softtail.log | 自転車でのポタリング日記と自転車話+α

    世田谷周辺イベント情報

    by ゆげ2号 
    野川周辺のイベント情報はこちら

    前回のブログでも書いたんですが、ゆげ2号は自転車の『年間走行目標』を設定してます。とはいえ、ローディーの人から見たらまったくたいしたことのない距離ではあるのですが、まあ個人目標なんで。サイコンを買ったのがおととしの10月末だったので、中途半端ですが11月始まりの10月末〆の一年間をくぎりとしてます。

    で、昨年度は2000キロ走ったんで今年は+500で2500キロとしました。 まったくもって楽勝の予定だったんですが、今年の猛暑に加えて諸事情ありまして、あと一ヶ月で〆だというのに400キロ足りない。結構厳しい距離です。加えて、せっかくサイクリングに最適なシーズンがやってきたというのに、夏バテが残ってるんですかねぇ、いまひとつやる気が出ない。調子のいいときはほいほいどこであろうと走るんですが、今は何か目的がないと走る気にならない。 

    こういうときはイベントです。折りよく代々木公園では10月早々北海道フェア。去年はじめて行ったら大当たりで、2日連続通ったほど良かったんですよ。お、ちょっと走る気がわいてきたぞ。調べついでなんで、新カテゴリを立ち上げて覚書を作ることにしました。行けるかどうかはわかりませんが、とりあえずメモ代わりにアップしようと思います。
     <情報は2007年9月26日時点のものです> 

    ■代々木公園
     
    付近の商店街でイベントをまとめてくれているのでいつも利用させてもらってます(→HPはこちら)。 

    2007年10月 
    6~8日 北海道フェアin代々木 2007 http://www.ichiyanagi.co.jp/hokkaido/  
     →レポートはこちらhttp://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-75.html

    13~14日 九州はひとつ 観光・物産フェア(仮称)  
    <10/8追記:正式名称及びHPができました>
    来て見て食べて 感動!九州 観光・物産フェア
    http://www.welcomekyushu.jp/kite/ 
     →レポートはこちらhttp://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-82.html

    20~21日 NPO祭り2007 http://www.npo-support.jp/matsuri/matsuri.php 

    20~21日 アースディマーケット http://www.earthdaymoney.org/market/index.html  

    27~28日 アースガーデン秋 http://www.earth-garden.jp/en_event/2007/08/post_11.html 

    ★代々木公園のフェアはみんな良かったので、できるだけ行くようにしています。国内外問わず、いろいろな出展があるし、ステージも楽しいし。しかしなんといっても一押しは北海道フェア。狙い目はあえて言うなら鵡川(むかわ)のししゃも。デパート売りのものより小ぶりな分、お買い得なのです。まあ、全部おいしいですが。去年はかぼちゃやジャガイモやらでリュックを満杯にして帰りました。

      《鵡川のししゃもについて重要な情報》 
    <5日追記>
    今日、北海道フェアのHPで出店リストを確認してみたら…鵡川のししゃもの大野商店がないっっ。売り子の人が「毎年出店してるのよー」って言ってたので、てっきり今年も来てくれると思ったのに…残念。 調べたところ、同時期は川崎さいか屋の”北海道大収穫祭”に出店するようです(9日(火)まで)。その後藤沢店でもやるらしい(大野商店の出店は未定) 
    <10日追記>
    よくよく調べたら、鵡川のししゃもの代表的な取り扱い商店のひとつ”カネダイ大野商店”のHPに情報がありました。灯台下暗し。
    鵡川のししゃもが買える物産展はこちら→ 鵡川のししゃも 物産展販売予定表

    ■日比谷公園

     行ったことがないので、この際だから調べてみました。が、どうにもまとめサイトがみつからず、単発で告知されているのをコピペしてます。まさか日比谷公園のイベントをまとめてるサイトって無いとか?ご存知の方がいたら教えていただけるとありがたいです。

     名   称 グローバルフェスタJAPAN 2007 
    テ ー マ 家族と地球 
    開催日時 2007年10月6日(土)・7日(日)10:00~17:00
     開催場所 日比谷公園 入 場 料 無料 
    http://www.gfjapan.com/2007/web/01_open/index.html


     第14回 鉄道フェスティバルの概要 
    <開催期間>   平成19年10月13日(土)・14日(日)2日間 
    <開催時間>   午前10:00~午後5:00 
    <会   場>   日比谷公園大噴水広場及び周辺エリア 
    <主 催 者>   「鉄道の日」実行委員会 <入 場 料>   無料 http://www.mlit.go.jp/tetudo/tetudounohi/11_02.html  
     →レポートはこちらhttp://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-83.html

    スーパーベルズ イベント出演情報 「第14回鉄道フェスティバル」
    日比谷公園大噴水広場 メインステージ 10/14(日)11:10~
     毎年おなじみの、10/14日の鉄道の日を記念した日比谷公園でのイベントに、 アニメ鉄子の旅を代表して、車掌DJ野月&保線DJ土屋&豊岡真澄ちゃんが出演、ライブを行います! 横見さんも登場しライブに参加!野外ステージで爆発のテンションにこうご期待!入場は無料です。 http://www.superbellz.com/p01information/ent_336.php


    日比谷公園ガーデニングショー 
    会期:2007年10月20日(土)から10月28日(日) 9日間  
    会場:日比谷公園内 全域  
    主催:日比谷公園ガーデニングショー実行委員会 
    http://www.interaction.co.jp/


    2007新酒ワインまつり[日比谷会場]  
    ◆日時: 11月3日(祝)・11月4日(日) AM11:00~PM3:30(受付PM3:00まで)  
    ◆場所: 日比谷公園噴水広場  
    ◆入場料: 700円(ワイングラス付)  
    ■イベント: やまなしの新酒ワインの試飲・即売(35社60銘柄以上)       
    ライブ演奏:有馬靖彦デキシージャイブ、特産品コーナー(ヤマメ、ハム等)


    ★基本的に代々木公園のイベントを優先するつもりなのですが、できれば行きたいのが鉄道フェスティバル。『鉄子の旅』や『タモリ倶楽部』で鉄道に興味を持ち始めたのもありますが、自転車に乗っているとちょっと鉄分が増える(鉄道オタクになっていくこと)気がするんですよね。親和性が高いというか。 

    たとえば、多摩川を走っていると、どこを走っているのかわからなくなることが良くありまして、そういうときに電車を見ると「あれは何線だろう」と気になるんですわ(だいたいそういうときはゆげ1号が嬉しそうに「あれは○○線だね!」と教えてくれるので、密かに鉄分濃度高いんじゃないかと疑ってます)。

    北海道では廃線を利用したサイクリングロードが多いし、廃線でなくとも線路沿いを列車と平行して走ることも結構あるし。どうやって輪行しようかと路線を調べまくったりもしましたし。 スーパーベルズのライブもありますしね。あれ演ってくれるとうれしいなー「埼京、埼京、埼京の弱冷房車」。ちょっとした鉄道ブームが来てますし、今年の鉄道フェスは暑いっすよ。鉄子の旅は好評のようだし、横見さんや鉄道アイドルの豊岡真澄さんもライブに参加するし…あれ?当然南田裕介氏も来てますよね?ステージにはあがらないのかな? 

