぼりさん気分で2号と中野ブロードウェイに来たとき、中野ってすげー遠いなぁって思ってました。
    どんどん、東京が狭くなる。


    その後、なんか天気も心配だし、ハラも減ってきたので帰ることに。
    で、帰り道にふと思い立ち、ネットで話題になっていた大分名物(?)の鶏から揚げの店が下北沢にあることを思い出し、お土産の調達も兼ねて寄ってみたのですが・・・残念、かなり混雑していて断念。
    おまけに、やはりシモキタは若者の街だ。
    ここはココロの距離がちょっと遠め(笑)


    で、じゃあ用賀の焼き鳥屋でテイクアウトしよう・・・と思って立ち寄ると、ここは臨時休業(涙)
    どなたか、肉系のテイクアウトできるお勧めのお店知りませんか?

    DSC01152.jpg 

    まぁやむなし、さて帰るかと向き直った時、ビルに少しくすんだ夕日が写りこんでいました。


    特に面白げもない記録でしたが、ルートとしてはなかなか走りやすかったです。
    もう少し距離を稼げるように、経路を見直してみよう。

    走行距離:52.62km

    Tag : P20-RAC
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    2010 JAXA相模原キャンパス特別公開 その5~はやぶさ展示

    by ゆげ2号


     さて、川口氏のセミナーが終了し、地下から表へ出たのが12時ごろ。一応プラネタリウムを確認したら、すでに完売でした。いやま、その分展示をたっぷり楽しめばいいんですけど、ひとつ大きな問題がありまして…何度も言ってますが、ゆげ2号、超弩級の方向音痴なんですよね。そりゃあもう、北が東で東が西でって言うか、おれがあいつであいつがおれで級なわけです。

     しかも、展示は第6会場まであって、一つ一つの展示を丁寧に見出したらとても時間が足りない。駆け足で回ればいけないこともないでしょうが、展示を見るにあたっての私個人のポイントは、「つい長居してしまうくらいおもしろい場所をいくつ見つけられるか」だと思っているので、それでは意味がないのです。

     ならば、あの人を案内人にするよりほかに道はない。あの、味方につけると頼もしいが、敵に回すとこの上なく恐ろしいと言われている(のか?)、すでにコメント欄で大活躍中の該当者氏を!とりあえず、お昼を食べながら動向を探るのだ!

    ゆげ2号「へー、昨日はあんまり展示は見られてないんだー。あ、このから揚げ、あげるー。2個持ってっていーよ。」
    該当者氏「あーそうですか。どうもー。」もぐもぐ。

     よし、買収成功!JAXAがまだ今のように注目されておらず、平日の公開もしていないころから、数少ない公開日に駆けつけ、レールガン(残念ながら今回は非公開)を見たりしてた該当者氏ならば、下調べは十分なはず。ついていって、おいしいネタをゲットだぜ!

     というわけで、さくっと昼食をとったあと、我々は第1会場に向かったのでした。そこで最初に出迎えてくれたのがこちら。
    02はやぶさ正面 
     探査機はやぶさの実物大模型です。この大きさで総重量は500kgほどとのこと。ということは、軽自動車より軽いんだなあ。よくぞ3億kmの距離を行って帰ってこれたものです。本物は大気圏に突入して燃え尽きてしまったわけですが、きっとボロボロになっていたでしょうね。

     はやぶさの横にはなぜかホワイトボードが2台。
    03運用臼田局 
     これはなんと、6月13日のはやぶさ帰還の日、実際に運用で使われていたホワイトボードなのです!よく残っていたというか、だれも消せなかったのかもしれませんね。↑上が臼田局のもので、↓下が内之浦局のものです。15時30分に臼田局から内之浦局に運用が切り替わったということで。

    04運用内之浦局 
     拡大してよく見ると、最後の地球撮像についても記入されています。はやぶさ帰還の日、張り詰めた空気の中で一行、一行、記入されていったんでしょうね。こんな生々しいものが見られるとは思っていなかったので、興奮してしまいました。

     こちら小惑星イトカワの模型。
    07イトカワ模型 
     ちゃんと、はやぶさもいます。

     はやぶさの裏側(というか、どっちが表なんだか)。
    09はやぶさ裏 
     前もって資料などで見てはいても、実際の模型を見るとまた雰囲気が違いますね。こちらは特別公開日以外でもみることができます。 


      ほかにもポスター展示がぎっしり並んでいて、読むのが楽しいです。しかし、全部読む時間はないので、気になったものは写真に撮っておいて家でゆっくり見る…というのは、天文台の特別公開参加で学んだこと。家に帰ってみたらピンボケだったりすると、かなり悲しいのですが。なかでも、特に私がおもしろかったものをちょっと書き出してみます。



     ○はやぶさ再突入カプセル

     秒速12kmでの超高速再突入。ぶつかる大気は1~2万度の高温に!惑星間を飛ぶ速さでは、東京-名古屋間が、たった25秒です。カプセルが、この高速でそのまま地球大気に突っ込むため、ぶつかった大気は、なんと1~2万度の高温になります。直径約40cmの小型カプセルは、こうした厳しい高温環境から小惑星サンプルを守って地上に送り届けます。

     ○「はやぶさ」カプセルの探索と回収

     <はやぶさカプセルの探し方>何段階ものカプセルの位置を特定する手段を準備しておき、さまざまな状況に備える。基本的には、下記の1-7の順にカプセルの位置を絞り込む計画です。

    1.航空機上から火球を確認

    2.地上にある複数のカメラで火球を観測

    3.レーダーでパラシュートを追尾(豪州協力)