    おまけで
     ■目黒さんま・たけのこスタンプラリー http://www.city.meguro.tokyo.jp/kankou/event/stamp07/index.htm  

    ★意外と近いんでやってみようかなーと。でもなぜ商品に北海道の八雲が関連しているのだろう? てなわけで、あと400キロ走れたらいいなーと気弱に思いつつ。

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    Category : イベント情報
    Posted by ゆげ1号 on  | 0 comments  0 trackback

    調布飛行場

    by ゆげ2号
    諸事情あって間が開いてしまいましたが、久しぶりにポタリングの話をば。某日の週末であります。

    せっかく天気も回復したことだし、久しぶりに50kmくらい走りに行きたかったのですが、天気予報では途中で天気が崩れる可能性ありとのこと。それまでに帰ってこられる場所はということで、調布飛行場へ向かうことにしました。三鷹の天文台の航空写真を見て、はじめて深大寺-三鷹の天文台ー調布飛行場がごく近い事に気づき、機会があれば行ってみたかったのでまあちょうどいいかと。 

    ■調布まで何マイル? 
    久しぶりの野川は河岸工事がだいぶ進んできれいになってました(一部)。
    野川サイクリングロード
    ルートとしてはほぼ野川沿いに行けばよいとわかっているので、慣れたものです。事前に一度nuvi360の目的地を設定して電源を切ると、再起動した後でも『最近検索した場所』に登録されているので設定が楽です。あとは必要になるちょっと前に電源を入れて走ればいいので、半分くらいしか電池ないけど問題なし(いきあたりばったりですな)。

    nuviの予備バッテリー(ほんとは携帯用。USBの受け口があれば流用OKらしい)を購入しようと思いつつ、必要に迫られないんで結局まだ入手していないのは、こうやって使用法を見切ってしまったせいですね。起動早いし、どうせnuviではログ取れないし。

    あ、でもロガーは電池が切れました(悲)。久しぶりだとポカやりますね。
    そのほか、ポカじゃないですがサイコン(サイクルコンピューター)の電池が乏しくなったらしく、速度が表示されなくなったので新しい電池と交換しました。本体の電池を交換すると、タイヤの周径やら累積されている総走行距離がリセットされてしまうので、再設定が結構面倒くさいのですがやむなし。関係ないですが、途中で鴨発見。
    野川の鴨
    そうして走りながらふと気づいたのですが、体感速度では20キロ弱出ているはずなのに、サイコンでは10とか12とか表示が変です。ゆげ1号に聞いても時速18キロくらい出ているとのこと。まさか故障か?確かに丸2年以上は使い続けているし、何度も落としたりしているし…。まずいなあ。ブログでははじめて書きますが、ゆげ2号は走行距離の年間目標を立てているので、累積されないのは痛いんですよ。
    まずい。これはまずい。

    初期設定時に累積走行数を入力できるんで、地図などでおおよその走行距離を調べ、それを加えて新しいサイコンに入力することもできますが、なんだかズルのようでできればやりたくない。もしかしてタイヤに取り付けている磁石の位置が悪いのかと、ゆげ1号とサイコンを交換してもらったのですが、こちらは正常のようです。
    やっぱり故障かー?!

    ゆげ1号「…単位がマイルになってるけど。」
    ゆげ2号「へ?」

    ああ、そうでしたそうでした。電池を入れ替えたら単位の設定もしなければいけないんでした。こりゃ参るなー、とのど元まで出かかりましたが時間がないので急いで電池を入れなおして再設定。
    そのほかはなんの問題もなく調布飛行場に到着です。 

    調布飛行場管制塔
    ちなみに野川から飛行場までのルートですが、下流から向かった場合、大沢橋で左折してすぐの太い道路で右折でOKです。また、マニアックな行き方をあげるとすれば、大沢橋で曲がらずに野川を走り続け、八幡橋を過ぎると榛沢橋(読めない)という自転車と人しか通れない小さな橋がありまして、そこを左折すると野球グラウンドの脇を通って道路の向こう側が飛行場となります。

    調布空港からは大島・新島・神津島へプロペラ機が飛んでいます。くわしくはこちら
    確か自転車生活(vol5)で、プロペラ機に折りたたみ自転車を乗せて神津島に行く記事がありまして、そんなことできるんだーいいなーなんて見てたんですよね。大島はいつか行こうと思ってましたし。
    ただ、船便(東海汽船)に比べると料金はやっぱりお高いです。調布-大島間で比較すると
    飛行機:往復17800円<所要時間 25分> 出発時間 9:00、11:00、15:05
    船(2等):往復9000円<所要時間 8時間20分> 出発時間 22:00ころ
    ジェット船:往復14640円<所要時間 2時間> 出発時間 12:00ころ発(曜日によって+8:00ころ発)

    更に折りたたみ自転車を持ち込む場合、+手荷物代がかかります。船は安いんですけど、出発時間が限られているし、時間かかるし、実際どっちが得かというと悩ましいところです。
    ※伊豆大島へ船・飛行機の時刻表は、こちらのHPが便利そうです。そのほか出発の何時間前に着けばいいのかとか手荷物についての規定等いろいろ違うので、利用する前に必ず新中央航空株式会社のHP東海汽船のHPで確認してくださいねー。

    まあ、それはともかく飛行機ですよ。見学者がどこまで行っていいのかわからないので、とりあえず入り口入って右折してみました。 探すのはもちろんセ・ス・ナ! セ・ス・ナ!(マニア向け註:ここでの『セスナ』は『小型の飛行機』の代名詞として用いてます。実際に調布飛行場で飛んでいるのは、ドルニエ社とアイランダー社のものです。写真こちら) 

    お、セスナみっけ!高い柵の中ですが、これは写真に撮らねば!カメラごと二の腕を柵の中にねじ込んでえぐりこむように撮る! 撮る! 撮る! ふぅー、あとはこれを家に帰ってつなげて合成すれば…ふっふっふ、とほくそえむゆげ2号の死角から忍び寄るひとつの影。
    「…写真撮ってんの?」
    その声に振り向
    くとそこにはガードマンのおじさんが!! 

    「あれ、写真撮ったらまずいのか?怒られるのか?柵の中に腕が入っているから『不法侵入』とか?いやでもほら、柵の中に入っているっていっても、腕だけだから。空中セーフ!空中セーフ!(って、小学生か?!)」
    というような思考がゆげ2号の頭の中を一瞬にして走りぬけ、柵から腕を抜いて逃げようかと思っても柵の幅にゆげ2号の二の腕がジャストサーイズ。んな素早くは抜けません。ピンチ?

    ガードマン氏「管制塔の向こうの公園行った?」
    ゆげ2号「い、いえ、まだです…」
    ガードマン氏「公園行ったら、飛行機たくさんあるよ。これは故障してるのだから(笑顔)」
    ゆげ2号「あ、はあ、そうなんですかー。ありがとうございますー(笑顔)」

    良かった。早合点して逃げださなくて。腕も抜けたし(ちょっと痛いけど)。

    故障中のセスナ(画像2枚合成)クリックすると大きくなります。

    教えてもらった通り、入り口から入って左のほうへ向かうと小さな公園がありました。飛行機を模したジャングルジムがあっていい感じです。立て続けに2機の飛行機が飛び立っていったので、結構な本数が飛んでいるようです。調布に着陸する飛行機もあるでしょうから、まあ20分くらいすれば次の飛行機が来るんではないかとデジカメをスタンバイして待ちます。

    あ、その前にずらっと並んだプロペラ機を撮っておかねば。壮観ですね(画像3枚合成)。
    セスナ
     これでよし。飛行機は速いから、先に適当な距離でピントを合わせて、シャッター半押しで待ってないと撮りそこなうだろうなー。助走しているところを流し撮りできたらいいんだけど。

    などと思いつつ待つのですが、飛行機が一向に飛ぶ気配がない。爆音が近づいてくるので着陸する飛行機かと思えば、近くの道路を走る大型バイクだったり。結局1時間半近く待ちました(ゆげ1号すまぬ)。なんとか撮れたのがこちら。
    離陸準備中準備中
    助走助走
    離陸飛んだー!

    天気が崩れることを心配していたのですが、この時点でもそんな気配はなし。お腹がすいてきたこともあるし、深大寺に寄り道しました。
    深大寺
    めあてはゆげーずにはおなじみの松葉茶屋です。
    メニュー 天ざる
    ゆげ2号食
    おいしかった。満足。
    その後、そばまんじゅうとそばかりんとうをお土産に買って帰途に着いたのでした。

    教訓:調布飛行場に行く時は、タイムテーブルをチェックしておこう。

    Category : ポタリング
    Posted by ゆげ1号 on  | 0 comments  0 trackback

    自転車本乱読記(7-9月)

     書物好きのゆげーず。「力の1号・技の2号」さながら、二人の読書スタイルは全く異なります。


    力の1号:「量が質を生む」派。興味を持ったことに対してはジャンルを問わず複数の書籍を読み漁って知識をオーバーフローさせながら、情報の取捨選択を行う。Microsoft認定資格を取るために「問題集」から「WindowsNT開発秘話」まで読み漁るようなタイプ(実話)。ちなみに漫画は嫌いじゃないものの、「2次元データ」の理解能力が極端に低いため、あまり積極的ではない(気がつくと「フキダシ」の台詞しか読んでいない)。


    技の2号:「面白いものピンポイント派」。ジャンル不問、とにかく「面白いもの」に対する嗅覚が鋭い。そのため2号のセレクトする書籍は周囲(の好事家達)で時々プチブームとなることがある。裏を返せばお気に入りの1冊にこだわり多面的な情報収集は苦手。


     そんなわけで、1号のおすすめ書評・・・といってしまうと上記の通り説得力ゼロなので(笑)、自分がそのうち読み返すための備忘録のつもりで書きます。完全に個人的な好みに従って記載してますが、興味を持たれたら是非手にとって見てください(ちょっと古い雑誌等もありますが)。


    【雑誌、ムック編】
    自転車生活 vol.9(「木世」と1文字で書いて「えい」出版社)
    ・特集の「自転車と鉄道の旅」は渾身の出来!ええ、8月の夕張サイクリングの元ネタがこの雑誌ですとも(all aboutでもほぼ同じ記事が再掲されていた)
    ・現時点の最新号(vol.10)より個人的に好き
    ・モールトン溺愛家の樋口監督がDE ROSAのロードと出会ってしまうのが初めて記載された号と思われ(顛末は次号に掲載)


    自転車生活 vol.10(「木世」と1文字で書いて「えい」出版社)
    ・第2特集の「街乗りの新常識」は最新自転車グッズカタログ(街乗り的視点からのウェア、バッグ関連情報)として秀逸
    ・やっとなんとなく編集方針がわかってきました(笑)


    自転車人 007(2007年春 山と渓谷社)
    ・特集「永遠のランドナー『Alps』」 に尽きる・・・今はなきアルプスのランドナーと、それを愛するサイクリストたちの特集は必見!。85歳からAV監督、果ては谷垣元財務大臣までがアルプスの自転車について熱く語る。何度でも読み返したい。
    ・谷垣さん、そこまでのマニアなら、是非自転車を中心とした交通行政改革を自らの目玉にしませんか?本当に自分が好きなものを仕事にするのは辛いし逃げ場がなくなるけど、それくらい自分を追い込むのもまた良しでは?(笑)
    ・最近各誌がピスト&ランドナーブームを煽っているような気がしてならないが(それが悪いといいたいわけじゃないんですが)、この特集は一線を画す。だってもうAlpsの自転車売ってないし、むしろ「お前ら、本気で気に入った自転車はずーっと愛し続けろよー」という編集者からのメッセージなんじゃないかと(ほめすぎ?)。
    ・その他の記事も含め、自転車人の記事は硬派かつtimelessなスタンスが多い気がする。
    ・本当は次号(最新刊)についても書きたいのだけど、風呂で読んでいて湯船に落とし、現在「路上に打ち捨てられたエロ本」状態(涙)
    ・コースガイドも結構載っているが、関東在住者には姉妹誌「tokyo自転車人」の方がそそられた


    Cycling Club 001(笹倉出版社)
    ・「読者参加型自転車マガジン」との謳い文句通り、サイクリングクラブの紹介が多い
    ・自転車人と自転車生活、自転車日和のいいとこ取りっぽい紙面構成(失礼)だけど、記事の文章はライバルに比べあまり洗練されていない。でもそこが個人的には好き(笑)
    ・脊柱管狭窄症の方が車椅子代わりに折りたたみ自転車でイタリアを旅行したレポートがすばらしい。おそらく本業のライターさんではないと思われるが、語り口がシンプル&リアルで引き込まれる
    ・これからの紙面展開がとても気になる


    Bycycle navi 26(二玄社)
    ・特集「100 bycycle lovers!」と題して、タレント~外国~メッセンジャー~一般人まで、100人100様の自転車とそのスタイルを掲載。やっぱり「量は質を生」みますな(主観)。でも欲を言えば、これだけかき集めた編集者自身がそこからナニを思ったのか、それを読んでみたいです(世間的にはそーいうの暑苦しいのかもしれませんがね)。
    ・やっぱり東原亜希かわいー・・・って書くときは自分の本当の好みを隠すためのカムフラージュだったりなかったり
    ・取材した100人のアンケート結果がグラフ化されてますが、1号の中にかすかに残った理系男感性的にはどうよ、ってな感じ。だって、母集団100名がどういう基準・手段で選ばれたのかわからない以上、このグラフに何の意味があるんだろう。極論だけど「ネット普及率調査」を「ネットアンケート」で集計したら間違いなく100%になるなんて笑い話と本質的にはあまり変わらないような。
    ・まあそこから何かを浮き彫りにしたいというよりは、今後の(以下略)
    ・つーか、100台も紹介されていてKHS F-20Rが全く登場しないのは悔しい!本当にいい自転車なのに・・・
    ・すみませんぎゃーぎゃーといろいろ書きましたが、多分次号も買います。やっぱり美しい紙面と豊富な情報量の両立は素敵です。


    【書籍】
    東京の川めぐり 東京の川・全34コース(山海堂)
    ・都内及び近郊の自然河川、人工河川、緑道のハイキングガイド的な本
    ・都内の河川ポタリングが好きなゆげーずにとって、ある意味「師匠」的な本
    ・いわゆるオサレ系ではないので、グルメスポットやショッピングガイドのような軟弱情報はほぼなし。ルート上に位置する観光名所や休憩スポットの紹介に留まる。
    ・実際に紹介ルートを全部歩いた上で紹介記事を書いているっぽく(まあ当たり前かもしれないが)、本文を読んでても何日かに分けて歩いている様がちゃんと書かれている。
    ・川そのものを味わえ!というとても渋い本。そりゃ腹も減るからうまいもの情報は我々にとって重要なんだけど、こういう硬派なガイドも併せて読んでおくと、また違う視点でサイクリングが楽しめるかなーと。そういう意味で「師匠」。

    Category : 自転車本書評
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    ペルーの電波望遠鏡を支援する会について

    ■ペルーの電波望遠鏡を支援する会


    国立天文台野辺山の特別公開のときにすでにちょっと書いたのですが、またHPを見に行ったら、「あれ?フラッシュなんてあったっけ?」。アップデート情報を見るとつい先日アップされたばかりのようです。