    4.複数の電波方探局でビーコンを追尾

    5.ヘリコプターからビーコンを捜索

    6.ヘリコプターによって上空から目視で捜索

    7.落下予測地点を徒歩で探索

     
     
     いやあ、もう、大変ですよ。そもそも、どうしてはるばるイトカワまで、標本を採りにいったかといえば、地球上の鉱物や隕石のように熱で変性していない標本を得るためなわけで、大気圏に突入した際に、熱が標本に伝わっちゃあ意味がないんですよね。しかし、1~2万度の高温から標本を守るなんて、科学技術の進歩ってすごいなあ。

     それからまた、オーストラリアの巨大な砂漠に落ちたカプセルを探す、というのも大変な話ですよ。通りすがりの現地の人に、うっかりカプセルを拾われたらどうするんだーって、カプセル回収の様子をTVで見ながら思ったもんね。まだ標本が入っているかどうかも微妙なのに、落し物を拾った謝礼に1割求められたらどうするのかと(笑)。衝突するまではビーコンで追えるかもしれないけど、地面に衝突したら壊れるだろうし。

     そのほか、はやぶさ2の話もおもしろかったです。はやぶさで蓄積されたデータと、その7年間に新たに培われた技術で、どんなはやぶさ2ができあがるのか…川口氏がチラッと話されていましたが、楽しみです。2000年には有志による検討に入っていたというから、すでに10年から準備が始まっていたんですね。予算の問題も先日のニュースでとりあえずは大丈夫なのかな?いろいろ大変な外部内部の事情はあるようですが、がんばってほしいです(事情については、該当者氏のほうが詳しいのでコメントでよろしくです)。

     その後、IKAROSの模型とか見て回っていたのですがーそのとき、事件が!

     展示のところどころでミニミニ事典なる印刷物が置かれていまして、展示を見て回りながらそれらを集めて一冊に閉じると、自分だけの宇宙科学事典ができあがる♪てなものなのですが、それを大事にバッグにしまう際、ついうっかり、つるっと、カメラがっ…床にっ…ごちーん!

     いやいや、まだ壊れたとは限らない。そうだ、撮ってみればいいんだ!カシャッ!…2号の大切なGRデジタル、1号から借りてるGRデジタル、とっても大事にしてーたーのにー、真っ黒い画面しか写らないー、どーしよー、どーしよー…。とりあえず、1号にお詫びメール、そして該当者氏に画像使用のお願いをしたのでした。お二人とも、その節はすみません(そういうわけで、これ以降の画像はすべて該当者氏からの借用です)。

     それでは、展示はまだまだ続きますが、以下次号。

     つづく

    Posted by ゆげ1号 on  | 1 comments  0 trackback

    2010 JAXA相模原キャンパス特別公開 その4 ~川口氏のセミナー後編

    by  ゆげ2号
    前回の続きです。

    ○ターゲットマーカーについて
     はやぶさがイトカワに着陸する際の目印にするため、先んじてイトカワに放出されたのがターゲットマーカー。この中にははやぶさを応援する88万人の署名が入っています。しかし…

    川口氏「このターゲットマーカー、半永久的にイトカワ表面に残るってされてますよね?半永久っていうと、ずーっとって感じがしますが、実はそんなことはなくて、こういった小惑星はいずれ、金星か地球の引力に引かれて追突する運命にあるんですね。だから、半永久といっても、せいぜい1億年くらいのものです。まあ、われわれが生きているうちは大丈夫ですけど」

     夢があるんだか、ないんだか(笑)…。

     ○はやぶさからの通信が途絶えたときのこと
     はやぶさを見舞った数々のトラブルの中でも、最大のピンチはやはりこれではないでしょうか。なにせ1ヶ月半も通信が途絶えていたのですから。

     けれど、川口氏は、前の「はやぶさの設計の話」の項で書いたとおり、「そのシンプルな構造ゆえ、いつかはアンテナを軸に姿勢が固まって太陽で充電できるようになるだろうとの予測」をしていました。いつかは通信できるようになるはずだ、と。

     ただ、再び地球側で制御できるようにするためには、5つほどの命令を、順にはやぶさに伝えねばなりません。しかし、はやぶさは回転し続けて、かつ指向性アンテナに切り替わっていたので、一定の方向からの電波しか受信できない状態であると考えられ、長い命令でははやぶさが捉え切れないと推測されました。

     そこで、プログラムを書き直し、ほんの数十秒でもはやぶさのアンテナがこちらを向いていれば、受信できる長さにしました。また、考えられる限りの命令を総当りで送信するようにしたそうです。そして、川口氏は、いつかは通信できる自信はあったものの、その期間については最短で三ヶ月、長ければ一年くらいかかると予想していました。

     「時間をかければ、必ずはやぶさと再び通信ができる」と、自信があった川口氏ではありましたが、そこに大きな壁が立ちはだかりました。はやぶさのプロジェクトを、壊滅に追いやる大きな危機!それは…

     年度終わり(笑)。

     年度の終わりが予算の切れ目。何週間もはやぶさとの通信が途絶えた状態ですし、このプロジェクトにはJAXA以外にもNECなど、たくさんの関係者が関わっており、続けるにあたってはお金がかかるわけです。上の人に「やめちゃえば?」と言われれば予算がなくなるのです。

     そこで、川口氏は、はやぶさと再び通信できる確率を計算しました。それは6、7割ほどの確率でした。川口氏は上にそれを報告し、上からは「そういうことなら、続ければいいんじゃない?」との許可をもらい、プロジェクトを続けることが出来たそうです。

     川口氏「まあでも、実際は命令がすべて通る必要があるので、確率はもっと低くなるんですけどねー。まあ、上にはそれは言わないでおいて…」

     おいおい!…ああ、なんかこの人が、異常に話が上手なわけがわかってきたぞ。予算をもらったり、プロジェクトの計画を通すために、上の人を騙くらかしたりしなきゃいけないからだー!馬鹿正直じゃ勤まらないんだー!