    フラッシュはこちら


    特別公開のときのペルーコーナーで流されていたフラッシュがアップされたのですが、これがすごくいい!です。音はついていないので、もし中島みゆきの『地上の星』があればぜひ流しながら見てください。幾度も困難にあいながら、ペルーに天文学を根付かせるため、不断の努力を続ける日本人父子の二代に渡る夢。ゆげ1号・2号は fin の文字を見たときには、目頭が熱くなっていました。

    Posted by ゆげ1号 on  | 5 comments  1 trackback

    番外編 国立天文台野辺山特別公開 その7

    byゆげ2号


    電波ヘリオグラフについて飛ばしていたので、補足です。


    ■84の瞳 電波ヘリオグラフ ヘリオとは太陽のことで、電波ヘリオグラフは太陽を観測するための電波望遠鏡のことです。太陽なんて一番身近な恒星なんだから研究され尽くしているかと思いきや、光学での観察が難しいだけに、電波望遠鏡の技術の進歩によってようやく研究が進んだという面があるようです。まだまだわからないことがたくさんあったんですね。 45mとヘリオ
    奥が45m電波望遠鏡、手前にあるのが電波ヘリオグラフの一部です。立ち入り禁止区画であり、東西490m、南北220mにわたるT字型に84台のヘリオグラフが並んでいるということで、航空写真でも取らないと全景を把握するのは難しそうです(グーグルアースでは画像が粗すぎて全然見えませんでした。国家機密なのかも知れませんが(これだけ公開しておいて(笑))。45m電波望遠鏡から眺めるとこんな感じです。クリックして拡大してみると少しはみやすいです。
    電波ヘリオグラフ
    芸術の森のオブジェか、古代の宗教的建造物かといった雰囲気です。T字型で見たい方はこちらをどうぞ。詳しく知りたい方も。 野辺山電波ヘリオグラフ それから、敷地全体を俯瞰したのがこちらに。ヘリオグラフは小さすぎてかすかに見える程度ですが。
    野辺山観測所について


    電波望遠鏡の台数を無駄なく最大限生かすことが出来るのがこの布陣だそうです。この野辺山電波ヘリオグラフがすごいのは、太陽を100%見渡すことができること、超高速撮影が出来ることなどあり、世界で見てもトップレベルのようです。アンテナ口径と視野の広さは反比例するそうで(そうだったのか…)、この電波ヘリオグラフはその相反する広い視野と高い解像力を兼ね備えているのがすごいわけです。


    要するに、一台の電波望遠鏡で観察するには太陽は大きすぎるんですわ。針の先のような部分だけじーっと観察しても、他の部分では違う現象が起こっているかもしれないし、全体を一台で見ようとすると詳しいことがわからない。時間をかけて全体を見渡すことで補おうとすると、それではごく短い時間に起こった現象を観察するのが難しい、と。


    室内展示の方では、電波ヘリオグラフの試作品だったものを見ながら説明を受けました。パラボラアンテナは大きなお皿の方を主鏡、そこから3本の支柱で支えられている小さな円筒を副鏡というのですが、この副鏡部分、セラミック製だそうです。樹脂などいろいろな素材で試作したそうですが、他のものではうまくいかなかったそうです。


    で、これを作るのが大変で、まず原料の粉を大量に用意して、粒のそろっている良質なものだけを選り分ける。で、成型して焼くのですが、出来のよいものしかヘリオグラフの副鏡には使えないので、焼き終わったところでまた選り分けなければならない。厳しいですね(「わしの求める副鏡はこんなものではなーい!」バリーン!「は、半角斎先生…」みたいなことを想像している)。地方の小さな陶器業者が請け負ったそうですが。


    また、電波ヘリオグラフは17GHzと34Ghzという2種類の周波数の電波を仕分けて受信するため、主鏡側の面に金のメッシュがついています。これは拡大するとエルサレムクロスという形で”I”の字を二つ直角に組み合わせた形をしています(もしくはタイガースのマークに横棒一本足す)。このメッシュは印刷したものを副鏡に焼付け(素焼きした後、釉薬をつけてもう一度焼くような感じ)しているそうです。これだけの手間と技術で作られた電波ヘリオグラフですが、寿命はあと5年くらいとのことでした。


    そのほか、帰ってきてから調べてわかったことを少し。(野辺山電波ヘリオグラフ よくある質問集 野辺山電波ヘリオグラフ 装置に関する詳しい質問集 より)


    ○80cmという口径は太陽の2倍の範囲を視界に納められるということで決定されたとのこと。太陽表面から数10万kmの高さに達するプロミネンスとかも観察しないといけないですからね。『アンテナ口径と視野の広さは反比例する』のですから、小さいことに意味があるわけです。


    ○84台というと多いように感じるが、データ処理の段階で補うことが出来る部分を省き、一番効率的に配置して84台で抑えているとのこと。本来なら570台必要だそうです。高速撮影可能ということもあわせて考えると、電波ヘリオグラフによる観測は、計算機の進歩なしでは考えられないですね。


    ○電波ヘリオグラフの受信機は冷却していない。ちょっとがっかり。ある程度感度のいい受信機は必要だが、アンテナ数が多いために費用と保守の労力が大変なことになるので、常温の受信機で現在の最高レベルの低雑音受信機を使用しているそうです。


    以上で、2007年度国立天文台野辺山特別公開は終了です。いやー気がついたら会場時間から閉場時間までずっといました。時間が足りなかったくらい楽しかった。


    それにしても、各コーナー担当の皆さん、説明するときは老いも若きも瞳が輝いていて笑顔がまぶしかったですねぇ。自分の仕事に大いなる興味を持って、一心不乱にやっているという自信と自負にあふれており、聞いているこちらの心が洗われるようでした。こういう方々が50年先、100年先の科学を支えているのだなと頭が下がる思いです。


    というわけで、長いようで短かった国立天文台野辺山特別公開。最先端の天文学研究に触れることが出来て、大変刺激的な一日でありました。興味が出てきたので、これからも時々お勉強しようと思います。来年の特別公開にもっと核心を突いた質問が出来るように。いや、その前に三鷹の天文台で10月27日(土)に特別公開があるなあ…。

    【11/23追記】天文台三鷹キャンパス特別公開のレポートはこちら
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-87.html

    ■おまけ なぜアフガン? 日が暮れてきて、さすがにお腹がが空いてきたので、帰りに該当者氏お勧めのカレーを食べに清里のヴィラ アフガンへ。英国風カレーなのになぜアフガンなのかはわかりませんが、牛の骨やら、鹿の頭部やら、ホワイトタイガーの毛皮やら、そのほかいろんな国のみやげ物っぽいものやアンティークが360度壁を埋め尽くしており、英国らしいといえば、英国らしいかなあと(大英博物館のイメージ)。


    該当者氏とゆげ1号はアフガン名物のベーコンエッグカレー、ゆげ2号は数量限定の和牛すね肉煮込みカレーを注文。ベーコンエッグカレーはこちら。カレーは奥のポット。 ベーコンエッグカレー
    すごいボリュームです。ベーコンが大きいのにやわらかくておいしかったそうです。すね肉煮込みカレーもやわらかくてボリュームがあり、おいしかったです。


    このあたりは野菜や乳製品もおいしいらしいので、また別の機会にも来たいものです。


    最後に該当者氏へ。往復○時間もの車の運転、お疲れさまでした。あらためてゆげ1号・2号よりお礼申し上げます。ありがとうございました。また何か面白いことがあったら誘ってください。こちらも誘いますんで。


    その1 ■ミリ波干渉計 アンテナ大移動! http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-57.html


    その2 ■東大60cm電波望遠鏡コーナー http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-58.html


    その3 ■復元!200MHz電波望遠鏡 http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-60.html


    その4 ■大きいぞ!45m電波望遠鏡 http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-61.html