     ○はやぶさからの通信を待つ1ヵ月半の話
     はやぶさからの再通信には自信のあった川口氏。しかし、それを待つ期間はやはり、しんどいことがいっぱいあったそうです。

     まず、運用者が日に日に減っていくこと。「しばらく僕の担当の仕事はないですよね。再通信できたらまた呼んでください」てな感じで人が減っていくそうです。外部から派遣されている人たちですから、仕方のないことなのでしょうが…。

     加えて、人が減るにつれて士気が下がること。現場が寂しくなればあきらめムードも漂いますよね。やはりそれが一番つらかったそうです。

     そこで、川口氏がしたことのひとつは、毎朝ポットのお湯を入れ替えたこと。ポットから出るお湯が冷めていれば、「ここはあまり活動していないな」という印象を与えてしまうため、毎朝ポットのお湯を入れ替えておくことで、「ちゃんと運用してますよ。あきらめてませんよ」とのアピールをしたそうです。そして、ほかに川口氏がしたこと、それは…。

     神頼み(笑)。

     近所の神社はもちろん、関係ありそうな神社は地方まで、足を伸ばしてお参りしたそうです。JAXAとして行くわけにはいかないので、あくまで個人的に。「飛不動」「隼神社」「飛行神社」「電波神社」(…そんなのあるんだ…)。

     思いつくところはすべて行ったあと、川口氏が「中和に関係したところなんてないよなあ(イオンエンジンに中和器という部品がある)。」とつぶやくと、チームメンバーがすばやくネット検索、「中和神社あります~」(笑)。中和神社の宮司さんは、はやぶさのことをご存知で、説明する手間が省けたそうです。

     科学者として、神頼みはどうなんだとも考えたそうですが、逆に「神頼みの前に、自分はするべきことを全部しているか」と問い直す機会にもなったそうです。川口氏の「運をコントロールすることは出来ないが、運を拾うのは努力」という言葉が印象的でした。
    神頼み 
    <資料:該当者氏より>

     ○はやぶさの帰路の話
     それでなくても劣化が進み、限界の近かったイオンエンジン。太陽の熱でダメになるのを避けるため、日射を避けるよう姿勢制御したそうです。とはいえ、すでに満身創痍のはやぶさ、ロケットエンジンなら30秒でできる姿勢制御に何百時間もかかったとか。 

     ○はやぶさが最後に撮った地球の写真
     有名な写真なので、ご覧になった方も多いのではないかと思います。
     一応リンクを→ラストチャンスの地球撮像http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2010/0618_3.shtml

     この写真を撮ることはプロジェクトには含まれていなかったそうです。しかし、最後のミッションであるカプセルの分離を完了したあと、はやぶさに写真を撮らせることに異論を唱えるメンバーはなく、完全にボランティアで運用に当たったそうです。最後にふるさとを見せたかった…と。

     下のほうでデータが途切れているんですよね。その時点で、はやぶさがデータを送れない状態になったということでしょう。 わたしには、ここではやぶさが静かに目を閉じたんだなと思えました。

     ここからは質問コーナー。時間をオーバーしながらも答えてくださってました。

     ○はやぶさ後継機に盛り込みたい機能
     小惑星表面に人工的なクレーターを作れるようにしたいとのこと。表面は温度変化や放射線などで風化しているため、内部のサンプルをとれるようにしたいそうです。

     それから、宇宙に係留して再利用できるようにすること。

     ○なぜイトカワまで行ってサンプルを取らなければならなかったのか
     地球の内部や、隕石は熱で溶けて物質が混ざり合ってしまっているため、太古の宇宙ではどんな状態だったかわからないそうです。なので、そのような影響を受けていない小惑星に行く必要があったと。

     ○はやぶさの帰路、持ちこたえられる自信はあったか
     自信はあったが、航行中に水分でクラック(ひび)ができないかどうかは心配したそうです。温度変化をやわらげてくれる空気のない宇宙では、太陽の当たっている面と日陰の面では温度変化が激しく、氷がつくのはふせげないとのこと。また、このことによる影響は宇宙に出なければわからないことで、実験も出来ないそうです。

     ○ミネルバさんについて一言
     川口氏、苦笑(ちゃんと答えてくれてましたが)。いまでもイトカワのそばをまわっているだろうし、そばを通ることがあれば、運がよければ回収できるだろうと。

     この辺で質問タイムも終了。セミナーの終了が伝えられると、会場からは割れんばかりの拍手が起こりました。本当におもしろくてエキサイティングな時間でした!あとのツッコミや補足は該当者氏にまかせた!

     次回、さくっとお昼を食べて、展示を見に行った話。またこれがおもしろいかったんですよ。では。

    つづく 

    おまけ:川口氏が、はやぶさの帰還に際して寄せたメッセージを紹介します(該当者氏、教えてくれてありがとう!)。

    「はやぶさ」、そうまでして君は。
    http://hayabusa.jaxa.jp/message/message_001.html

    ほかのメッセージもすごく良いので、どうぞ!