    その5 ■夢の望遠鏡ALMA http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-62.html


    その6 ■未来にはばたけ☆東北大ボロメトリック天体干渉計 http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-63.html


    その7 ■84の瞳 電波ヘリオグラフ ■おまけ なぜアフガン? http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-64.html


    ペルーの電波望遠鏡を支援する会について
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-66.html

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    番外編 国立天文台野辺山特別公開 その6

    byゆげ2号


    続きです。


    楽しかった国立天文台野辺山特別公開もあとわずか。そばを通っただけで見ていないところがまだありました。10mミリ波干渉計の近く、ここにも業務用冷蔵庫のような観測装置が。


    ■未来にはばたけ☆東北大ボロメトリック天体干渉計
    すいません。担当者の方はいろいろお話してくださったのですが、難しくてよくわかりませんでした。「レンズで覗くとひとつの点が二つに見えたりするでしょう?重力レンズという現象があって、宇宙でも同じことが起こっているんですよ」というようなところまではなんとかついていけたのですが…。そういうわけで、かなり不正確ですが覚えている範囲で。


    ボロメトリック天体干渉計とは、宇宙背景放射を観測することを目的とした次世代観測装置です。宇宙背景放射とはビッグバン(宇宙創世の元となった大爆発)の名残の電磁波のことで、特にどの星からというのではなくて、宇宙にまんべんなく放射されています。


    他の電波望遠鏡コーナーで「観測の精度をあげるには、いかに宇宙背景放射等のノイズを取り除くかがひとつの鍵」というような話を聞きましたが、ここではその宇宙背景放射そのものを観測対象としているわけです。宇宙背景放射について、2020年か2025年にNASAが本格的な観測を始めるらしいのですが、ここではそれまでに観測手段の研究をするという側面もあるようです。


    …ここまではたぶんあっていると思うのですが、肝心のどうやって観測しているのかがよくわかりません。なんせ、次世代の観測装置なんで、まだ「こんなことがわかりました!」という段階ではないようなんですね。説明書きが展示されているのですが、ゆげ2号の能力の限界を超えていて、何度読んでもわからないし、わからなすぎて質問も出来ない状態。すっきりしませんが、仕方ありません。そのうち野辺山天文台のHPで概要を掲載してくださることを切に願います。


     しかし、ここで引っ込んではもったいない。今日説明に当たってくださっているのは、基本的に技術者か博士(もしくはその卵)のいずれかで、そんな専門家の方に直接質問できるなんて機会はまずありません。しかもみなさん、こちらの素人丸出しの質問にも懇切丁寧、笑顔で答えてくださるのです。これは例の質問をしなければ。液体ヘリウムの謎を。


    「あの、ここではヘリウムジャボ漬けやってるんですか?」


    …とはさすがに聞けなかったので、
    ゆげ2号「ここでも超伝導の受信機を使っているんですよね?ずいぶん装置が小さく見えますが、ここでも4K(ケルビン)まで冷やせるっていう冷却装置を使っているのですか?」


    担当者氏(博士)「あ、ここでは0.6Kのものを使っているんですよ」


    ええ!なにその温度!4K=-269℃(もう覚えてしまいました)でも超低温と思っていたのに。0.6Kってことは K = C + 273.15  で、絶対零度(が0K(ケルビン)だから、えーと、-272.55℃ ?!


    考えるに、他の電場望遠鏡では微弱な宇宙背景放射等をノイズとして取り除ければいいので、精度は4Kの装置でも充分なのでしょう。しかし、ここではその微弱な宇宙背景放射そのものが研究対象なので、より精度が高いものでなくては困るわけですね、きっと。


    ゆげ2号「0.6Kなんて、そんな装置が売ってるんですか?」
    担当者氏「いや、自分で作ったんですよ」
    ゆげ2号「え、作れるものなんですか?」



    担当者氏「正確に言うと4Kの装置を自分で改造したんですけど。えーとですね、超伝導の技術が実用化されたものとしてMRI(病院の検査項目のひとつ)があるのですが、そちらでは4Kの冷却装置を使用するんです。医者は資金が潤沢ですし、メーカーも作れば売れるというので、4Kの冷却装置はずいぶん手に入りやすくなり、我々天文学者も研究がやりやすくなったわけです。」


    「しかし、天文学者としては精度を求めるために0.6Kの装置がほしいと思っても、天文学者は貧乏なのでメーカーは作ってくれない。だから、自分たちで作るんです(笑顔)。普通のヘリウムだと4Kまでしか下がりませんが、ヘリウムの同位体を使うと0.6Kまで冷却できます。技術的には今、0.3Kまで作れますよ。」



     す、すごい…。そこまで自分で作るんですね。星を眺めて記録して考えるのが天文学者のお仕事だと思っていたら、それに必要な観測装置の設計・開発まで行っているとは。おかげで液体ヘリウムの謎が解けました。あとですね、蒸発したら継ぎ足さなければならないヘリウムジャボ漬けとは違い、これらの超伝導を利用した観測機器ではヘリウムを循環させて使用しているとはいえ少しは漏れたりするらしいので、ときどき装置にヘリウムを足したりするらしいですよ。


    記憶を確認するために、後でいろいろネット上の資料をあさったのですが、面白いものをいくつかあげておきます。興味があればどうぞ。


    ウィキペディア『高温超伝導』
    高温といっても「液体ヘリウムよりは」という意味なので、-200℃~-100℃を指すそうです。充分バナナで釘が打てる温度です。面白すぎます。


    超伝導を支える冷却技術
    超伝導コイルに超流動ヘリウム、特撮物の必殺技みたいですね。


    動く!望遠鏡のペーパークラフト
    一押しです。ぜひHPを見に行っていただきたいのですが、やたら精密です。国立天文台の職員の方が忙しい仕事の合間に作られたそうです。細かい上に動くなんて…。そのかわり難易度はほとんどが熟練者レベル。
    高校ぐるみで学生が見学に来ることもあるそうなので、クラスで手分けして電波ヘリオグラフを作るってのもいいかもしれませんね。で、Tの字に並べるんですよ、84台。
    あと、各電波望遠鏡の豆知識も載っているので、とりあえず読むだけでも面白いです(電波ヘリオグラフの副鏡には周波数分離のためにエルサレムクロス型パターンを使っている、など)。
    個人的には10mミリ波干渉計と移動台車を作ってくださるとうれしいです>職員の方。もちろん大亀と小亀が分離するのを。


    あ、ここまで書いて気づきましたが、電波ヘリオグラフのことを書いてませんでしたね。すっかり抜けていました。今回で最終回にしようと思ったのに…。えーとあともう少しだけ続きます。


    もちっとだけ続く


    その1 ■ミリ波干渉計 アンテナ大移動!
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-57.html


    その2 ■東大60cm電波望遠鏡コーナー
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-58.html


    その3 ■復元!200MHz電波望遠鏡
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-60.html


    その4 ■大きいぞ!45m電波望遠鏡
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-61.html


    その5 ■夢の望遠鏡ALMA
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-62.html


    その6 ■未来にはばたけ☆東北大ボロメトリック天体干渉計
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-63.html


    その7 ■84の瞳 電波ヘリオグラフ ■おまけ なぜアフガン?
     http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-64.html


    ペルーの電波望遠鏡を支援する会について
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-66.html


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    番外編 国立天文台野辺山特別公開 その5

    by ゆげ2号


    続きです。


    ■夢の望遠鏡ALMA

    講演前にペルーのインカコーラをちびり(黄色くてあっまい)。ペルーコーナーで、南米ペルーにペルー初の電波望遠鏡を誕生させるための計画の紹介、及びそのための募金活動の紹介を行っており、そこから該当者氏がもらってきてくれたものです。寸志ですが、我々も募金して来ました。興味のある方はペルーの電波望遠鏡を支援する会へ。一口千円からですよ。