    Posted by ゆげ1号 on  | 4 comments  0 trackback

    2010 JAXA相模原キャンパス特別公開 その3 ~川口氏のセミナー前編

    by ゆげ2号

     さてさて、ようやっと川口淳一郎氏(はやぶさプロジェクトチーム プロジェクトマネージャ)の宇宙科学セミナー「帰ってきた『はやぶさ』そして産声」です。その1でざっとはやぶさについては説明したのですが、もう少し詳しく知りたい人のために、私がわかりやすいと思った資料をあげておきます。

     はやぶさ君の冒険日誌
    http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/fun/adv/index.shtml

    <当日配布されていた小冊子と同じものです。小学生用ですが、ことのはじまりからはやぶさの帰還まで網羅されているし、専門用語には解説がついているので、わかりやすくおもしろかったです。PDFのダウンロードもできるのでプリントアウトしてもいいかも>

     天文台マダム様の3分でわかる!「はやぶさ」ストーリー(動画も含めて12分)
    http://madam.atmark.gr.jp/hayabusa2010.htm
    <もっと早く知っていれば…。短く、わかりやすく、解説されているものが見つからなくて困っていたので。やっぱり、天文台マダム様の文章、熱くておもしろい!おすすめです。>

     それでは、セミナーについて。会場の地下大会議室に入れるのは整理券を持った200人と職員のみ(消防法の関係だそうで)。ただ、廊下にTVがつなげてありまして、そちらでも見られるようになっていました。

     いよいよ始まったセミナーですが、一時間半という長さにも関わらず、だれることなく進行してました。とにかくおもしろい!プレス(報道)発表もされていない話もあり、まじめな話の合間にユーモアあふれるネタがさしはさまれたり、プロジェクトマネージャって話が上手じゃないと勤まらないのかってくらいのそつのなさ!覚書として、記憶とメモに残っている限り、どかーっと書いていきますよ~(あ、あくまでゆげ2号のフィルターがかかってますので、正確性は保障しかねます。嘘は書いていないつもりですけど、すみません)。

     ○小惑星探査機はやぶさの目的は『工学技術実証』である
     はやぶさが持ち帰ったカプセルの中身が話題で、私自身、イトカワから標本を持ち帰るのが目的だとばかり思っていました。はやぶさの目的は主に以下の4つだそうです(ミニミニ事典より引用)。

     1.化学エンジンと比べて非常に燃費がよいイオンエンジンを用いて惑星間空間を航行し往復する技術
     2.カメラやセンサーを用いて探査機が自分で判断しながら小惑星に接近、着陸する技術
     3.重力が非常に小さな天体から表面の砂やちりなどのサンプルを採取する技術
     4.サンプルが入ったカプセルを惑星間軌道から地球の大気圏に直接再突入させ、回収する技術

     これらは世界的に見ても例のない試みで、できるかどうかわからないものばかり。これらの技術が理論上だけでなく、実際に使えるのかどうかを調べるのが『工学技術実証』ということ。だから、例えカプセルの中身がからだとしても、はやぶさはすでに「大成功」なんだそうです。

     ○イオンエンジンと電気
     イオンエンジンは非常に燃費がいいのですが、電力を使うというのがネックだったそうです(観測機器が使う分がなくなると困るという意味だと思うのですが)。はやぶさは太陽電池を積んでいますが、バッテリーをたくさん積むと重くなるので、そんなには積めない。

    川口氏「でもねー、移動中は観測機器は使わないので電力が余るんですよ。で、イトカワに着いたら観測機器は使うけど、イオンエンジン使わないでしょ。それに気づいたんですよねー」

     えーっ?!そんな「気ーづいちゃった、気ーづいちゃった、わーいわい(古い)」てな話なんですかー?いや、そう結論付けるためにいっぱい試算してるんでしょうが…。

     ○目指すべき小惑星を決めるまで
     小惑星って数十万個もあるのですが、「近いからあれにしよっかー。そーれ出発!」ってわけにはいかないそうです。探査するだけの価値があってかつ探査可能な小惑星は10個くらいしかなく、その上会える時期(邂逅周期って言ってたと思う)が決まっているんだそうで、その邂逅周期を逃すと次が3年後くらいになるんだそうです。タイミングが難しいんですね。

     で、はやぶさが出発するよりも前の話、JAXAはNASAと共同でお仕事をしていたんだけれども、やっぱりおいしいところはNASAが持ってちゃって、忸怩たる思いをすることも多かったようです。で、これはNASAがやらないことをやらねば!というので、小惑星探査の計画が動き出したとか。「勢いあまって言っちゃったけど…。てへ☆」な感じだったらしいです、当初。

     でも、なんやかやで条件がベストの小惑星の邂逅時期は逃してしまい、「後3年待つか…。いやいや、そんな悠長なことをしてたらNASAに先を越されるかもしれない。NASAならそんな小さな探査機ぐらい、ちょちょいのちょーいで作っちゃうだろうし…。それにずっと協力体制が保てるかわからないし…」というので、第一希望じゃないけど小惑星イトカワ(当時はまだこの名前ではありませんでしたが)にしたんだそうです。なんか泣けてくる話です。

     それにしても、きっかけになった研究会が1985年の6月というのですから、どれだけの情熱であったことか。ちなみに当時の研究会資料の表紙のイラスト、小惑星の脇に宇宙飛行士がいました(笑)。

     ○隼(はやぶさ)
     ここはちょっと小ネタを。

    川口氏「隼の漢字の形って、よく見るとそのまんま、はやぶさの形なんですよねー。右に出てるこの四本がイオンエンジンで、上にちょんってついてるのがアンテナで、左右に張り出してるのが太陽電池!」

     お茶目な人だ…。

     ○イオンエンジンの推進力
     燃費がいいのが売りのイオンエンジン。しかし、その力はほんのわずかで20ミリニュートンほどだそうです。わかりやすくいうと1円玉1、2枚ほど。だから、重力圏を脱出するにはとても使えない(笑)。しかし、化学エンジン(ロケットエンジン)はパワーはあるけど燃料を食うので、重すぎてとても使い物にならない。必要な推進剤(燃料)の重量を比べると、イオンエンジンは10分の1程度で済むそうです。