    そうこうしているうちに開演時間。講演題目は「砂漠放浪記 夢の望遠鏡アルマへの道」
    この「アルマ」というのは南米アンデス山脈の高地、標高5000mを越すアタカマ砂漠の中に建設中の、超巨大電波望遠鏡の名前です。高地にある砂漠ということで、乾燥していて空気がきれいで電波が少ないという、電波望遠鏡の観測環境としては申し分なし。


    しかし、「夢の」というのはその恵まれた環境を指すのではありません。以前の回に「複数の電波望遠鏡のデータを集めることで、巨大な電波望遠鏡に匹敵する性能を発揮する」というようなことを書きましたが、アルマは合計80台の干渉計を山手線くらいの広さに配置する計画なのです。スケールでかすぎです。


    その後、クイズの回答がてら展示を見てまわるなか、アルマのジオラマを見たのですが、たたみ2畳分くらいの広さに干渉計の模型がぎっしりと並んでいて圧倒されました(ちなみにスケールの大きさで言うと、人工衛星を利用して地球より大きな電波望遠鏡をつくろうという計画もあります。VSOP-2といい、名前からしてリッチです)。


    で、それでいったい何を調べるのか。宇宙人探し…と思ったあなた、ゆげ2号と同世代かそれ以上ですね。残念ながらすでに研究のトレンドから外れているそうです。電波望遠鏡の登場以前、今まで星の海の中で暗いところは何もないと思われていました。ところが、電波の観測によって、暗いところにも物質があり、さらに高感度のもので調べることによりその成分や量がわかるようになってきたのです。そのことにより、様々な新発見が期待されているそうです。


    まず、ブラックホール。光さえ飲み込むというアレです。当然光学では見えません。ですが、物質がブラックホールに飲み込まれるときに電波を発するため、それを受信できればブラックホールの研究が進むそうです。


    次に宇宙空間の物質、星間分子の成分や量がわかれば星の成り立ちを知る上で重要な手がかりになります。


    そしてもうひとつは、意外や意外、生命の成り立ち。普通に考えれば「それは顕微鏡で調べるもんじゃないの?」と思うので不思議です。空を見上げて(実際にはパソコンを覗き込んで)研究できるってのがおもしろいですね。しかし、どうやって?


    その説明にはまず星間分子の説明をしなければなりません。以前から幾つかは見つかっていたのですが、電波望遠鏡の進歩により新たな星間分子の発見が相次いだそうです。大部分は水素なんですが、他にも一酸化窒素とか酸化鉄、塩化ナトリウムなどおなじみの化合物が見つかりました。しかし、そこは宇宙という特殊空間、全然おなじみじゃない分子も多数見つかったのです。


    野辺山の45m電波望遠鏡が発見した星間分子をいくつかあげると、
    CCCCSi CCCO HCCCNH+ HCCCOH など、なんじゃそりゃというような組成。
    (余談ですが、今までに発見された星間分子の中で一番長いのは
    HCCCCCCCCCCCN  だそうです(笑))


    ゆげ2号の化学知識は高校生レベルなんで自信ないですが、おそらく地球上でそんな組成はありえないはず(聞いてみたら、実験室ではなんとか確認されているらしい)。宇宙空間は超低温かつ真空なので、地球上とは異なる反応で化合物が出来るためのようです。


    で、その分子の中にはホルムアルデヒドなどの有機化合物も見つかっているそうで、もしかしたら複雑なアミノ酸も偶然生成されているかもしれず、そうすると、それが生命の元になったかもしれないわけです。夢がある上に説得力のある話ですね。しばらくニュートンとか読まなくなってから、時代は進歩したんですねぇ(しみじみ)。


    話は変わって。今まで『超伝導を起こすためには超低温にしなければならなくて~』とか『ヘリウムジャボ漬けとか言ってきましたが、ゆげ2号、大事なところが抜け落ちていました。それは「超伝導の技術がどうして電波望遠鏡に必要なのか」です。


    はじめ「電波観測に超伝導の技術が不可欠なのでは」と思い込んでましたが、日本初の電波望遠鏡が1945年に作られたということは超伝導は直接関係ないんですよね。超伝導の技術の実用化なんてせいぜいここ10年の話ですから。


    では、なぜわざわざコストの高い超伝導の技術が必要なのか?講演後、電波望遠鏡クイズに挑戦したりしてようやくわかったのですが、ミリ波とかサブミリ波ってのはあまりにも微弱なため、受信機などがだす熱ノイズにさえ邪魔されてしまうのです。そのため必要なのは高感度で低雑音な受信機、それが超伝導(SIS)受信機というわけですな。あーやっとわかったー。


    それに引き換え、前述した日本初の電波望遠鏡、観測する波長の長さが1.5mですから、おそらくそんな大層な受信機がなくても観測できたわけです。ゆげ1号はなんとなく理解していたようですが、化学知識が高校レベルのゆげ2号にはあんまりよくわかってなかったんで、ちょっとすっきり。まあ、まだ液体ヘリウムの用途の謎は解けていないんですよね。


    とはいえ、特別公開も残りわずか。それまでに謎が解けるといいんですが。


    次は東北大ボロメトリック天体干渉計コーナーへ。つか、ボロメトリックって何?


     続く


    その1 ■ミリ波干渉計 アンテナ大移動!
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-57.html


    その2 ■東大60cm電波望遠鏡コーナー
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    その3 ■復元!200MHz電波望遠鏡
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-60.html


    その4 ■大きいぞ!45m電波望遠鏡
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-61.html


    その5 ■夢の望遠鏡ALMA
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-62.html


    その6 ■未来にはばたけ☆東北大ボロメトリック天体干渉計
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-63.html


    その7 ■84の瞳 電波ヘリオグラフ ■おまけ なぜアフガン?
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    ペルーの電波望遠鏡を支援する会について
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    番外編 国立天文台野辺山特別公開 その4

    by ゆげ2号


    続きです。


    昼食を済ませて、次は45m望遠鏡に向かいました。


    ■大きいぞ!45m電波望遠鏡
    2145m電波望遠鏡2
    大きければすごいわけではない、というのは今までの話で重々承知ですが、やっぱり大きいですね~。大きさだけならもっと大きな電波望遠鏡はあるのですが、ミリ波が観測できるものとしては世界最大。アンテナはもちろんカセグレン変形クーデ方式ですよ。とはいっても建設当初からではなく、グレゴリアン式では求める性能が得られなかったため、1985年に改装してカセグレン変形クーデ方式になったそうです。両方式のどこが違うのかはわかりませんが…(ウィキペディア『野辺山宇宙電波観測所』および野辺山太陽電波観測所/野辺山宇宙電波観測所の歩みより)。


    ちなみにミリ波を観測するに当たり許される鏡面誤差は0.1mm以下なのですが、これだけ大きいと自重でゆがんでしまって、パラボラの形を保てない(焦点がずれてしまう)そうです。ところがそこはうまく作ってあって、面を修正して新たなパラボラ面を作れるように設計されているそうです(国立天文台野辺山のパンフレットより)。この大きさをそれだけの精度でコントロールできる技術、いったいどこの業者が作ったか気になりますよね?


    45m電波望遠鏡1
    すごいですねぇ三菱電機。というか、これを見た人はみんな「三菱すげぇ!」って言っていたらしいです(苦笑)。


    ただ、この45m電波望遠鏡は小さな電波望遠鏡に比べて集光力(光を集める力)は優れているのですが、解像度(視力)という点では6台のミリ波干渉計には及ばないそうです(45mが人間の視力で4、ミリ波干渉計は60)。でもここからが電波望遠鏡のすごいところで、これら7台のデータを集めることで、両方のよい点を併せ持つことができるんですねー(レインボー干渉計)。


    今回は特別公開ということで中に入れましたし、携帯使用OKでしたが、通常は携帯禁止・立ち入り禁止です。壁の中はアンテナを操作するためのケーブルがぎっしり並んでいたり、大きなコンピューターがどかっとおいてあったり、秘密基地の様相を呈していました。


    ところで、この大きさを伝えようと間近で写真を撮ったのですが、大きすぎてファインダーに入らない(笑)。かといって、遠くで撮っても伝わらないんですよね。苦肉の策で、6枚の画像を合成してみましたが、あまりに大きい被写体に画像のゆがみが激しく、うまく出来ませんでしたがこちら。
    45m 合成完成


    あ、そうそう忘れずに聞いてきましたよ。ヘリウムジャボ漬け。ここではやはり例のヘリウムを足さなくていい機械で4K(ケルビン)=-269まで冷やしているそうです。ここまで汲んでくるのたいへんですもんね。というか、安定した状態で観測しなければいけないのに、ヘリウムジャボ漬けはしないか。それでは、あの液体ヘリウムのタンクはやはり何かの実験に使っているのだろうか?


    途中計算機コーナーで、45m電波望遠鏡をバックにカレンダーを作ってくれるらしかったのですが、お休み中だったので素通り。講演会が始まる時間なので、急いで本館に向かいました。


    続く


    その1 ■ミリ波干渉計 アンテナ大移動! http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-57.html


    その2 ■東大60cm電波望遠鏡コーナー http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-58.html


    その3 ■復元!200MHz電波望遠鏡 http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-60.html


    その4 ■大きいぞ!45m電波望遠鏡 http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-61.html


    その5 ■夢の望遠鏡ALMA http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-62.html


    その6 ■未来にはばたけ☆東北大ボロメトリック天体干渉計 http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-63.html


    その7 ■84の瞳 電波ヘリオグラフ ■おまけ なぜアフガン? http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-64.html


    ペルーの電波望遠鏡を支援する会について
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    番外編 国立天文台野辺山特別公開 その3

    by ゆげ2号
    続きです。


    60cm電波望遠鏡コーナーの次は電波ヘリオグラフ観測等前の太陽電波エリアへ。ここでは電子工作で検波器を作成しています。ちゃんと作れば太陽からの電波が受信できるそうで、興味はあったのですが、ここは小さなお友達に譲りました。その横でやっていた太陽の黒点観測は覗かせてもらいましたが、赤い太陽の右上にぼんやり薄黒く見えたのが黒点?確か、周囲に比べて黒点は温度が低いんですよね。


    さて次はどこ行こうか~と思って目に付いたのがこれ。
    ■復元!200MHz電波望遠鏡
    200MHz電波望遠鏡 教わる改
    「あ、これオブジェじゃなかったんだ」というのが第一印象。パラボラアンテナばかり並んでいる中にあったので、近づいて説明を読むまではまさかこれも電波望遠鏡だとは思いませんでした。なんでも日本初の電波望遠鏡で、三鷹にあったものをこちらに持ってきて復元させたそうです。三鷹の天文台には行ったことがあるので、そう知ると俄然興味がわいてきます。


    そんな我々に声をかけてくれたのは技術者の方でした。なんでも、これはもともと三鷹の天文台の敷地内ににうっちゃられ、捨てられてしまいそうなところ、『貴重なものだから保存するべき』と危ういところで救われたそうです。そもそも弓なりになっている支柱からして光学望遠鏡の赤道儀の一部を流用している(画像の右下参照)ということで、1949年当時の物資不足の中で工夫して作られたことがわかります。

    ただ、残念ながらこれで電波を観測することはできないそうです。復元された電波望遠鏡のアンテナの枠はアルミで出来ているのですが、これでは電波を乱反射してしまうのです(本来は木枠)。復元にあたって、「電波を受信できない電波望遠鏡なんて意味がない」派と「木枠で作ると耐久性に問題が出るし、展示していて危険。アルミ枠にしてでも残す意味がある」派がいたそうですが、安全性をとったわけですね。でも、これ、残してくれてよかったと思いますよ。初めがこんな形なんて思いませんからね。


    ゆげ1号が「初めて作った人は『これでちゃんと受信できるかなー』ってドキドキしたでしょうね」と言うと技術者氏は「初観測時によくわからないノイズが記録され、アンテナを下に向けたらノイズがなくなったので『太陽から出ている電波を捉えられた』とわかったそうだ」と教えてくださいました。物資も情報も乏しい中、試行錯誤しながら作ったんでしょうねぇ。


    該当者もゆげ1号2号もこういった話は大好物。うれしそうに聞いている我々に技術者氏が「せっかくだから触ってみようか」と。ええ!いいんですか?すっかり子供のようになりながらフェンスの中へ。駆動部分がきちんと出来ていて、ハンドルを動かすとアンテナが回転するんですよ~。角度もちゃんと変えられるようになってますしね。観測に使えないとはいえ、こだわって復元されているのがわかります。
    変形済み2改
    該当者氏とゆげ1号。二人ともすっかり子供に帰っています。これがあって、現在の電波望遠鏡があるんだなぁと思うと感慨深いですね。


    さらに技術者氏は「ここに来た人は45mのが大きいからすごいと思いがちだけど、実はアレがくせものなんだよ」とちょっと離れたところに6つ並んでいる人の背丈くらいのアンテナを指差しました。「偏波計っていうんだけど、ここでカバーしている周波数域のうちあの偏派計が観測しているのがこれ」そう言って周波数域と野辺山にある電波望遠鏡との対応を示したものを見せてくれました。偏波計、小さいくせに周波数域広いぞ!下の画像の左側奥に並んでいるのが偏波計です。小さいので拡大してどうぞ。
    200MHz電波望遠鏡と偏波計

    なるほど、野辺山で観測している周波数域の大部分をあの6つのアンテナで受信しているのか。「6つじゃないよ、1台3つ目のがあるでしょう」あ、本当だ。これで8つってことですね。しかもよく見ると全部大きさが違う!こうやって太陽の観測をしているわけですねー。


    いやーしかし、いろいろなお話を聞くことが出来、たいへん興味深かったです。こういう技術者の方が天文台を支えているんですよね。すごいなぁ。ちなみに道路の反対側には電波ヘリオグラフがたくさんあるのですが、ここからはよく見えません。手前に見えていたものと45m電波望遠鏡をひとつの画像に収めてみると…
    45mとヘリオ
    この大きさの違い。45mは結構奥まったところにあるので、実際にはもっと差があります。


    ここで昼食です。10mミリ波干渉計の移動をながめながら食べるというのも乙なもんですな。いただくのは、朝、小淵沢駅で購入した『高原野菜とカツの弁当』と『甲州ワインで育った牛と豚の弁当<まんぷく甲斐?>』。該当者氏がおすすめなだけあって非常にうまい!丸政のお弁当はほかにもラインナップがあるので、ぜひまた食べたいものです。


    次はいよいよ45m電波望遠鏡へ向かいます。カセグレン変形クーデ方式ですよ。


    つづく


    その1 ■ミリ波干渉計 アンテナ大移動!
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    その2 ■東大60cm電波望遠鏡コーナー
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-58.html


    その3 ■復元!200MHz電波望遠鏡
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-60.html


    その4 ■大きいぞ!45m電波望遠鏡
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-61.html


    その5 ■夢の望遠鏡ALMA
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-62.html


    その6 ■未来にはばたけ☆東北大ボロメトリック天体干渉計
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-63.html


    その7 ■84の瞳 電波ヘリオグラフ ■おまけ なぜアフガン?
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    ペルーの電波望遠鏡を支援する会について
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    番外編 国立天文台野辺山特別公開 その2

    続きです。


    4Dシアターの開演の時間が近づいてきましたので、本館に向かいました。入り口で手渡されたのは、四角いふちの黒眼鏡。妙に大きくてナード感があります。席についてとりあえずかけてみたのですが、該当者氏とゆげ1号・2号はお互いの顔を見合わせて苦笑い。部屋が暗くなってからかけた方ががよいようです。ところで4Dシアターって何でしょう?3Dに+1Dとは?