     あと、これはセミナーのあとで展示を見て回っているときに聞いたのですが、イオンエンジンによる加速は、はじめはほんのわずかだけれど、最終的な速度はマッハ7にまで達するそうです。宇宙は空気抵抗ないですから。

     ○未来展望
     探査機などを完全再利用の宇宙航路を築く…みたいな話でした。「係留できる場所を作って、修理したり燃料を補充する」、「ラグランジュポイント」とか話されていたと思うのですが、私自身が未消化なので省略。それにしても「ラグランジュポイント」って響きがかっこいい…。何気に使ってみたいですね。「待ち合わせは?」「ラグランジュポイントで!」みたいな(←ほんとにわかってない…)。

     ○はやぶさの設計の話
     日本の技術の粋を集めた最終兵器!なのかと思えば、さにあらず。「妥協に妥協を重ねた」とのこと。盛り込みたかった装置などあったそうなのですが、「軽量化」で断念したとか。

     しかし、それが良い方に働いたのが、推進剤が漏れて噴出したせいで姿勢の制御ができず、はやぶさがめちゃくちゃにぐるぐる回りだし、太陽電池パネルが太陽の方向からそれ、電池切れで通信が途絶えたときのこと。はやぶさのそのシンプルな構造ゆえ、いつかはアンテナを軸に姿勢が固まって太陽で充電できるようになるだろうとの予測ができたそうです。回転した独楽が斜めに着地してもまっすぐ自立するように。

     ○プレッシャー
     小惑星イトカワにたどり着くまではプレッシャーだったそうです。イトカワにたどり着いて本当にホッとしたと。「これで税金の無駄遣いと言われずに済むと思った」との言葉が印象的でした。成果を求められるのはサラリーマンと変わらないんですねー。

     で、イトカワに到着したとたん、世界初だってんで、パーティでは地形に片っ端からプロジェクトチームでニックネームをつけまくり。みんなでイトカワの粘土細工に没頭したとか(笑)

     プロジェクターには優勝作品の粘土細工が大写しになって、思わず笑ってしまいました。ラッコのおなかの上にはやぶさが乗っているんですよー(下のがそうです)。いやー、川口先生、話の緩急つけるのうまいわ。
    イトカワラッコ 

     ○ミューゼスの海
     たどりついてみて、はじめて形がわかった小惑星イトカワ。はやぶさプロジェクトチームは、その地形に好きに名前をつけられるわけです。そこでイトカワのくびれたあたり、比較的平らな部分を「ミューゼスの海」と名づけました。はやぶさの着陸地点として選ばれた大事な場所です。

     しかし、正式に天文台に申請したところ「こんな小さな惑星に、海があるわけないだろー!」と却下(wikiによれば、月の表面の「海」は中から染み出た溶岩でクレーターが埋まったところだそうなので、それでかな?)。

     そこで、はやぶさチームはこれならどうだと「MUSES-C Ragio(ミューゼスシー領域)」という名前を提出、これが正式名称となりました。これは「C=sea(海)」というわけで、駄洒落。はじめのニュアンスを残したわけです。

     ○イトカワへの着陸
     ミューゼスの海は直径40mくらいしかないところで、そこにたどりつくのはとてつもなく難しいのだそうです。なにせ、地球からはやぶさになにか命令するにしても、答えが返ってくるまで30分もかかるような遠い場所です。そこで毎秒数センチの操作をしなければならないというのですから。

     川口氏は力強く「これは日本独自のノウハウです。ほかのところが同じことをやろうとしても、この段階でつまづくでしょう。」と話されてました。

     また、はやぶさがイトカワから離れたときに、推進剤が漏れたトラブルについても「着陸できたからこそ、故障したのです」と、けして後ろ向きに捉えていないそうです。

     そもそもはやぶさは遠くへ旅するためにぎりぎりまで軽量化が図られており、つまりは、そんなに丈夫なものではないわけです。大きな岩にでもぶつかれば再起不能な壊れ方をするでしょう。実際は、なんとか平らな場所に到着できたから、満身創痍ながらも地球まで帰り着いて目的を達成できた、ということですね。


    <またもや長くなってしまったので、後編に続きます。>

    つづく

    該当者氏の補足はコメントにて↓

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    2010 JAXA相模原キャンパス特別公開 その2 ~セミナーの行列の話

    by ゆげ2号

     注:えー、例によって文章が無駄に長いです。川口氏のセミナーの直前で終わります。肝心の中身は後日です。

     さて、当日の朝。ええ、起きましたとも6時。2度寝して5分間だけ抵抗したけども。なんせ、前日早めに布団に入ったものの、3号の夜泣き&寝相の悪さであごを蹴り上げられたりなんかして、結局3時近くまで寝られなかったですから、つらいのなんの。

     そんで、がーっと支度して出発。コンビニで飲み物と朝食を調達して、電車に乗り込みました。これでなんとか8時前に淵野辺駅につけるはず。私の今日一番の目玉は、はやぶさプロジェクトのプロジェクトマネージャー、川口氏の宇宙科学セミナーを聞くこと!開場が10時でセミナー開始は10時15分からなんだから、いくらなんでも大丈夫だろう、と持参した本を読んだりしてました。