    時間になり、4Dシアターが始まりました。おお!オープニングの星のCGがカラーかつ立体で動いている!小学校以来でわくわくしますな。当時のは赤と青だけで動かないけど。映像のお題は『古くて新しい望遠鏡』。1960年に開設された望遠鏡の果たす役割が時代とともに移り変わり、いままたネットワークの拠点として、新人育成の場として使命を果たしていくというような内容が、望遠鏡の周囲の風景や教授(?)と若き研究者の映像と会話で語られていきます。ふむふむなるほど、興味深い…こういう話は嫌いじゃないし…でも…えーと…ボソッ 別にこの話、立体映像じゃなくていいんじゃあ…ゴホンゴホン、えー大人向けの渋い内容でした。3Dに+1Dは謎のままですが。


    あ、でもあれはかっこよかった。ガンマ線バースト。語感が。


    ここで話は少しさかのぼりますが、入場してまもなくゆげ2号は、建物の外でちょっとした謎を見つけていました。建物の裏手に液体ヘリウムと液体窒素のボンベがあったのです。理系の大学であればあって当たり前のものですが、ここは天文台。星を眺めるのになぜ必要なのか?何を冷やすのか?まさかヘリウム吸ってアヒル声になるためじゃあるまいし。


    その謎に対して、4Dシアターが終了して本館を出る途中、壁の展示にひとつのヒントがありました。「どうも、電波望遠鏡には超伝導と液体ヘリウムが関係あるらしい…」超伝導…えーと磁石が浮く奴でしたっけ?昔はそういう科学系の話が好きだったのに、大人になって疎くなってしまったなと思いつつ、ゆげ2号の心の中に液体ヘリウムの謎は重要なテーマとして刻まれました。


    それはさておき、お昼にはまだ早いので、外に出て展示を見て回りながら、スタンプラリーをこなすことに。こじんまりとした展示を行っているコーナーへ向かいました。


    ■東大60cm電波望遠鏡コーナー
    60cmとはいえ電波望遠鏡のようですが、先ほど45m望遠鏡を遠目で眺めているので、どうにも地味に見えてしまいます。というか、電波望遠鏡というより…冷蔵庫?付近に待機している人々は若く見えるけれど、東大というからにはおそらく優秀な研究者の卵、きっと理由があるのでしょうが…展示の前には「どうぞ質問してください!」と学生のように若い男性が我々を待っています。


    研究者A 「45mのに比べると、これはずいぶん小さく思いますよね?何故我々がこんなに小さい望遠鏡を開発したと思いますか?」目がキラキラと輝いて、説明したくてたまらない様子。これは一発かまさなければ。
    ゆげ2号「予算がないから…ではないですよね」
    研究者A (にっこり)「人間で言うところの”視力”は45mの方が勝っているんですが、その代わり広い範囲を見ることができません。この60cmの方は広角で捕らえることができる上、拾っている周波数が違うんです。考えようによっては性能面でこっちの方が有利なこともあるんです!」


    ああ、その初々しくも誇らしい笑顔がまぶしい…。なるほど、役割が異なるわけですね。大きければいいってわけではない、と。天の川の観測画像を見せてもらいましたが、電波で見ると全然別のものを見ているみたいでおもしろいです。ところで、この60cmの電波望遠鏡、世界最小らしいです。あれ?電波望遠鏡には超伝導の技術が必要で、超伝導には液体ヘリウムが必要なはず。こんな冷蔵庫くらいの大きさのどこに冷却装置が?!


    次に冷蔵庫の中身、じゃなくて望遠鏡の内部を見せてもらいました。パソコンやら測定器具やらがびっしりならんでいる中、研究者B氏に説明してもらいましたが…正直よくわかりません。ただ、電子レンジくらいの大きさのものが冷却装置らしいことはわかりました(なんだか興味が脇にそれている…)。


    えー、うろ覚えで冷却の仕組みを復唱すると、なかのポンプ?の中のヘリウムを圧縮させると熱が出る、その熱を取り除いてやる。で、そのヘリウムを膨張させると、熱を奪うので周囲は極度の低温になる。それを繰り返していくと4K(ケルビン)=-269℃まで実験器具の中は低温になる、という理屈らしいです。絶対零度(分子が完全に振動を止めている状態で、理論上これ以上低い温度はない)が、-273℃なので、ものごっつい低温です。ここまで温度を下げてやらないと超伝導って起きないんですね。


    ここでゆげ1号「そもそも液体ヘリウムの沸点がー269℃だから、そのままつけて冷やせばいいんじゃないですか?」と質問。さすが元理系男子。
    研究者B (フッと笑って)「だってヘリウムジャボ漬けめちゃくちゃ高くつくんですよ~」
    該当者・ゆげ1号・2号「ヘリウムジャボ漬け??」なんですか、それは。
    研究者B「あ、すいません。ぼくら、液体ヘリウムに直接つけて冷やすことを『ヘリウムジャボ漬け』っていうんですけど、これだと蒸発するから毎朝液体ヘリウムを汲んでおかなくちゃいけないし、1リットル5千円もするんですよ。だから、機械のほうがいいんです。」なるほど~そういうことですか。


    すでに道をそれている我々の質問に答えてくれてありがとうございました。ああ、だがしかし、また気になるテクニカルタームが!!日常生活じゃ絶対つかわねぇ!でもすごい惹かれる!


    ヘリウムジャボ漬け


    冷却用の機械が入手できることはわかった。でも、それではあの液体ヘリウムのタンクが何に使われているのかがわからない。だって、ヘリウムを補充する必要がないんだから。きっと、この天文台のどこかではまだ行われているに違いない。ヘリウムジャボ漬けが。これはいろんなところで聞いてみなければ!なぜヘリウムジャボ漬けにこだわるのかも!職人肌のおやっさんには「わけぇのは面倒がってヘリウムジャボ漬けを馬鹿にしやがるが、てやんでぃ!こちとら野辺っ子よお!」みたいなこだわりがあるかもしれないし!


    こうして、本来の展示内容から逸れた方向に興味が突っ走ってしまった我々。いや、もちろんちゃんと展示内容も見るし、スタンプラリーもクイズも参加するけれども、自分なりのテーマを持つと、おもしろいんですわ。


    長くなったので、その3に続く。


    その1 ■ミリ波干渉計 アンテナ大移動!
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-57.html


    その2 ■東大60cm電波望遠鏡コーナー
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-58.html


    その3 ■復元!200MHz電波望遠鏡
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-60.html


    その4 ■大きいぞ!45m電波望遠鏡
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-61.html


    その5 ■夢の望遠鏡ALMA
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-62.html


    その6 ■未来にはばたけ☆東北大ボロメトリック天体干渉計
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-63.html


    その7 ■84の瞳 電波ヘリオグラフ ■おまけ なぜアフガン?
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-64.html


    ペルーの電波望遠鏡を支援する会について
    http://softtail.blog103.fc2.com/blog-entry-66.html

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