    <話は外れますが、この日持っていった本は以前ゆげ1号の姉上からいただいた「宇宙はジョークでいっぱい―宇宙開発ちょっといい話(角川文庫 1985年)」。宇宙へ行くことがまさに命がけだった時代。なのに、関係者間ではこんなジョークが交わされていたのかと思うと力が抜けます。過酷なときこそユーモアを、ってことなのでしょうね。おもしろいです。1号姉上、ありがとうございます。>

     ところが、到着して淵野辺駅前に出てみれば、バスが2台止まっている前にそれぞれ長蛇の列!折りしも該当者氏から「タクシーの方がいいですよー」「もうセミナー危うしです」などとメールが入っていたので、迷わずタクシーに乗り込みました。

     行列に並び、最後尾にいた職員の方の話でなんとか定員内に入れたことを確認したものの、その後に配られた整理券は結構ぎりぎり!駅から博物館までは徒歩20分ほどなので、歩いて移動している人もいましたから、バスに乗っていたら危なかったかもしれません。

    <また話は外れますが、並んでいたときの近くに「市立博物館前」のバス停がありまして、「次は 宇宙科学研究本部入口」ってかいてあるんですよ!宇宙科学研究本部…なんてグッとくるバス亭なんだーと思いつつ、「こんなにはっきり書いていいの?場所がヤツらにバレたらどうするの?」といらぬ心配をしてしまった2号でした。ヤツらって誰だよ(笑)>

     でも、もっとすごいのは車道をはさんで反対側の、はやぶさのカプセルを見たい人の行列。本当にもう、みるみる、みるみる伸びていきます。今回の特別公開最大の目玉ですからねー。昨日夕方のニュースでも1,2時間待ちで見るのは1分とか、1万3千人の行列とか、日本の宝とか報道されてましたし。

     だがしかし!今日はカプセルは見ないことに決めてました。ほんとは見たいけどー見たいけどぉー、見ない!カプセルも、はやぶさのプラネタリウム映画も見たかったけれど、本当に本当の特別公開の醍醐味というのは、一見地味にも思える展示の、解説をしてくださる研究者の方々との会話の中にこそあるのです。行列に並ぶだけで数時間を費やすのはもったいなさ過ぎる!(セミナーの行列は開場前なのでいいんですけど)。

     といいつつ、セミナーの整理券をもらったあとに行列を抜けて、プラネタリウムの行列に並んだりもして、でもセミナーの行列が早々と会場に入ったと聞いて、プラネタリウムの券を買う前にあわてて戻ったり、とほほーなことやらかしてましたけどね。プラネタリウムは他の日でも見られるからそれこそ今日はパスしてもよかったのですが(8月末まで)。

     そんなこんなでやっとセミナー開場へ。ロケットの歴史のVTRを見ながら待っていると、はやぶさプロジェクトのプロジェクトマネージャー、川口氏の登場!お題はもちろん「帰ってきた『はやぶさ』そして産声」です。

     川口氏の印象は、優しく微笑む品のあるおじさまといった感じ。しかし、その話のおもしろいのなんの!でも、すでに文章長すぎ!以下は次回です。あ、だけど、これだけは書いておかないと!

     ☆行列に並ぶ際、もって行ったほうがよい物☆
      ・飲み物(ノンカフェイン)、食べ物
      ・扇子
      ・帽子
      ・日焼け止め
      ・暇つぶしできるもの(本とか)

      ★虫除けスプレー(これ重要!)

    つづく

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    R231を北へ その3

    その1はこちら その2はこちら

     2号がJAXA話の下書きをしているうちにこっちの話を終わらせてしまいましょう。
    で、一点訂正。
    今回の厚田行のときに3号の面倒を見てくれていたのはわし(1号)の両親でした。
    この日、2号は風邪をこじらせて自分の実家で寝込んでいたんだった。


     さて、目的地の厚田公園にたどり着き、帰路へ。
    ここで選択肢は二つ。一つ目はここから西に進み、青山を越えて当別に抜けるコース。もうひとつは、そのまま引き返すコース。

    えぇ、選択の余地はありませんよ。そのまま引き返します。
    だって、青山コースはガチンコのヒルクライムだしねぇ・・・
    いやいや、そんな軟弱ぶりでどうする!貴重な夏休みの一日、身も心も完全燃焼し尽くしてこそじゃあないのか!限界までペダルを踏み込め!・・・なんて思いはこれっぽっちも胸に去来することも無く、軟弱な小径車乗りとしてのんびりとした復路を選んだわけです。えぇ。


    といいつつ、ちょっとだけ寄り道を。
    嶺泊(みねとまり)付近で国道を離れ、より海岸線近くを走る道路へ。
    そこそこ斜度の厳しい道を上らされますが、何キロも続くわけではないのでそこは我慢。

    R0018069.jpg  

     上りきったところには電波塔があり、そこの駐車場で一休み。

     ずいぶん昔の話。
    別に競争率が高いわけでもなんでもない大学院の入学試験(院試)に落ち、まさか落ちるなんて想像すらしていなかったが故にどこにも行くあてもなく、浪人生活を余儀なくされていたころ、よくこのあたりまでクルマでやってきて海を見ながら受験勉強していました。

     まさか落ちるとはねぇ・・・なんて自分の甘さはとりあえず脇に置いといて、結局1年後の再チャレンジも元々所属していた研究室にはあっけなく落とされ、結局別の研究室に拾われたわけですが、逆にその研究室では本当に得難い2年間の経験を積むことができたわけで、もしあの時もとの研究室に受かっていたら今の自分は存在してないよなぁ・・・なんてつくづく思う。

    いや、今の自分が成功者かというと決してそんなことは無いのだけど、あの時、この先もずーっと続いているんだと無意識ながら感じていたレールから突然外れてしまって結果的には幸せ、というか幸運だったように思う。
     
    ま、外れちまったのは自分のせい。
    試験に落ちたのはあくまで自分の勉強不足。
    えぇわかっておりますとも。
    でもまぁ、塞翁が馬ってなわけでもないけどさ、あーあのときダメ人間でよかった~
    と、親類身内から殺気を込めた石礫が飛んでくる気配をひしひしと感じつつ、あのころは本当にお世話になりました>各位

     はい、内省モード終了。

    R0018089.jpg 
    この辺は別荘らしき住宅がいくつも建っているのですが、そんな建物に混じって風車が。


    R0018093.jpg 
    これが見たくてここまでやってきたのだけど、やっぱりゆげ1号の腕ではカメラに収めきれない。
    この海も、何度も見ているはずなのに。


     このルートは望来で元の道(R231)へ合流。
    その後、八幡までもと来た道を戻り、そこから当別方面へ。
    この道は特に見るべきものも無い(失礼)のだけど、まぁ石狩平野らしい風景が広がる。
    この日はちょっと向かい風がきつかったのだけど、まぁ泣きが入るほどでもなく。

    R0018098.jpg 
    クルマではよく走っていた道なんだけど、やはり自転車だと目に入る景色は全然違う。

    このあと、かつて頻繁にクルマで通っていた懐かしい道をたどりつつ、実家に向かいました。
    ちょっとだけ「ふとみ銘泉」に立ち寄ろうかとも思ったけど、まぁそこまで一日を盛りだくさんにすることもあるまい。


     とまぁ、こんな感じで自転車を走らせ、実家に戻ったのは夕方。
    走行距離は約92キロ。
    お、おしい・・・

    ということで、実家でシャワーを浴びた後に2号が寝込んでいる彼女の実家まで自転車を走らせ、ちょっと見舞いに。
    これが往復9キロ。
    よし、これで合計100キロ越え(笑)


    今回の走行ルートはこんな感じです。


    轍バージョンはこちら。
    http://softtail.web.fc2.com/gmap/100716/100716.html

    Tag : F20-R
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    R231を北へ その2

    その1はこちら

     もたもたしているうちに2号がJAXA相模原キャンパスの特別公開記(あの「はやぶさ」関係の話が盛りだくさん)を書き始めてしまいましたが、こちらの話も忘れないうちに。

    #こっちの話はどーでもいいからはやく相模原の話書け!と言われそうですが気にしない。


     R0018074.jpg
    望来まで来て、やっと本日の目的地が決まりました。

    とりあえず厚田公園まで行こう。
    ゆげ1号の記憶にある厚田公園は、国道231号線沿いで海岸線に向かった駐車場があるだけのものだったけど、「夕日の丘」と称されるだけあって、傾いた太陽が水面に光の束を落とす光景が本当に美しい・・・ような気がする。
    というか、もうすでに記憶の中で美化が始まっているくらい、久しく訪れていない。
    そもそも自転車で行こうなんて、こっちに住んでいたころには思いもしなかった。


    望来から厚田公園までは15キロ強。
    アップダウンはそこそこありますが、まぁこれも嫌になる程でもなく、景色を楽しむ余裕も十分あります。
    ただ、平日だったので交通量は少ないものの、大型のダンプカーとかも通るので下りはちょっと怖い。
    ごし氏のように「下り坂なんて無くなりゃいいのに!」なんてことは露ほども思わないけど(笑)

    R0018081.jpg 
    アップダウンを4つほどこなしたのちに、やっと到着。
    「恋人の聖地 Lovers Sanctuary」とは何ぞや?
    サンクチュアリということは恋人が動態保存されてるのかな。
    それって・・・いわゆる秘宝館じゃねぇか?

    あといつの間にか売店なんかも設置されていて、ちょっとびっくり。

    R0018083.jpg 
    夕暮れにはちょっと早かったけど、なかなかの景色。

    でも、実はここ到着するちょっと前に思い出していました。
    本当に海が綺麗に見えるのはここじゃなかった。
    でも、そこに行くには結構坂がきつかった気が・・・まぁいいや、行ってみよう。


    つづく。

    Tag : F20-R
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    2010 JAXA相模原キャンパス特別公開 その1 ~その参加前日の話

     昨日7月31日(土曜日)、JAXA相模原キャンパスの特別公開(二日目)に行ってきて、いまだ興奮冷めやらぬゆげ2号です。あー、むちゃくちゃおもしろかったー。

     なので、その様子を久々の「大人の社会見学」カテゴリーで数回にわけて書きなぐりたいと思います。例によって無駄に文章が長いので、ご容赦です。

     とりあえず、特別公開初日(金曜日)、興味はあるもののあまりの混雑を聞き及んでどうしよっかなーと思っているところから話は始まります。実際に特別公開に行った話は後日。

     ちなみにJAXAといえば「小惑星探査機はやぶさ」「小惑星イトカワ」「カプセルに何がはいっているのか」「だけど事業仕分けで予算は3000万円(涙)」で、話題となったところです。何度もニュースになったのでご存知な方も多いはず。

     なに?「はやぶさ」をご存じない?もしくは、聞いたことはあるけどよくわからん?おお、あなたはなんて幸運な方だ!日本人による(人類のと言い換えても可)宇宙へのおおいなる挑戦の、そして奇跡としか思えないほどの数々の困難を乗り越えたすばらしい物語を知ることができるのだから!

     それはさておき、「ニュースによる断片的な情報は知っているけど、全体的に何がすごいのとかようわからんのよ」という方で、はやぶさに興味をもたれた方は「探査機 はやぶさ まとめ」などと検索していただけると関連サイトがごっそり出てきますのでご参照ください。楽しいです。燃えます。


     とはいえ、「簡単に教えてくれ」という方もいらっしゃるでしょうから無謀を承知で、どうしてはやぶさプロジェクトがすごいのかできるだけ簡潔に説明を試みます。

     小惑星探査機はやぶさは、7年という年月をかけ、月より遠い3億キロメートルのかなたにある小惑星イトカワに行って標本を採取(現在確認中)、地球に戻ってきて標本が入っていると思われるカプセルを地上に投下し、自らは大気圏で燃え尽きて使命を終えました。

     で、何がすごいって、人間が作ったものが月より遠いところに行って帰ってきたのが世界初、そもそもがタンカーほどの大きさの小惑星目指してきちんといけたのも世界初、地球からの遠隔操作ばかりでなく探査機自らも判断して標本を採ったりする活動ができたのも世界初と、まだまだ世界初がてんこ盛りの快挙であること。

      さらにそのプロジェクトを成し遂げたのが、かのアメリカが誇る巨大組織NASAよりもはるかに、はーるーかーに!貧弱な予算・設備・人員しかもたない日本の組織JAXA、「だけど事業仕分けで予算は3000万円(涙)」のJAXAであるということ。

     しかも、そのプロジェクトは故障やトラブルの連続であり、幾度となく「プロジェクト失敗か?!」という憂き目に会いながら、JAXA関係者の気の遠くなるような忍耐・努力・知性の結集によりかろうじて運用を続け、プロジェクトを最終局面まで遂行したこと。

     これらぜんぶひっくるめて「はやぶさ すごい」となっているわけです(いや、異論のある方もいらっしゃるでしょうが、話し出したら1時間以上優にかかる話なんだから、これ以上は無理だよ…)。 


     で、JAXAの特別公開なのですが、こういった研究施設など普段は一般の人が立ち入れない場所などを年に1回特別に見せてくれる上に、研究者の方に直接お話を伺ったり、質問に答えてもらえるという日です。この日しか見られない展示物や、聞けない話がたくさんあって、とにかくスペシャルな日なのですね。

     <特別公開について参照URL>
     2010JAXA相模原キャンパス特別公開
     http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/event/2010/0730_open/index.shtml

     そもそも今までのJAXAは年に数回施設を一般に公開する程度で、大々的な特別公開は今回が初めて。最近やっと、普段も一部の施設を見学できるよう開放されたという謎の多い施設。それもこれも、はやぶさプロジェクトが世間で話題になったことに背中を押されてのことで、もともとあんまり一般的な人気がなかった(失礼)なところです。

     一方で天文台の特別公開は毎回大人気で、過去にゆげーずも野辺山・三鷹に行って大いに楽しんできました。ですから、今回初めてのJAXA特別公開とのことで、はやぶさ人気で知名度急上昇の上にカプセルの実物が見られるのが目玉となれば、大混雑するのは目に見えていたものの、もちろん興味津々でした。

    <当ブログの天文台特別公開について参照記事>
     2007 番外編 国立天文台野辺山特別公開 その1
     http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-57.html

     2007 三鷹天文台 特別公開 その1
     http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-87.html

     しかし、今のゆげーずには天文台の特別公開のときとは違い、まだまだひよっこの新入り、3号がいます。7月30日(金)の公開初日のニュース「大行列!一万三千人!」や実際に行ってきた該当者氏(あれ?会社は?)からの報告により、蒸し暑い屋外で最低1時間以上の行列並びは必須という過酷な条件なのはわかっています。家族会議の末、ゆげ2号のみ参加することに。

     正直、楽しみより気が重かったんですけどねー。なにせ2号は極度の方向音痴だし、生物系の知識ならまだ知ったかぶりできるけど物理化学分野は1号のほうが断然強いし、一人でまわるの心細いし。だがしかし、行くからにはネットでも拾えないようなおもしろ話をいっぱい仕入れてこなければ!

     んで、行くからには、はやぶさプロジェクトのプロジェクトマネージャ、川口氏のセミナー(200人限定)をぜひとも拝聴したい!開場10:00でセミナーは10:15からだから、9時くらいから並んどけばいいかなーなどと思いつつ、とりあえず、初日に行った該当者にメールでアドバイスを請いました。

     2号「セミナーの整理券は博物館で並べばOKですか?」
     該当者氏「セミナーは今日は9時45分に受付に行ったのですがもう満席でした。なので明日は8時すぎくらいに行こうと思っています」

     おお、時間のアドバイスまでしてもらってかたじけない…あれ?なんか語尾に違和感が…<再度文面を見直し>…「…8時すぎくらいに行こうと思っています」…「行こうと思っています」って?!…あー、該当者氏、また行くんだ…。金曜日に会社を××してまで平日に行ったのにまた行くんだ…。はやぶさのカプセル目当てで金曜以上に大混雑するのをわかってて行くんだ…。

     まあ、ネット上のはやぶさ関連の文献をむさぼり読み、書籍を買い込み、はやぶさ映画のパッケージをDVDとブルーレイの両方所持(なぜってDVDにしか入っていない特典があるから)している該当者氏のこと。初日は思うように見て回れなかったようなので、驚くほどのことではないといえばそうなのですが。私だって、もっと身軽な身の上なら行くもんね、きっと。

     ともかく、特別公開日2日目にも該当者氏参戦とのことで、なんとなく気が楽になった2号。JAXAのホームページから地図やイベント情報などの資料をダウンロード&プリントアウトして熟読し、明日に備えたのでした。

     さあ、当日は6時起床だ!

    つづく

    Posted by ゆげ1号 on  | 8 comments  0 trackback
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